フェブラリーステークス予想

フェブラリーステークス2025の総合分析



出走予定馬と枠順・騎手一覧


2025年フェブラリーステークス(2月23日、東京ダート1600m)にはフルゲート16頭が出走予定です。枠順と主な騎手は以下の通りです。

1枠
:1番 エンペラーワケア(牡5・横山武史)、2番 タガノビューティー(牡8・石橋脩)
2枠:3番 ミトノオー(牡5・田辺裕信)、4番 ウィリアムバローズ(牡7・岩田望来)
3枠:5番 アーテルアストレア(牝6・横山典弘)、6番 メイショウハリオ(牡8・浜中俊)
4枠:7番 サンデーファンデー(牡5・鮫島克駿)、8番 ドウラエレーデ(牡5・横山和生)
5枠:9番 コスタノヴァ(牡5・レイチェル・キング)、10番 アンモシエラ(牝4・吉田隼人)
6枠:11番 ペプチドナイル(牡7・藤岡佑介)、12番 サンライズジパング(牡4・幸英明)
7枠:13番 デルマソトガケ(牡5・松若風馬)、14番 ミッキーファイト(牡4・戸崎圭太)
8枠:15番 ガイアフォース(牡6・長岡禎仁)、16番 ヘリオス(セ9・原優介)

過去の傾向データ

人気と配当:過去10年のフェブラリーSは1番人気が5勝、2番人気が3勝を挙げており、上位人気馬が非常に強い傾向があります  。1番人気馬の複勝率は90%にも達し(9/10回馬券圏内) 、堅めの決着が目立っています 。一方で波乱の年もゼロではなく、前年(2024年)は11番人気ペプチドナイルが優勝し、3連単は153万500円の高配当となりました 。基本的には人気サイドを信頼しつつも、大穴が絡む可能性も頭に入れておくべきでしょう。
枠順傾向:東京ダ1600は外枠有利と言われ、特に最内の1枠は過去10年で一度も馬券圏内に来ていない鬼門の枠です  。7~8枠の馬が好走するケースが多く、過去20年で7~8枠から7勝・3着以内17頭を記録しているとのデータもあります 。ただし8枠からは勝ち馬が出にくい傾向もあり 、極端な内枠以外は過度に気にしすぎる必要はないでしょう 。今年はエンペラーワケアが不利とされる1枠1番を引きましたが、実力でジンクスを破れるかが注目です。ミッキーファイトは7枠14番と好枠寄りで、コスタノヴァは中枠の5枠9番、ペプチドナイルは6枠11番とまずまずの枠順です。
年齢:若い世代が優勢で、4歳馬と5歳馬の活躍が目立ちます 。過去10年で4歳馬4勝・5歳馬4勝を挙げており 、6歳は2勝、7歳以上になると勝ち馬はゼロです 。7歳以上で馬券に絡んだ例も少なく、連対率6.3%、複勝率9.4%に留まります 。今年の有力馬では4歳のミッキーファイト、5歳のコスタノヴァとエンペラーワケアが該当し、7歳のペプチドナイルは連覇を狙いますが年齢のハンデを背負っています。ちなみにフェブラリーSを7歳で制したのは1988年のローマンプリンス1頭のみで、ペプチドナイルが達成すれば実に37年ぶり2頭目の快挙となります 。
馬場・展開傾向:東京ダ1600mはスタート直後に芝部分があり、最初のコーナーまで約540mと長めですが、序盤から緩やかな上り坂が続くためペースは速くなりがちです 。実際フェブラリーSもハイペースになりやすく、逃げ馬の成績はあまり良くありません(過去10年で逃げ馬の勝利1回のみ )。先行勢が最多の6勝を挙げており、好位~中団で脚を溜めて速い上がりを使える馬が有利です  。差し・追込馬も末脚の速さ次第では台頭しますが、勝ち切るにはある程度の位置取りが必要でしょう 。今年のメンバーを見ると、逃げ脚質は前走プロキオンSを逃げ切ったサンデーファンデーくらいで、エンペラーワケアやミッキーファイト、ペプチドナイル、ドウラエレーデなどが先行勢としてレースを引っ張りそうです 。展開予想としてはサンデーファンデーがハナを主張し、それを1枠のエンペラーワケアが内から、ミッキーファイトも好位外目から追走する形で、ペースはハイペース寄りになる可能性が高いです  。速い流れならば差し馬の台頭にも注意が必要で、スタミナと切れを兼ね備えた馬が浮上してくるでしょう。

