デスクワーク中の肩、首、腰の痛みの原因とその対応の考え方
デスクワーク中に悩まされる肩、首、腰の痛みはどのような仕組みで起こるのでしょうか。
まず、姿勢が悪いことにより筋のインバランス(不均衡)がおこり、筋によっては負荷の大きい状態になります。
筋線維には筋収縮をつかさどる運動神経がつながっていますが、負荷により、その末端から運動神経の興奮を伝える神経伝達物質であるアセチルコリンが過剰に分泌し筋に伝達され、筋線維の持続的な収縮が起きます。
このことで筋内では糖質などのエネルギーの不足が起こり、過敏性物質(内因性発痛物質)が末梢神経を刺激し痛みを引き起こします。
さらに、筋からの痛覚繊維の活動電位が交感神経の反射活動を高めて、局所的に血流が悪くなります。肩こりは、この血流が悪くなった状態です。
持続的な収縮で硬くなって短縮した筋には、血流を改善し筋の柔軟性を回復させることが必要になってきます。つまり、今まで紹介してきたようなストレッチを実施して改善をはかるということになります。
延長した筋には筋収縮を促し筋力を回復させます。こちらも紹介してきたエクササイズなどで改善をはかります。
そうやって筋肉のバランスを整えることで、身体の痛みも緩和し、姿勢改善も進むということになります。
(参考)
「不良姿勢を正しくする姿勢の教科書 上肢・下肢編 」竹井 仁(著) ナツメ社
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?