伝達魔法
長距離通信は意外と難しい
伝達魔法・・・まぁ、スマホみたいなものだと思えば良いのでしょうが、ファンタジーの世界では、当然ながら基地局なんてものはなく、衛星も飛んでいないわけで、電磁波を使った超長距離通信をしようとすると、いろいろと不都合が生じます(ちなみに、現代科学の無線通信は500㎞程度が限界のようです)。
というわけで、伝達魔法は通常短距離通信に限定されます。戦術級の通信まで・・・ということですね。
では、戦略級の超長距離通信は存在しないかというとそんなこともありません。例えば、あらゆる物質を貫通するニュートリノのような素粒子を使う通信。量子のもつれを応用した通信方法など。
これを人間の力で実現できるかどうかと言われれば、現代科学では不可能。個人的には量子のもつれを使った通信がお気に入りでしょうか。なんたってタイムラグゼロですからねぇ~
トゥルヴィには大河や谷がありましたが、その幅は数百キロに及び、いわゆる電磁波での通信は限定的であり、回廊を抑えられると地域間の連携が完全に断たれるという状況がありました。
まさかの音で伝達
そんな中でも、ウィンドドラゴンの亜種で、希少種であるサウンドドラゴンだけは、超長距離(大陸全土)に音を送り届けるという特殊能力を持っていたようです。これは単純に大きな音を出すのではなく、全土に向かって同じ音量で伝達できるという奇跡の力でした。原理は・・・不明w
短距離通信魔法
で・・・魔法で短距離通信するとすると、どういうものになるか。電磁波による通信を魔法で再現すると・・・電磁波を発生させるのは電気の振動を起こすことになるので風属性の雷魔法を応用すれば割と簡単。だが、受信側はどうしたらよいのか。ドラゴンであれば、角の部分をなんとか使いこなして・・・無理がありすぎる。電磁波での通信は諦めよう。
もう少し現実的な方向で、風の精霊を介して超微弱電流を脳に直接放り込むか、そうでなければ、外耳部分の空気振動によって音を伝えるか。そうでもないなら、大地の精霊を介して耳骨に直接振動を与えるか。
角で受信とあまり変わらないような気もするけど・・・採用!短距離通信も状況に応じていくつかパターンがあるということにしておきましょう。