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大学生投資家(笑)の資産
近年、大学生もNISAを始める人が多くなったと聞く。そこで、一般庶民の家庭からでた大学生って、資産運用どんな感じでやってるのかな?と気になる方もいると思う。…おるかな?でも、人の資産状況って、案外気になる人もいるんじゃないかな?と踏んだ私は、いっちょ自分の資産運用のモチベ維持のためにも、資産公開してみよう、と思った次第である。
まず、私のスペックから。私大・東京一人暮らし、仕送りは生活費のみ(娯楽費は自分で払う)、大学入学時貯金50万円、バイト月9~10万円の一般的な大学生である。
仕送りをしてもらっているのは、非常に感謝しているが、仕送りは事後請求制(使った分だけもらえる)なので、資産増には関係していない。
なので、私の収入源はもっぱらアルバイト代と投資の収益のみだ。
さっそくになるが、私(大学4年生)の現在の資産状況について。現金60万円、株資産230万円、外貨30万ウォン(韓国旅行の帰国の際、換金し忘れただけ)である。
(300万にもみたないのに、「資産」なんて言ってちょっと恥ずかしいが、学生時代のアルバイト期間の短さにしては、がんばった方だと思う。まあ、頑張ったのは私ではなく世界経済であるが…)
株資産の内、200万程度は積み立てのオルカン、つまりインデックス投資、残りは金のETFや米国株、金・プラチナ数グラムやリートである。
旧ニーサまでは月33333円投資していたが、新NISA移行の数か月後に月10万投資に切り替えた。そして、気になる個別株をちょこちょこ売り買いして損したり得したりしながら、資産を増やした。
なぜ、学生が月10万も投資できるのか?答えは節約とアルバイトである。アルバイトで月10万程度稼いでいるので、それをそっくりそのまま、クレカ経由で投資しているのだ。
多分バイトを始めてから今まで、バイト代を自分のメインバンクから引き出したことがないと思う。だから、私は長期のバイトを2つ経験しているが、給料日を全く意識してこなかった。むしろ時々通帳記帳で存在をしるくらいだ。
多分、私の資産運用を語るうえで最も大切なのは、投資手腕でも収入の多さでもない。節約術だ。
私は投資を始めてから、何か物を買う前には絶対に数日は時間をおいて、「本当に必要なのか」と考えるようにしている。大抵、物欲というのは一過性のもので、今持っているもので代用できたり、そもそも必要がなかったりするものが大半だ。
世の人間は服も、「これを買えば、もっとおしゃれになれるかも…!」と期待して買うのだろう。しかし、そんな期待をもって買った服も、自分のクローゼットに入れてみれば、自分を一気にレベルアップさせるようなものではないことに気付くのだ。
また、「これがあれば生活がより便利になるだろう」とおもって、様々なものを買うのだろうが、案外日常で使用するものは昔から使っているベーシックなアイテムだったりする。便利グッズなどは、ほぼほぼごみだ。
だから、私は行きたい美術館のチケットと買いたいイヤホンと書籍以外の物欲に対しては、徹底的に疑いを持ってジャッジするようにしている。
そして、投資についても少し語ろう。私はゴールデンクロスやデッドクロス、ドルコスト平均法などといった初歩的な投資の知識しかもっていない人間だ。そして頭もよくない。リスクも非常に恐れる。多分、個別株だけなら高配当株しかできないような人間だ。
なので、私は自分の限界を見極め、個別株で大きく儲けようという下心は捨て、インデックス投資に脳死で資産を投入している。自分が勝つ側の人間か、負ける側の人間か、で考え、資産の少なさ、知能の低さを考慮した結果、個別株で儲けることはそうそうに諦めたのだ。(今はインデックス以外はお小遣い程度の金額でお遊び程度に動かして楽しんでいるだけだ)
また、自分の証券口座のお金や株資産を、自分のお金と思わないようにしている。そうでないと、株価が下がったときに動揺して売ってしまったり、急激に株価が上昇した時に利確してしまったりする可能性があるからだ。また「自分は○○万円ももってるんだ♪♪」と思って気が緩み、支出が多くなる危険性がある。
なので、私は絶対に一度株になってしまったお金、証券口座に入ってしまったお金は、「よくわからないけど、何処かにいってしまった」と思うようにしている。お金なんてなーいさ、バイト代なんてうーそさ、という具合だ。
