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下野市議会定例会一般質問秋山幸男議員「薬師寺跡保存整備事業について」




 下野市議会 令和6年度第4回定例会 一般質問秋山幸男議員のご質問「薬師寺保存整備事業について」を文字おこしし、背景を解説をします。
 下野市と下野薬師寺についてには栃木県で作った紹介動画がりますので、そちらをまずご覧ください。


下野薬師寺について

 下野薬師寺は、7世紀末、下野をおさめていた豪族下毛野朝臣古麻呂(しもつけぬのあそん こまろ)によって創建されたと考えられています。下毛野朝臣古麻呂は、天武天皇・持統天皇らに仕え、また藤原不比等からの信任も厚く、大宝律令制定の重要なメンバーでした。古麻呂の、そのような中央政権とのつながりの深さは、下野薬師寺の重要度を高めることとなります。
 古麻呂は、西暦709年に、式部卿正四位下という、現在でいえば国務大臣級という高い地位で亡くなりました。その翌年、西暦710年に、都は藤原京から奈良の平城京へと移り、律令国家の制定とともに、国を仏教の力で治める「鎮護国家」の確立が推し進められました。それにともない、都はもちろんのこと、地方でも寺院が整備されていきました。
 下野薬師寺も、の功労から国によって整備され、東国における仏教施策の一翼を担う、重要な寺院として位置づけられるようになりました。

 仏教が隆盛するに伴い、様々な問題も現れ始めます。まず、僧侶としての戒律を守る者が少なくなってきたこと、そして、生活の苦しい多くの庶民が、税を免れるために、勝手に出家し僧を名乗るようになってきたことです。これに困った朝廷は、正式に僧侶としての資格を与える“受戒”を行える僧を、唐から招請することを決め、それに応え、鑑真和上が多くの困難を乗り越えて来日。以来、僧侶として認められるためには、“受戒”の儀式を受けなければならない決まりとなりました。そして、“受戒”の儀式を行える場所=「戒壇」(かいだん)を持つ寺院が、畿内の東大寺、九州諸国の筑紫観世音寺、そして東国の下野薬師寺の3カ所と定められました。これらは、総称して三戒壇と呼ばれました。下野薬師寺は、東海道の足柄峠、東山道の碓氷峠より関東・東北の僧に戒を授けることのできる、大変重要度の高い寺院となり、ますます隆盛を極めることとなります。

 こういった経緯から、合併前の河内町の時から下野薬師寺整備保存計画を推進し、合併後の下野市でも保存整備計画が推進されています。

下野薬師寺整備保存計画の経緯





1・秋山議員の質問と行政答弁の要点

   
   YouTube動画 薬師寺保存整備事業について から




1:質問と答え

令和4年定例会に補正案件で1億7400万が計上され激出されましたが、この整備事業全体についての認識が大変難しく、この事業について詳細を伺います。
①対象となる全体の面積。
➡公有地下と保存整備を積極的に実施するエリア24,000㎡。
 史跡の保存を行うエリア9,000㎡
 必要に応じて発掘調査や公有地化を実施するエリア47,000㎡
 
秋山議員指摘令和4年3月の補正予算については、このような理由から、史跡の保護を目的として、再建の塔の後、北側隣接地の住宅の移転及び約48000平方メートルの公有地化を実施したもの。
これらの課題に対応したものであり、下野薬薬師寺跡の保存を図っていくためには、引き続き、中長期的な取り組みが必要と考えておりますので、今後、史跡保存整備委員会の意見を聞きながら、新たな保存管理計画を策定する必要があると考えております。

②今までに移転された世帯数数字と年度
➡移転世帯数:旧河内町時代12世帯、令和4年1世帯。合計13世帯。

③整備完了目標の年度はいつ頃見ているのか。
➡令和14年度
 新たに2つの課題
 ・指定地追加指定の必要性
 ・指定地域内の住民の高齢化及び転居に伴う公有地下の必要性

④整備後の活用について
➡貴重な文化遺産を未来へと着実に継承し、道の駅を含めた周辺エリアとの連携

2:質問と答え
奈良県明日香村との協定を予定について内容の説明を。
①協定を締結する日時の目標はいつ頃になるのか。
➡令和8年が本市市政志向20周年、その時期を目安に協定の締結を
②協定内容とそれによる本市のメリット等について伺います。
➡世界遺産というハイレベルな歴史跡保存の在り方と、その歴史跡を生かした街づくりを更に進化させる
協定の締結で本市が東国において古墳時代から飛鳥奈良時代を越える貴重な歴史遺産を数多く有する地域であると周知出来る
古くから災害の少ない安全で安心して暮らせる地域であるという良さを市民の皆様に改めて理解してもらう

