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鎮守の森の物語

はじめに
 
令和6年が始まり、二十日がすぎました。
 昨年は、ここ数年来、とても忙しい年でした。
 退職をしてから、神社と百姓、それに地域の世話役としてやってきましたが、コロナ禍の終息と共に、多くの行事が開催されるようになってきたことも一因ではあるとは思われます。
 しかし、なんと言っても昨年の六月より兼務しましたお社に大変な事件が起こったことが忙しさの最大の原因でありました。
 また、そのことが、この物語を書こうとしたきっかけでもありました。
台風7号による被災
 
一方を受けたのは、8月15日の夕方でした。電話では、被害がかなり甚大であることは理解できました。でも、実際現場を見て初めて実感できました。

原因は、杉の木が風に倒されたものでした。

 後で分かったことですが、数年前よりこの杉の木の下を水が流れ、根を浸食していたらしいのです。
 普段は、チョロチョロしか流れていない小さな山水ですが、大雨になると水量が増し、下の道路にあふれるほどの水量になるようです。

(つづく)


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