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不謹慎かもしれないけれど。
異世界転生ものが定番化してきた昨今。
私が初めて異世界ものを観たのは、「転生したらスライムだった件」。
娘が高校一年の頃に観た記憶がある。
娘が録画をしていたからだ。
娘は最初だけ観て、その後は観なかったけど、私は続きが気になって観続けた。
異世界に転生したら凄い能力を手に入れて成功する話が多い。
転生して勇者になって、異世界を救うって話が多い。
異世界に転生をする前にだいたいトラックに主人公は轢かれて死んでしまう。
通り魔に合って殺されるパターンもある。
トラックに轢かれるというと、「カゲロウデイズ」を思い出す。
娘が赤いマフラーを欲しがって編んであげた。
どんな話の内容だったか、もうあまり覚えていない。
私は異世界転生が流行っているのは、皆んながこの現実世界に希望が見出せないからだと思っていた。
現実逃避をしているのかなと。
日本人は平安時代から末法思想に囚われているように思う。
日本人だけでなく、キリスト教だって終末思想がある。
世界の神話にも数多く、世界の始まりと終わりの話が出てくる。
人間の最終的な興味は「あの世」なのかなと思う。
生きている人は誰もあの世を知らないからだろう。
最近、縦読みのネットの漫画を読んだりする。
小説の世界の悪役令嬢に転生したりするのが定番。
冴えない女の子が小説やゲームの世界のわざわざ嫌われ役の悪役令嬢に転生するのだ。
そして、最悪の事態を回避すべく色々頑張る。
色んな苦難を乗り越えて行く姿を見て応援したくなる。
最近はアニメで「悪役令嬢転生おじさん」を観ている。
おじさんのスキルを存分に転生先で発揮する姿がたまらなくいい。
テレビのニュースは辛いことばかり流れている。
長野県の駅での殺傷事件にも衝撃を受けた。
行きつけのバーから出て10分での犯行。
店のスタッフが「もう少し引き留めていたらよかった。」と自分を責めている…と聞いて身につまされた。
店主は「自分を責めるんじゃない。悪いのは犯人なんだから。」とスタッフを慰めたとのこと。
本当にその通りだ。
そのスタッフさんのメンタルが気になる。
思い詰めないでほしい。
そして、私はつい、不謹慎かもしれないけれど、こう思ってしまった。
「亡くなった方が転生して、向こうの世界で幸せになっていてほしい」って。
転生ものは、「志半ばで亡くなった方をまた生き返らせてあげたい」という、世の中の人達の集合的無意識の中から顕在化させた一種のレクイエム的なものなのかもしれないなと。
献花台にご家族の方からの心優しいお手紙が貼られていたのをテレビで見て、またまた身につまされた。
本当に本当にご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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