3:再質問と答え
①(秋山議員)南河内町時代に、国庫補助率80%を活用して史跡の公有化のために関係する12世帯の協力のもと移転がされました。
下野市に合併(2006年1月10日後18年経過してますが、令和3年議会に補正予算が計上され、事業が再開されました。なぜ合併してから今まで事業が遅延したのかその理由を?
➡合併に伴いまして、下野薬師寺跡の整備に加えて、下野国分寺尼寺の整備に着手しました。それで、国分寺関係の事業を入れたという事で整備が遅れた。

②(秋山議員)一番最初に移転されてから何十年も経っている。この予算要望は、どういう形でどこに対してアクションを起こしていたのか?
➡財源の確保にあたりましては毎年全国施設整備市町村協議会がありますが、こちらの中で国会議員の方に陳情を行っていた。

③(秋山議員)全国施設整備委員会、間違いないですか?
ここに要望書を出しているということですが、そのご要望の内容についてお聞きしたいです。
合併してから毎年(要望を)ずっと上げてたんですか?
この令和4年補正予算で(国から予算が)つきました。予算付けをしてくれたのでそれなりにずっと要望があったんだろうとは思いますが、(ずっと国からの予算付け・補助金は)なかったのでしょうか?それを確認したいと思います。
➡一般的な施設整備の活用、埋蔵文化財の発掘調査等の充実についてということで要望を行ってございます。

④明日香村は、明日香法で村全体を歴史的風土を保存することを目的として行った。
古都保存法ですが、昭和41年に成立して京都奈良とか鎌倉などの古都における歴史的風土を保存することを目的としてやったんですね。それにからませてその特例として明日香法(明日香村における歴史的風土の保存及び生活環境の整備等に関する特別措置法)があり、明日香村では(そういったものを努力されて)作ったんですね。
だから予算要望の仕方も、杓子定規にこうだからといって毎年(同じようにして)出してダメだったら、普通2年か3年却下されれば、何か手法を(変えて)考えてやるべきだとおもうんですよ。
 整備完了目標令和14年完と答弁頂いたんですが、とてもとてもできないんじゃないかと(思います)逆立ちしても出来ないのでは?と私は思っています。もう一度その辺どう考えてくださるのか(答弁を)お願いします、
➡今現在この令和14年度これを第一目標に頑張ってまいりたいと考えております。

⑤これについて、史跡整備委員会の意見を聞いて、保存管理計画を策定するということでありますが、これは今年度中にも立ち上げているのですか?それとも来年度立ち上げて保存管理計画を立てるんですか?
➡文化財保護のマスタープランでございます。文化財保存地域活用計画、これを来年度見直し計画でございますので、その中の重点項目ということで第3期の保存管理計画の見直しこれらについて時期的なものを検討していきたいと考えていただけます。

⑥歴史的保存整備委員会、大学教授メンバーがいるかと思っていますが、この方々の意見を伺いましたが保存に関してのみだと思います。しかしながらそのあと国分寺を見ても公園の維持管理費が何千万円もかかっています。すべて市の持ち出しですよ。
固定資産税も当然なし、 土地の固定資産建物の固定資産税も当然ない。その中で財政投入だけはしていかなきゃいけないので、維持管理費がかかります。
➡文化財保護のマスタープランである文化財保護地域計画としてあったものに来年の見直しをかけていきます

⑦毎年目に見える化ができるような事業を振興するように努力していただきたいと思います。

⑧2点目の協定内容のメリットについては、東の飛鳥と名を打って、下野市のPR活動を進めていく上で、市民に飛鳥奈良時代にかけての歴史遺産を有し、昔から災害の少ない土地柄であというのは現在も言えると思います。
有効な関係が築ける内容になるよう取り組みを進めたいと市長から力強い答弁があり、私も微力ではありますが、できうる協力体制は取りたいと思っています。



2・本文文字おこし


7:11

答弁(教育長):質問1の答弁


①ご質問の第一点目、薬師寺跡保存整備事業について
 初めに、薬師寺跡保存整備事業のこれまでの取り組みにつきまして概略をご説明いたします。
下野薬師寺は7世紀末に創建され、奈良時代後半には東大寺、筑紫観世音寺とともに日本三戒壇の一つが置かれ、古代東国の中心寺院として、国家の仏教政策を担ったことが、古代に編纂された我が国の正史である続日本紀や続日本後紀にも記されている等、我が国の歴史を知る上で非常に重要な寺院跡である事から、大正10年に史跡に指定されています。