実をいうと、海外旅行のために渋々JTを売却したが(バカ)、本当にそれ以外で証券口座から普通預金口座にお金をうごかしたことはない。
節約をルーティーン化し、生活費以外ひたすらに資産を株にかえる。収入は単なる投資ゲームのための数字と割り切る。株価が上昇したら利益を見てワクワクし、株価が下がれば買い増しや高配当株を安く買うチャンスととらえワクワクする。株価が停滞していても、「次何を買おうかな」とお買い得の高配当株をチェックする。円安になったら円換算で上昇した米国株にホクホクし、円高になれば買いたかった米国株の株価をチェックする。
このようなスタイル・メンタリティで株投資を進めている。
多分、やり方的には平凡もいいとこで、非常に面白味のない投資方法だと思う。でも、大学生投資家(庶民の家庭出身)の投資なんて、こんなもんでたいして夢などない。まあ、ひと月のバイト代より多くの額が、一日二日で変動するときもある株は、ワクワクさせられるエンタメにもなっているが、大人が考えるほど、「大学生が株なんてしやがって、生意気な」と目くじらを立てられるほど稼いでもないし、手法も派手ではない。
私の場合はオルカン一択だが、S&P500とオルカンという違いを除けば、厚切りジェイソンやぱっくんの薦める投資のやり方そのものだ。
私の投資バイブルは、JUST KEEP BUYINGという本で、ただひたすら、株を買い続けろ!と、インデックス投資の有効さを説く内容のものだ。
インデックス投資を始める際に、英語の勉強にもなるかと思いkindleで買った本だが、値下がりの激しい時に「いやいや、これは安く株をかえるチャンスなんだ!」と思える素晴らしい本である。
この本は、厚切りジェイソンと主張とほぼ同様で、長期分散投資として積み立てインデックス投資を薦めるものだが、ジェイソンは「投資の初月から同額を20年以上投資する」スタイルを推奨しているのに対し、JUST KEEP BUYINGでは、最初に投資できる金をすべてインデックスに投資してしまい、翌月以降毎月定額を積み立てることで、最初の投資効果を上げる(大きい雪玉から始めたほうが投資効果がはやく得られる)と主張している。
つまり、貯金1000万円、月々投資できるお金20万円の人間がいれば、ジェイソンは、1000万円と月の投資金額をあわせて、初月から20万から30万程度積み立てていくのを推奨しており、
JUST KEEP BUYINGの著者は、最初に1000万円、次に月々20万円投資していくことを推奨している。
結局、凡人に推奨される投資方法なんて、こんな華のない似たり寄ったりの投資方法なのである。ちなみに、私は投資スタート時期が相当なバブル的状況でない限り、JUST KEEP BUYINGの著者の方法が良いと思う。1000万円の年利5%と、100万円の年利5%では、50-5=45万円も差がついてしまうからだ。少額ではなかなか投資効果を得られないので、貯金がある人間はやはり、最初に大きく資産を投じるのが良いだろう。(300万ない人間が偉そうに言っているだけです、ごめんね)
またJUST KEEP BUYINGは、非常に実践的な本だ。投資をしていると、なかなか大きな額の浪費をもったいない、と控えてしまう、または、浪費に罪悪感を持ってしまうという悲しい現実がある。これでは楽しみたいことが楽しめない。
私は結構旅行好きなので、旅行で使うお金を罪悪感をもって支払いたくはない。JUST KEEP BUYINGではこのような庶民投資家に対して、アドバイスを行っている。
それは、「浪費で使う額と同額を投資する」という単純な方法だ。
私は株を始めてから、一人で温泉旅行に行ったことがあるが、その際も旅行で使うであろう金額6万円で金のETFを買った。もちろん、普段の積み立て金額はそのままで。なので、旅行に6万円使った分、ETFに6万円も投資したのだから、とむしろ旅行のおかげで、普段より投資を頑張ったと自分に言い聞かせて、まったく後悔なくいい宿に泊まり、おいしいものを食べまくったのである。
以上が大学生投資家(笑)の実態である。意外に堅実で、そして全く派手さのない実情だったであろう。友人が一人もいないので分からないが、お金持ちの家庭出身以外の大学生投資家は、皆こんなもんじゃなかろうか?
つまらん話を聞いてくれてありがとう!興味のある優しい人は、社会人になったら、毎月20万積み立て、ボーナスは全額高配当株にぶっこむつもりなので、数か月後の記事も楽しみにしてほしい。