有力馬の戦績・調子・血統ポイント


コスタノヴァ(牡5):昨年末の根岸ステークスを4馬身差で圧勝し勢いに乗る新星です 。東京ダートで5戦5勝とコース適性は抜群 。父ロードカナロア×母父ハーツクライという配合でダート適性も高く、同じロードカナロア産駒からは一昨年にパンサラッサがサウジカップを制しており、本馬も「砂の新星候補」として期待されています  。今回鞍上を務めるレイチェル・キング騎手(豪州)はJRA短期免許で参戦中で、昨年のフェブラリーS以来2度目のJRA・G1騎乗となります 。東京巧者のコスタノヴァへの騎乗依頼を得ており、陣営の期待の大きさがうかがえます。展開面では中団から終い確実に伸びるタイプで、ハイペースになれば直線で豪快に差し切るシーンも十分でしょう。

エンペラーワケア(牡5):昨年の武蔵野ステークス(東京ダ1600)勝ち馬で、ダート転向後10戦7勝・2着2回と連対率90%超という驚異的な安定感を誇ります 。こちらも父ロードカナロア産駒でスピードとパワーを兼ね備え、好スタートから先行して粘り強く末脚を繰り出す競馬が持ち味です 。昨年は根岸Sも制しており、明け5歳でいよいよ初G1戴冠を狙う立場です 。今回は約3ヶ月ぶりの実戦となりますが、陣営によれば状態は維持できているとのこと。懸念点があるとすれば最内1番枠のさばきですが、横山武史騎手とのコンビでうまく先手を取れれば能力的には勝ち負け必至でしょう。「距離1600mは問題なく、あとはG1相手にどれだけやれるか」と陣営も手応えを掴んでいます 。

ミッキーファイト(牡4):4歳世代で最も注目される一頭です。3歳時にレパードステークス(ダート1800m)を最内枠から先行策で快勝し 、その後はジャパンダートクラシック(JpnI)で2着、年末の名古屋グランプリ(JpnII・ダ2000)を制するなど着実に力を付けています 。父ドレフォン譲りのダート適性と先行力を武器に、古馬相手のG1でも通用する下地は十分でしょう。管理する田中博康調教師は昨年の最優秀ダートホース(レモンポップ)を手掛けた勢いある陣営で、本馬も「次世代ルーキー」として台頭が期待されています 。今回は今年初戦ですが、1ヶ月以上前から入念に乗り込み好調を維持しています 。位置取り次第では馬券圏内は堅いとの評価もあり 、勝ち負けまで十分狙える存在です。

ペプチドナイル(牡7):昨年このレースを単勝38倍の低評価を覆して制した伏兵です 。その後もチャンピオンズカップで5着に入るなど健闘しており 、7歳となった今年も衰えは感じられません。前走は暮れのチャンピオンズCで掲示板を確保(5着)し、状態は維持されています 。武英智調教師も「年齢を感じさせない走り。ワンターンのマイルなら今年もチャンス」と連覇に色気を見せています 。史上3頭目の連覇、そして7歳馬の制覇というハードルは高いですが、展開がはまれば連覇の可能性も侮れません。昨年同様に中団後方から末脚を繰り出す形で直線勝負に賭けるでしょう。

サンデーファンデー(牡5):今年のダート路線に新たに台頭してきた逃げ馬です。前走のプロキオンステークス(G2・中京ダ1800)では内枠を利してハナを奪い、そのまま逃げ切り勝ちを収めました 。200m短縮となる今回もハナを主張すると見られ、同型不在のメンバー構成を活かせば残り目も十分です。ただし東京ダ1600へのコース替わりでワンターンの速い流れに対応できるかが鍵でしょう。同厩舎のサンライズジパング(後述)に敗れた東海Sでは中団から競馬をしており、自在性もあるタイプです。近走の充実ぶりから軽視禁物ですが、他馬もマークして早めに来る展開になると苦しくなるだけに、鮫島克駿騎手のペース判断がポイントです。

ドウラエレーデ(牡5):一昨年のホープフルステークス(G1、芝)勝ち馬で、芝・ダート二刀流で健闘を続けています 。昨年は海外遠征(UAEダービー3着)なども経験し、秋以降はダート路線に本格参戦。チャンピオンズCでは掲示板に載る健闘を見せ(5着) 、前走のプロキオンSでは3着と復調気配です 。父ドゥラメンテ×母父クロフネという血統背景からダート適性も高く、池添学調教師も「状態は安定。スタートさえ決めれば東京マイルでも面白い」と期待を語っています 。今回も先行策でスムーズな競馬ができれば、直線で粘り込み上位進出を狙えるでしょう。人気以上に侮れない伏兵としてマークしておきたいところです。