三戒壇の1つ



その後昭和40年には、栃木県教育委員会によって、県道結城・石橋線の拡幅工事に伴う発掘調査が行われ、一辺が100メートルを超える回廊など、壮大ながらんの寺院であることが明らかになりました。
昭和58年度にはこのような史跡の恒久的な保存と郷土の歴史を多くの皆様に理解して頂くことを目的として、旧南河内町において文化財保護法に基づく保存管理計画を策定し、史跡下野薬師寺跡の保存に着手し、昭和60年度には保存整備計画を策定し、史跡地南部に位置する旧安国寺周辺の宅地や農地などの公有地か、地積の実態解明の為の発掘調査を実施してまいりました。

平成9年度からは、それまでの発掘調査の成果を受け、第1期保存整備事業として、敷地の公有地下と発掘調査が完了した指定地南西部の西回廊エリアと外団施設の整備を行い、平成13年度からふるさと歴史の広場、下野薬師寺歴史館として一般公開しております。


下野薬師寺跡



 平成24年度からは、公有地化と発掘調査が完了した指定地南東部の再建の塔エリアについても、第2期保存整備基本計画を策定し、保存整備工事を行い、平成31年度から一般公開しております。

 こうしたことから、指定地内の適正な管理を行うため、昭和58年度に大学教授等の有識者で構成する史跡保存整備委員会を設置し、指定地全体の保存管理を目的とした保存管理計画を策定しました。
 同計画では指定地内を3つのエリアに区別して現状変更の規制をしております。規制区分の内訳といたしましては、下助薬師寺跡のガラン中心部にあたる、史跡南部の約2万4千平方メートルについては、公有地下と保存整備を積極的に実施するエリア
宗教法人薬師寺の境内地の9千平方メートルは宗教活動の整合性を図りながら、史跡の保存を行うエリア
 その他の約4万7千平方メートルについては、住民の居住や農作業などとの統合を図りながら保存を行いつつ、史跡の保護のため、必要に応じて発掘調査や公有地化を実施するエリアとなります。


答弁:質問2の答弁


ご質問の2点目、今までに移転された世帯数と年度についてお答えいたします。史跡の公有地価につきましては、昭和45年度から国の補助金を80%受けられる国庫補助事業を活用して継続的に実施しているところであり、令和5年末時点の面積は約3万2千平方メートルで、市定地全体の約40%の公有地価が完了しております。移転にご協力いただいた世帯は、これまでに13世帯となっており、旧南河内町の時に12世帯、合併後は令和4年度に1世帯が移転しております。

ご質問の3点目、整備完了の目標年度について(13:11)
令和2年度から着手している第3期保存整備事業では、令和14年度の事業完了を目標に、これまで公有地化が完了した近藤エリアの新規整備と、整備完了から20年が経過した西回廊基盤及び復元回廊の再整備、下野薬師寺再整備歴史館の一部リニューアルを実施いたします。
特に近藤エリアでは、見学者が下野薬師寺の壮大なガランを体感できるように、西回廊から連続する近道と北回廊の基壇整備を行い、一辺100メートルを超える回廊や東近道路基盤整備、行動の平面整備を計画しております。
14:06

X「下野薬師寺歴史館」投稿より


下野薬師寺跡伽藍配置図


第3期保存整備事業の完了により、昭和60年度に策定した保存整備基本計画に基づき、史跡地南部の整備が完了することとなっておりますが、整備着手から40年が経過する中で、新たに2つの課題が生じております。
1つ目は、指定地追加指定の必要性です。
これまでの発掘調査の成果により、下助薬師寺跡の東の区画施設が、現在の指定地よりもさらに東に広がること下野薬師寺跡の創建に関わる建物群が現在の指定地の西側に広がることが明らかになることが指定範囲の見直しが必要であると考えております


2つ目は指定地域内の住民の高齢化及び転居に伴う公有地下の必要性であります。
近年、指定地域内の住民から高齢化に伴い住居や土地の処分を行いたいという相談が増加しております
先に申し上げました通り文化財保護法第125条の規定において、国指定地内での住宅等の新築は認められておらず、住宅の建て替えや建物の除却など現状の変更を行う場合には、国の許可を受けることが定められております。また、指定地内での厳しい開発を規制を知らずに売買が行われた結果、トラブルが発生し、最悪の場合には、無断現状変更によって、史跡の一部が破壊される恐れがあることから、公有地下による保護を守るために、国の補助事業を活用することが可能となっております。
16:11
議員指摘令和4年3月の補正予算については、このような理由から、史跡の保護を目的として、再建の塔の後、北側隣接地の住宅の移転及び約48000平方メートルの公有地化を実施したものであります
これらの課題に対応したものであっり、下野薬薬師寺跡の保存を図っていくためには、引き続き、中長期的な取り組みが必要と考えておりますので、今後、史跡保存整備委員会の意見を聞きながら、新たな保存管理計画を策定する必要があると考えております。




 
 

