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アナグラムの穴 をご存知だろうか

 私はラーメンズ並びに小林賢太郎氏、片桐仁氏のファンである。軽率に言うとガチ層のファンに八つ裂きにされてしまいそうなので、かなりライトなファンであると言っておこう。尤もこれが、ラーメンズや小林賢太郎氏、片桐仁氏のファン達の民度が悪いと言っているということではないことも念押ししておく。というか他のファンの方達と交流があるわけでもないので知らないというのが正確なのだが。

 まぁそれはともかく、小林賢太郎氏が行っていたソロコントプロジェクトに、Potsunenというものがある。小林賢太郎氏自身が、出演、脚本、演出、美術を自身で手がけるというものだ。
 私は当然それらも大好きである。現在YouTubeで公式から公開してあるので、皆様もぜひみていただきたい。

 話がやや逸れたがその中の演目というかコーナーというか定番シリーズに、アナグラムを用いたものがあるのだ。
 アナグラムとは、言葉や文章を構成する文字を並び替え、別の言葉や文章に作り変えるというものだ。創作活動を行ったことのある方なら、一度は経験したこともあるのではなかろうか。
 どんなものか一つ、考えてみよう。
 今日レンタルしてきたばかりの、キャプテン・アメリカを並び替えてみよう。面倒なので、・は省略する。
 き ゃ ぷ て ん あ め り か
 これらを並び替えて別の言葉や文章を構成するわけだ。正直、ぷ、とか、ゃ、とかは使いにくいのでもっと他の言葉にすれば良かったと思わないこともない。

 き ゃ ん ぷ か り て あ め

 キャンプ借りて雨。
 せっかくキャンプ場を借りたのに雨に降られている様子、ということでいかがだろう。
 正直これはうまくいっていない例もいいところなのだが、アナグラムのシステムを説明する上で出来不出来は問わないだろう。良しとする。

 私もこのアナグラムというものが大変好きである。小林賢太郎氏の作品で見る前から、子供ながらに並び替えて言葉遊びをしたものだ。

 あぁ、そうだった。有名なものがあるではないか。
 ハリーポッターシリーズの2作目『ハリーポッターと秘密の部屋』でアナグラムが使われているのだ。
 英語だったので綴りはわからない、わざわざ今調べようとも思わないので、気になる方は調べて欲しい。
 トム・マルヴォロ・リドルという名前を並び替えると、アイ・アム・ヴォルデモートという文章が浮かび上がるのである。
 小学生の時に初めて目にしたアナグラムがこれだったのだ。大変感動したことを覚えている。そして、自分でも何か作ろうと夢中になってノートに書き殴って二日程で飽きたことだと思う。何一つ結果として残っていないことから続かなかったのは間違いないだろう。

 そんな幼少の記憶があり、大人になってから小林賢太郎氏の作品でアナグラムに再び触れたらどうなるか。
 自分もやってみたくなるのである。

 中でも五十音全てを余すことなく使ったアナグラムは圧巻である。やってみるとわかるのだが、これが想像以上に難しい。
 どうしても使いにくい文字が出てくるのだ。個人的にダントツなのが、ぬ、である。
 ならぬ、ゆけぬ、など、少々古風な言い回しにすれば使えるし、しぬ、とか、ぬま、とか、使えないわけではない。ただ圧倒的に使いにくい。
 ところ天の助に引き取ってほしいくらいである。

 前置きがかなり長くなったが、今回はその五十音アナグラムに挑戦するというものである。
 見出しの写真に載せているように、私はまずカードから自作した。小林賢太郎氏の使っているカードは、背面の柄はトランプを思わせるチェック柄。表面は白地にひらがなが黒で書かれているのだ。なんともオシャレではないか。というかこれどこかで買えないだろうか。
 尤も私は今回このために自作した訳ではなく、何年も前から作っていた物があったからそれを使っている。seriaで買ったプラスチックトランプに黒の画用紙を四角ホッチキスで留める力技仕様である。五十音には何文字か足りなかったので今回は追加で数枚用意しただけなのだ。トランプも画用紙も工作にハマっていた時期に買い漁っていたものが山ほど残っていたため材料には苦労しなかった。

 さて、それではアナグラムに挑戦しよう。文字数も多いため、まずは何か取っ掛かりを作らなければならない。
 並べた五十音をぼんやり眺めていると、ひとみ、という言葉が浮かんできた。
 ーひとみにうつるー
 なんだか洒落た書き出しではないか。比較的使いやすい、と、に、を使ってしまうのは正直勿体無いのだが、まずは直感に従ってみることにした。
 ーひとみにうつる そのけしきー
 まるで歌詞のようではないか。7、5、のリズムも心地よい。この雰囲気を残しつつ、上手いこと他の文字も消化できるように頑張ろう。
 眠くなってきたので続きは明日にしよう。

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