その他注目馬:ガイアフォース(牡6)は芝重賞馬ですが昨年のフェブラリーSで2着と健闘した実績があります 。前走のチャンピオンズCは大敗しましたが、今回は仕切り直しで同レース2着の実績舞台だけに巻き返しを期します。サンライズジパング(牡4)はプロキオンSでサンデーファンデーの2着。キズナ産駒ながらダート適性を示し安定感があります 。初騎乗の幸英明騎手の手腕にも注目です 。メイショウハリオ(牡8)は一昨年の帝王賞馬で、2023年のフェブラリーSでも3着善戦の実績馬です 。近走やや精彩を欠きますが、得意の東京マイル替わりで一発を狙っています。これら実力馬・個性派揃いの混戦模様ですが、総合力と近走内容から見ると上位人気が総じて有力と言えるでしょう。

3連単の買い目戦略と最適組み合わせ提案


上述の分析を踏まえ、的中率と配当のバランスを考えた3連単フォーメーションを提案します。堅実な軸馬と妙味ある相手を組み合わせることで、リスクを抑えつつも十分なリターンを狙います。
軸(1着候補): コスタノヴァ、エンペラーワケア
理由: 上位人気が強い傾向にあるレースであり、この2頭は勝利可能性が最も高いとみられます 。コスタノヴァは東京巧者で勢いがあり、エンペラーワケアは抜群の安定感と先行力があります。それぞれ不安材料(コスタノヴァは初G1、エンペラーワケアは1枠の不利)もありますが、総合的な能力では他馬をリードしています。
相手(2着・3着候補): コスタノヴァ、エンペラーワケア、ミッキーファイト、ペプチドナイル、ドウラエレーデ
理由: ミッキーファイトは高い素質を持つ4歳馬で馬券圏内有力 。ペプチドナイルは連覇こそ簡単ではありませんが昨年の勝ち馬で展開が嵌れば連絡み可能です。ドウラエレーデは前走内容と底力から人気以上に警戒したい存在で、高配当狙いの穴馬として組み込みます 。これらを加えることで、配当妙味を確保しつつ的中率も大きく損なわないバランスを図ります。

推奨3連単フォーメーション

以上を踏まえた推奨3連単フォーメーションは以下の通りです。

• 1着:コスタノヴァ、エンペラーワケア
• 2着:コスタノヴァ、エンペラーワケア、ミッキーファイト、ペプチドナイル、ドウラエレーデ
• 3着:コスタノヴァ、エンペラーワケア、ミッキーファイト、ペプチドナイル、ドウラエレーデ

このフォーメーションでは、堅軸2頭を据えて相手に5頭を広めに取ることで計20通りの買い目になります。1着に人気サイドを据えることで的中率を確保しつつ、2着・3着に中穴勢(ペプチドナイル、ドウラエレーデ)を含めることで配当アップを狙っています。過去の傾向から見ても1~2番人気が馬券に絡む可能性は非常に高いため 、軸は信用し相手を手広く取る戦略が有効でしょう。また、さらに安全策を取るならミッキーファイトを1着候補に加え3頭軸にする手もあります(その場合は点数増となりますが的中率向上) 。逆に高配当を狙うなら軸を1頭に絞り(例:コスタノヴァ1着固定)相手に穴馬を増やす方法もあります。

(※フォーメーションの組み合わせ数: 2頭→5頭→5頭の3連単は2×4×3=24通りですが、同一馬の重複する組み合わせを除外すると20通りとなります)

期待される配当とまとめ:上記フォーメーションで想定される本線は、「コスタノヴァまたはエンペラーワケアが勝ち、2~3着にミッキーファイトを含む人気勢+一部中穴」が入る組み合わせです。例えば「コスタノヴァ-エンペラーワケア-ミッキーファイト」や「エンペラーワケア-ミッキーファイト-ペプチドナイル」といった決着になれば、比較的高い的中確率と適度な配当が見込めます。想定オッズにもよりますが、人気馬同士の決着でも3連単なら数千円~1万円台の配当が期待でき、そこに中穴が絡めば一気に数万円以上も視野に入ります 。過去の配当レンジを見ても、3連単1万円台~10万円台の決着が多いレースながら、穴馬台頭時には100万円超も飛び出しています 。提案フォーメーションはその中間を狙ったもので、的中すれば十分プラス収支が期待できるバランスの取れた買い目と言えるでしょう。

最後に

最後に、馬場当日のコンディションや各馬の気配次第で微調整も必要です。例えば前残りの馬場なら先行馬を厚めに、差し有利なら差し馬を厚めに組み込むといった対応をしてください。総合的なデータと傾向から導いたこの買い目を参考に、的中と利益獲得を狙ってみてください。健闘を祈ります!

参考資料(抜粋)


過去傾向データ

https://gzero.jp/column/outlook/post-3574.html#:~:text=%E2%97%8F%E6%9E%A0%E9%A0%86%20%E6%88%90%E7%B8%BE%20%E5%8B%9D%E7%8E%87%20%E9%80%A3%E5%AF%BE%E7%8E%87%20%E8%A4%87%E5%8B%9D%E7%8E%87,16%200.0%25%2020.0%25%2020.0


レース展開分析

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