17:00
④ご質問の4点目。
整備後の活用について
現在、下助薬師事跡は、本市独自の教育活動であるふるさと学習の一環として、ボランティアのご協力をいただきながら、小中学校・義務教育学校の社会科見学の受け入れや、南河内中学校と連携したエゴマの栽培体験などを実施しております。
また、毎年2月には、史跡公園内に植樹した梅の花を活用した梅まつり、9月には南河内小中学校の児童が絞ったエゴマ油を活用したエゴマ灯明の会などのイベントを実施しております。
今後の整備の進展とともに、これらの取り組みもさらに拡充してまいります。また、下助薬師寺跡第3期保存整備事業と並行して、国土交通省の交付金を活用して、薬師寺地区、街並み環境、整備事業にも取り組んでいるところであります。
18:08
本事業は道の駅しもつけを拠点に、薬師寺地区の観光集客を行うもので、下野薬師寺歴史館、下野薬師寺跡及び薬師寺の六角堂、薬師寺八幡宮、龍興寺の白樫などの周辺文化財の周遊のため、道路の美装化や案内板などの整備を行い、市内の観光ルートの開発を目指します。
 
今後とも、下野薬師寺跡の保存整備を推進することで、貴重な文化遺産を未来へと着実に継承していくとともに、道の駅を含めた周辺エリアとの連携を強化し、より多くの皆様に東の飛鳥下野市の魅力を伝えるために、しっかりと取り組んでまいります。

3・再質問の答弁


薬師事跡保存事業を再質問させていただきたいと思います
ただ今教育長の答弁でなんとなくわかったような分からないような感じでおります。その中で説明の中でこの保存整備事業の最初は遡ること大正10年。国の史跡に指定され、現在まで経過しております。大正10年は父が生まれた年で、103年経っている。
そう言う年で史跡として活動されたのは凄いと思います。非常に旧南河内町には学識があったりかしがあったり関心があった人がいたのかなと。一般論ですが、農村地帯であまりそういうものには関心がない方が多いかと思うんですが、その時代にこういうことをしたっていうのは凄いなという思いで今おります。
 
保存整備基本計画を策定し、農地の公有化を図り発掘調査を実施に至ったと言うのは答弁では昭和60年らしいので39年前で、実施したのが第1報だったと思うんですね。
今答弁頂いたように国庫補助率80%を活用して史跡の公有化のために関係する12世帯の協力の下移転がされた。
これについては私も殆どの世帯の方を知っておりますので認識はあります。これは全て合併前の南河内町時代です。
下野市になりまして18年を経過し、令和3年、議会に補正予算が計上され、事業が再開されたわけでありますが、なぜ今までの事業を遅延したのか、この理由をまずお伺いしたいと思います。


22:17
はい、今後は対応させていただきたいと思います。
 
合併に伴いまして、下野薬師寺跡の整備に加えて、下野国分寺尼寺の整備に着手しました。それで、国分寺関係の事業を入れたという事で整備が遅れたというふうな形になってます。平成18年度からは国分寺跡の、そして26年に一般公開しています。
薬師寺跡の第二期の整備をやりまして、令和元年度からは国分寺尼寺の第二期の整備をやりまして令和3年度より一般公開をしてございます。
こうしたことで、薬師寺跡の事業を着手したという事もあって、薬師寺地区においては今の進捗状況になっています。
 

 
秋山議員
今話を伺っていると、国分寺尼寺の整備を優先をされた。当然あれもこれもというわけにはいかないと思います。
その中で優先順位をつけて国分寺尼寺を優先したということでありますが、それにしても合併して全然手をつけていなかった。これはいかがなものか?関係する住民の方はどうなんだろう?
一番最初に移転されてから何十年も経っているわけですよ。そんな中でこのような対応をするんだと、(市民は)認識している。いつになんだろう何の説明もなく。たぶんその保存基本計画は発表したと思いますが。当然地元説明会は何らかの形でやったかと思うんです。

 そういう中で私はこのプロジェクト計画が不十分ではなかったのか?両方並列してをそういうものを打ち出したわけですよね。片方だけしかやらなかったのは正に片手落ちではないのか?
予算のことはありますよ。誰が考えてもなかなかいろんな箱物行政についても優先順位を決めてやるっていうのは当然だけど、主になって20年近く何もやらないっていうのはいささか何をやってるんだと、言いたくなるのは私に限らず地域住民の人の声の方が大きいですよ。
そういう声がね。でこのプロジェクト計画が私は不十分だったのではないかと。出来ないのであれば立てないのが良かったのでは?
立てて何もやらないのは何もやらないという、俺らを見捨てるたのかなと。
初め移転された方について何十年も計画してこういう計画でやりますよと言われて、その後何も行動が起きないということは、俺たちは何だったんだ、市は何を考えているんだろうと思うのは当然のことだったと思うんです。
 事業やるにあたっては、事業計画、何年計画でこういう事業をしますと、ある程度市では財源の計画も立てるわけですよね。しかしながら今までの予算として挙がってない、考えてないですよ。
 この補正予算がかかっていた令和4年についても3月議会ですよ。

