ノーベル賞の物語
こんにちは佑樹です。
今日は、世界の発展と平和を願うノーベル賞の物語について感動して話したくなったので宛てで手紙を書きます。
ノーベル賞を作った者の名は、「アルフレッド・ノーベル」。彼は、スウェーデンに生まれた発明家でした。
発明品は、「ダイナマイト」。
つまりあなたは、戦争が起きれば起きるほど富を得ることができ、平和になればなるほど貧乏になる。そんな環境で育ったのです。
そんなあなたの遺言には、こう書かれていました。
「私の遺言執行者によって安全な有価証券に投資された資本で持って基金を設立し、その利子は、毎年、その前年に人類のために最大の貢献をした人たちに、賞の形で分配されるものとする。」と。
不思議ですね。
誰よりも人が死ぬことで儲かったあなたが、最後に願ったのが人の平和だということが。
贖罪でしょうか。
あなたの真意は、分かりませんが、語り継がれる物語が私は堪らなく美しいと感じます。
そうして世界は、あなたの遺言に従い「ノーベル賞」は1901年からスタートしました。
今では「医学・生理学」「化学」「物理学」「文学」「経済学」「平和」の6つ存在しています。
その最も有名な受賞者の1人には、かのアルベルト・アインシュタインが名を連ねます。
ここでもう1人だけ、世界一の物理学者の物語を書こうと思います。
彼は、1921年ノーベル物理学賞を取りました。
あなたが解いた相対性理論は、今でも世界を照らし発展させています。
しかし、そんな世紀の物理学は、簡単に悪魔にもなりえる。核兵器が作られたのです。
あなたは、物凄く後悔したようですね。
76歳で亡くなる一年前、1954年にあなたは遺言のように「もし広島と長崎のことを予見していたら、私が1905年に発見した公式は破棄していただろう。」と。
人類の発展を誰よりも願い時代を進化させたあなたも、ノーベルと同じように自分の過去を悔いるのですね。
私は、今貴方達が夢見た世界に立っています。
医療が発展し80歳まで生きられるようになり、移動は人力ではなく自動運転に代わり、人類は火星への移住も考えられるようにまで進化しました。
全て貴方のおかげです。
進化は後退と表裏一体です。
それでも進化を望み、世界を発展させてきた姿に、本当に感謝しております。
ありがとうございました。