殺戮幸子VS四天王編:04
ReN VSムソルグスキー
殺戮幸子VSストラヴィンスキー
「なんだ、この人形に打突を叩き込んでもダメージはゼロか?」
おそらくはそうだ。傀儡師のムソルグスキーもダメージはない。
サチコが相対しているストラヴィンスキーも
-心臓→してもダメージがないように見受けられる。
おそらくだが、容易く心臓を壊して来た、今までのお尋ね者とは
レベルが格段に違うのだろう。
読者だけにそっと機密情報を教えるが、
ストラヴィンスキーの心臓は左の太ももにあり
抱っこ人形のように左太ももをペトルーシュカが庇っている。
ペトルーシュカは『ピョートル1世』『2世』のように
別人格が別個に存在。
サチコが感電したのが『1世』で
命を保護しているのが『2世』といった具合に。
(……ふん! 例え、左太ももに注目が集まったとしても)
(その時の形勢はどちらに傾いているかのう)。
(我が最愛のしもべ、ピョートルよ)。
(我に永遠の生命を授けておくれ!)
「ビリビリ人形を足に付けるって怪しくない?」
「……何が、だね?」
(むう、もう指摘が入ってしまったぞ!)
「アタシはビリビリ攻撃が苦手なんだから、二体仕向けてみなさいよ!」
「わ、解ったわい。吠え面かいても知らんぞ?」
離した瞬間に、パプリカトカレフを構えて照射!
-心臓→ HIT! 心臓、右に貫通!「ぐおっ!」
←心臓- HIT! 心臓、左に貫通!「ぶぐっ!」
「ふぅ、心臓、破壊っと」
正面から一発、回り込んで一発、合計2発で仕留めるサチコ。
「心臓射抜いて壊れない奴は……」
「厚く覆われた箇所を射抜けよ、って習わなかった?」
ReNはNeRと対峙して、自己を超える戦いを模索する。