 私はいろいろなことがわかってますから。これ文科庁からですよね。これを逃すと次年度ということは考えられないということでありますので、なかま議員ともいろいろそういう点も話した中でこれ議決でやったわけです。
3月議会ですから債務負担行為ですよね。
次年度に普通でしたら当初(予算)でやって、残高を繰越名許とかそういう風にするのは当然。その予算の持ち方だと思うけどね。1億円の用もいくら文化庁の予算が原因だとしても、いささか私はどうどうしてるんだっていう感じているんです。
とそこで、その文化庁予算ですね。この確保の補助について、今まで予算要求はどんな形でやってきたんたんですか?
国分寺がやってるんで向こうの予算だけでこっちの薬師寺の保存整備については予算を上げなかったのか、予算は上げたんですけど、いやどっちもというわけにはいかないのでどっちかにしてくださいとか、そこらの話はあると思うんです。
この予算要望は、どういう形でどこに対してアクションを起こしていたのか?まずそれを伺いしたいと思います。


教育次長:
お答えをさせていただきます
まず説明の中で薬師寺地区の整備の状況について説明が漏れておりますのでまずそちらを先に説明をさせていただきたいと思います。
国分寺を2カ所やっています。その間、
平成24年度に下野薬師跡の第2基の整備を合併後はやっているということでご理解いただきたいと思います。
また文化財の保護に関しては非常に経費がかかるということで国の補助を活用しながら実施しているところはあります、
財源の確保にあたりましては、毎年全国史跡整備市町村協議会がありますが、こちらの中で国会議員の方に陳情を行っている状況でございます。以上でございます。


秋山
③ただいま全国施設整備委員会、間違いないですか?ここに要望書を出しているということですが、そのご要望内容ですねそこを私は聞きたいですよ。これ毎年上げてたんですか?
毎年今まで合併してから、この令和4年補正予算ですけど。つきましたよね。
ここでは補正予算とは言えませんが予算付けをしてくれたのでそれなりにずっと要望があったんだけどなかったんですか?それを確認したいと思います。

 
30:22
教育次長
国への要望が全国史跡市町村協議会をとおして、毎年実施をしています。
内容については若干の年度の違いはあると思うんですが、主な要望事項ということで今年度につきましては史跡地の公有化の充実、その他そうですね、一般的な施設整備の活用、埋蔵文化財の発掘調査等の充実についてということで要望を行ってございます。
国の方もそうでございますが、文化財にかかる予算が約300億だったそうです。一般的な道路とか福祉と比べると額に少ない補助の中で全国の市町村に補助しているという状況になってます。
以上です
 
 
 
秋山幸男議員
公有化の充実ということが項目の中に入ってますけど、それは公有化の充実ということで金額的に上げているのか、ただ単に公有化の充実と言われても私はこの整備委員会中で下野市はどういうことでどういうことを言うのかとかそういう説明はしないのですか?
金額的なことだけですか?金額的なことであれば次長がおっしゃったようにもう決まってますから原資は。その中で全国各市町から上がってきたもので優先順位を決めたりとか言うのもあるけど、これ20年も要望活動して予算がつかない、何かその予算の活動の仕方が間違っているんだ。この全国史跡整備委員会 栃木県の委員会ですよね?
この活動はちゃんとやっているのかな?と各市長とのヒアリングで、どのような事でこういうものを上げているのか?
こういう流れの中で整備をしたいというような流れで止まっているんですよ。かたや移転してから40年も経っているような中で、本当にあと残り何年かかると。20年に1回くらいの予算付けですか?とてもじゃないです。
だから私はその辺の判断やっぱりこのプロジェクト計画そのものが無理だったのではないかと財源の確保もそうです。
 
 
 
この前、全国市町委員会では明日香村へ行ってまいりました。これは別に歴史跡が注目じゃなくて別には幼・保ですね、幼稚園保育所、小中一貫教育という、そういうことをやっているので、今後ですね、国分寺地区の学校編成の在り方。今南河内地区でやっております義務教育学校も当然検証した中で、そういうものを参考にしたいということでした。その中で、当然西の飛鳥は、世界遺産にも登録しようとしているところありますので史跡も見たいということでお願いをしたところ、快く了解してくださいました。
 
早朝6時に出発してきました。
研修だけならそこそこ早くても大丈夫ですが、ここでも関係します部下長さんでご同行願っていろいろ研修してきたかと思います。
現場を見てきました。予算についてはそうですね。そしてまた行って視察でなかったので現場のいろいろなお話を聞いてきたんですが、ちょっと調べさせていただきました。
そういう中で、あの明日香村の歴史的に風土活用事業交付金というものはあるんですね。これは整備基金として国から24億、県から6億、村で1億なんだよね。
④これがなぜつけられたかというと、簡単に時間もありませんので古都保存法ですが昭和41年に成立して京都奈良とか鎌倉などの古都における歴史的風土を保存することを目的としてやったんですね。それにからませてその特例としてですね明日香法(明日香村における歴史的風土の保存及び生活環境の整備等に関する特別措置法)がありますが、明日香村では作ったんですね。
 
それはやっぱり村の全域を歴史的特別保存する、その町だけじゃなくて村全体をやるんだと言うことが認められて、この整備のための基金が下りてきたわけです。合計でいきますと31億。その他平成12年から16年の5年間で国費が1億。その後また5年スパンで1億1000万。22年には1億5000万。27年度は交付金の拡充を受けるということで30年には1億5000万。こういったお金ができたんで明日香村ではさまざまなものができたわけです。

下野市は80%の補助だけですよ。
これで面積が40%しか移転されず公有化されてない。私全部知ってますけど、あと残った十何件かあるかと思うんです。
この方はあとどれくらい先になるのかなと。あと100年もかかっちゃうんじゃないかと、本当にね。古都保存ができるのかなと思ってるんですよ。
だから予算要望の仕方も、杓子定規にこここうだからといって毎年出してダメだったら普通2年か3年却下されれば、何か手法を考えてやるべきだとおもうんですよ。
私常日頃言ってるのは、やらないでできないよりもやって出来ないのが価値があるんだと。やって出来なければ工夫が生まれますよ。それが毎年ギリシト通りに、必須な発言になっちゃうかと思うんですけどギリシト通りにやってもね私が受ける側でも伝わってこないし、予算付けを(本気で)しようと考えていないんじゃないですか?そういう観点からぜひ工夫をして、予算を獲得していただきたいと思います。
整備完了目標令和14年完了、答弁頂いたんですが、とてもとてもできないんじゃないかと。逆立ちしても出来ないのでは?
私は思っています。もう一度その辺どう考えてくれるかお願いします。

39:05
(教育長)
議員いただきました通りに令和14年度完了。
関係は今後いろいろ厳しい手も多いことが予想されますが、今現在この令和14年度これを第一目標に頑張ってまいりたいと考えております。
 
 
 
(秋山幸男議員)
 ⑤今度ちゃんと目標が決められたということでそれなりのアクションがあるのか​​なと期待してお待ちしておりますので頑張っていただきたいと思います
 それと薬師寺跡の保存には中長期的な取り組みが必要だという答弁もありました。これについて、史跡整備委員会の意見を聞いて、保存管理計画を策定するということでありますが、これは今年度中にも立ち上げてあるのですか?それとも来年度立ち上げて保存管理計画を立てるんですか?
このような状況の中で私は当然こういうものをそういったメンバーが当然継続してやってくれた中で再検討するということであれば、そうですかということで思うんですが。見解を見て保存計画を策定したい立てたいという考えをいただきました間違いないですよね。
そういうことはこれからやるということですね?そこをちょっと確認したいんですが?
 
 
教育次長:
現在の保存管理計画につきましては、第2期というふうな形で位置づけております。現在の保存管理計画の中で、見直しの必要性が出ておりますので、
今後早い段階で見直しをしたいという観点は考えてございます。
ただその前段階と恐れ入ります文化財保護のマスタープランでございます文化財保存地域活用計画、これを来年度見直し計画でございますので、その中の重点項目ということで第3期の保存管理計画の見直しこれらについて時期的なものを検討していきたいと考えていただけます。
以上です
 
 
(秋山幸男議員)
ありがとうございました
歴史的保存整備委員会、大学教授メンバーがいるかと思っていますが、この意見を伺い全くもってこれは保存に関してのみだと思います。
一番大切なことを忘れていないですかと私は言いたいです。
 
地域活力の低下を招く地域、創造的活用を行う必要があるのではないかではないかと住民の生活を安定向上させるための施策は当然はこの人たちは考えていないですよね。考えていないですよね。一時保存一本ですよね。
現在中で付託の仕方なく卓にいるのは我々議員にもある議案の付託をされますけど。それは審査だけですよね。
私が言っているのは、勝手に付託じゃなくて、勝ち負けの付託です。全く意味が違うんですよ。
この付託の仕方は責任ある役割を負けて頂くというこの付ですね。この付託です。これも合わせて当然その整備計画をするというからにはそれも合わせてどういう意味かというと理性活用の話にも入ってきますけど、理活用の面でどうするんだといろいろな今現在やっているイベント的なことをやっております。単発的ですよね。

「負托」負託という言葉の本来の意味は、責任を伴う物事を別の人に託すということであり、負という漢字には責任を負わす、背負わせるという重い意味を含んでいる。 負託に応えられなかった場合には当然責任をとることになる。


非常に継続してそのために年間来るということはないのですが、整備された後発掘調査をして遺跡ではないので、もう全部やけのはらになったところでありますので、出てくるものがあるのは変わらないなと私は思うんです。
そういう中で発掘終わったら埋め戻しですよね、埋め戻しですよね?
今までのやり方を見ていると、今後市の活性化につながるのか、あの6丁目自体移転してもらって発掘して全部戻って地域の活性化につながるのか?
市でも事業としてそれ80%予算を見通しているから次に20%ぐらいだろう。それは事業をやるのは簡単と言っちゃってありがたいんですが、ある程度可能だと思います。
 
しかしながらそのあと国分寺見ても公園の維持管理何千万かかっています。すべて市の持ち出しですよ。
固定資産税も当然ないね、 土地の固定資産建物の固定資産税も当然ないその中で財政投入だけはしていかなきゃいけないので、維持管理費がかかります。
そこで何かこの明日香村見たくあれは国定公園になったんですよね。私びっくりしました綺麗になったんですよ。どこ行っても綺麗になってますよ国定公園になったんですよ。国でそういうことを整備しているっていうんだんだたら国定公園にしてくださいよとそうすれば維持管理はないですよね。
それでその民有化するときの建築費ですね、建築費の20%負担になりますよね間違いないのでそのままで進めば結構です。しのげるかと思うんですけど税収は上がらない、維持管理費は全部市でやっていかなければならない。
そういうふうな開発か、保存計画をやるつもりなんだろうか?私はどう考えても負の遺産になるとしか考えられないんです。
 
道の駅との連携をしてということでありますが道の駅を利用している方が遺跡に来ますか?
買い物に行っているんです。中にいますが、花祭りをやっている今イルミネーションをやっているとかということで立ち寄るかという人はいます。
そこに集客力を集めてその方が帰りに道の駅で買い物してもらうと言うのが常道じゃないですか?それが何か聞いていると道の駅の200万人いますけど80%が道の駅に買い物に来ていますね。その方をこちらに来ていただくと言うのは、何か私の考えと反対かなと思うんですけど、その辺は今後どう考えているんですか?


教育次長
はいお答えさせていただきます。
現状ですね本市の薬師寺地区は、例えば奈良だとか京都だとか思っているところにあるような有名な建築物はありません。
地価の移行ということで、それを平面整備をしながら市民の方に見ていただき、あるいは学校教育、あるいは社会教育、教育の中で当面の場を学習の機会の提供場所の提供ということで使っていくということで、なかなか有名地の様な収益は上がってこないのかなとは考えてます。
かなり収益に囚われず子どもたちとか地域の方とか地域の団体の方が、あの場所を使うことによって、目にはなかなか見えないのですが一定の効果というか還元がされているんだということを考えてございます。
現在お客さんはだいぶ少ないということで道の駅からの遊客ということも考えてます。
はい、現在、決定的な解決策というのはなかなか難しいという状況でありますけれども、あそこをしっかりと整備をしに行って、少しでも魅力あるような薬師寺、こういったものを作り上げていくことによって、徐々にとお客さんさんに来ていただけるようになっていくのかなという展望は考えてます。
 今後とも非常に時間のかかる事業でございますが、しっかりと検討していきたいということで以上を考えております。

(秋山幸男議員)
 この保存事業については総合計画の中にきっちりと盛り込んでじっくり検討していただきたいのですが、文化財〇〇って方法があるのですか?

(答弁)
関係している法令につきましては文化財保護法という法令に基づき文化財の保存活用あるいは現状変更されたものをやっています。

 
(秋山幸男議員)
ぜひよろしくお願いします
最上位計画に上げなくてもそこの中でこの保存管理計画についてきちんと計画年次とかやり方を持ちたいとか、その辺の周囲を正確と保護法中に文言として必ず入れていただきたいと思います。

(教育次長)
うちの方のあらゆる方向性とか盛り込むのは保存管理計画というものでございます。さらに今後も言いましたいずれにしても文化財保護のマスタープランである文化財保護地域計画としてあったものに来年の見直しをかけていきますので、ただいまの意見も参考にしながら策定を進めていきたいと考えています
以上です

(秋山議員)
私自身考えてもこの後どうするかどうかは非常に結論が出ないんです。悩んでいました。

そこからでも非常に大変なプロジェクトだと思うんですが、しっかりと20年も30年もじゃなくてもやっぱり毎年目に見える化ができるような事業を振興するように努力していただきたいと思います。

終わりに、明日香村との協定について市長から答えていただきました。
協定の日時については明日香村が来年1月末までにユネスコに推薦書を提出登録すれば、はからずとも本市20周年記念の説明の都市に締結が実現すれば、これは私どもにとっては願ってもないところであります。
具体的な協議を積極的に進めよう、今後努力していただければと思っております。

 2点目の協定内容のメリットについては、東の飛鳥と名を打って、下野市のPR活動を進めていく上で、市民に飛鳥奈良時代にかけて歴史遺産を有し、昔から災害の少ない土地柄であり現在もそれは言えるかと思うんです。
その中で住みよさランキングも下野市県下一位であることに市民が郷土我が郷土下野市がこういうことなんだということを再認識していただくまたとない機会であるとともに、これが大きなメリットかなと私自身も考えているところであります。
 有効な関係が築ける内容になるよう取り組みを進めたいと市長から力強い答弁があり、私も微力ではありますが、できうる協力体制は取りたいと思っているところあります。
明日香村と下野市が共に身のある協定が締結できますよう、衷心より願いこれで私の一般質問を終了させて​​いただきますありがとうございました


 




 



3・奈良県明日香村との協定について


1.明日香村における歴史的風土保存の取組み


秋山幸男議員の質問と行政の答え

奈良県明日香村との協定を予定について内容の説明を。
①協定を締結する日時の目標はいつ頃になるのか。
②協定内容とそれによる本市のメリット等について伺います。

2:15~
坂村市長
改めましておはようございます
秋山議員のご質問の第1点目、薬師寺跡保存整備事業については後ほど教育長よりお答えをさせていただきますのでよろしくお願いいたします、
 
秋山議員のご質問の第2点目、明日香村との協定内容についてお答えをいたします。
はじめにご質問の1点目協定を締結する日時の目標についてお答えします。
今年3月末私は明日香村を訪問して森川村長と直接お会いし本市と明日香村との関係性などをお話ししつつ交流を深めさせていただきたいとお願いしたところです。
8月には、市職員を明日香村に派遣し、まずは直近での連携交流をさせていただき、その後も継続して打ち合わせを行っているところであります。
そのような中、9月には明日香村等が目指している飛鳥・藤原の9都の世界文化遺産登録において、国内推薦候補に選ばれ、順調に進めば来年1月末までに、政府が国連教育科学文化機関ユネスコに推薦書を提出することになりました。
これを受け、本市では登録に向けての応援や協力をしていきたいと考えており、現在具体的な取り組みについて明日香村と協議しているところであります。
当面はこうした取り組みを進めることで、明日香村との交流をより一層高め相互理解を高めていくことが重要であると考えておりますが、令和8年が本市において市政志向20周年ふしめとなりますのでその時期を目安に協定の締結があれば良いのではのではないかと考えております。
 
協定の締結には相手方の予定等も十分に配慮する必要がありますので今後とも明日香村と十分な意思疎通を図るとともに交流の取り組みを強化して信頼関係を高めていく必要があると考えております。
 
次にご質問の2点目、明日香村との協定の内容とそれによる本市のメリットについてお答えいたします。
現在本市におきまして協定を締結し交流を深めている自治体は歴史文化交流協定の香川県高松市、友好都市協定の岐阜県本栖市、姉妹都市協定のドイツリューツヘルスタール市があります。
高松市やリュウツヘルツタール市とは、小中学生による相互交流事業を実施し、本須市とは関係間で相互交流を行うなど、教育や文化の面でそれぞれの地域の相互理解を深めています。
 
飛鳥村との協定締結に関しては、交流を深めることで、世界遺産というハイレベルな歴史跡保存の在り方と、その歴史跡を生かした街づくりを参考にして、下野市の誇るべき歴史遺産について後世に継承しつつ歴史を生かしたまちづくりをさらに進化させることができるのではないかと考えております。
協定の締結をきっかけとして、本市が東国において古墳時代から飛鳥奈良時代を越える貴重な歴史遺産を数多く有する地域であり、古くから長きにわたって災害の少ない安全で安心して暮らせる地域であったという良さを市民の皆様に改めて理解していただける良い機会になるものと考えております。
また協定締結は東の飛鳥として下野市の魅力を広く全国に発信する良い機会であるとも考えております。したがいまして、今後協定締結つきましては、どのような形式によることが良いものとなるのか、一層の相互理解を深める中で、具体的な協議を進め、両自治体にとって有益で有効な関係が築ける内容となるよう、協定締結に向けた取り組みを進めてまいります。
 
 次にご質問の第1点目、薬師事跡保存事業につきましては、教育長より答させていただきますので、よろしくお願いいたします。
6:45



【参考資料】


以上。
追加で内容が確認できましたら、加筆します。

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