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脱力について

さて、ここ最近、禅や哲学的なお話をしてきました。
これらは言わば、自分の執着心から脳みそを解き放つ、「頭の脱力方法」ということになります。

しかしながら、身体と頭脳は、常に繋がった、一つのものですので、どちらか片方だけ脱力しても、あまり意味がありません。

然すれば、今日は、身体の脱力について、お話ししていきたいと思います。


脳と身体は直結している

当たり前ですが、脳は身体へ動きの命令を出している大元です。
ですので、脳と身体のあらゆる「筋肉」や、「靱帯」、「骨」と繋がっています。

繋がっているワイヤーの役目をする部分は、「神経」だったり、「リンパ」だったり、「血液」だったりと多彩ですね。

身体がストレスを感じると、脳が疲れます。
逆に脳がストレスを感じると、身体が強張ります。
もちろん、どちらもストレスを感じると、倍疲れますよね。

仕事後に、目や肩がこり、「もう仕事なんかしたくなぁい〜!!」となるのは、こういう原理です。

繋がっているので

まぁ、繋がっているので、どちらかが疲れたときは、反対側をマッサージしたり、解放したりすれば良いのです。

マッサージや運動をすることで、筋肉や靱帯の緊張をとり、それによって脳も休めることが出来ます。
また、全く何もしない何も考えない時間を設けて、脳を休めて、身体を休めることが必要になります。
つまりは、時間が無いと、真からリラックスすることは出来ませんよね。

寝起きで脳が動いていないときは、ラジオ体操などの全身の筋肉を軽く動かすことで、筋肉から脳への神経伝達により、脳が刺激され、目が覚めてきます。

しかしながら、人が意識して動かせる箇所と、そうでない箇所があります。
例えば、「腕を上げてください」というと、まず殆どの人が出来ます。
しかしながら、「肝臓の動きを止めてください」と言っても、なかなか出来る人はいません。

自分で意識して動けないところは、経絡で繋がっているツボを押すことで、問題の箇所へ直接働きかけることが可能です。

いずれにしても、すべてが繋がっているので、反対側を解放することで、お互いを休めることが可能です。

身体が強張っていると

しかしながら、この身体が強張って、カチカチになっていると、伝わりが悪くなります。
血液やリンパの流れが悪くなり、栄養が患部に届かず、老廃物が出ていきません。
ですので、常に身体は、ゆるゆるに緩んでいるのが理想です。
では、どのようにすれば良いのでしょうか?


やじろべえ

皆さんは、「やじろべえ」というものをご存じでしょうか?ドラゴンボールのキャラクターとは違いますよ?!

古典的なおもちゃとしても有名です。このようなものです。

このやじろべぇは、自分の重心を1点に合わせることで、自立することが出来ています。
畢竟、人もこのようになれば良いのです。

重心の在り処

地球上には、重力が存在します。
重力は、「地球上の物体が地球から受ける引力で、物体の重さの原因となっている力です。地球の万有引力と地球自転による遠心力との合力です。」と、GoogleAI様は、仰っています。

この重力が、私たちの身体を押さえつけてもいますし、移動や運動する際のエネルギーにも変換することが可能です。

この重力のかかる一点を、常に意識することで、私たちの身体は、とても快適に動かせるようになるのです。
つまり、身体の力を抜いても、バランスさえとっていれば、基本的に倒れません。

力を抜きすぎると

バランスをとるには、多少の筋力を要します。
本当に完全脱力してしまうと、タイトルの猫の写真のようになってしまいますよね。
脱力をすると言っても、全ての力を抜くというわけではありません。

中国では、「放鬆(ふぁんそん)」という言葉で、脱力を表現します。力みすぎていると、「ファンソン、ファンソン」と声をかけられます。

「放鬆」の、放は、「はなつ」という意味です。鬆は、「す」ということで、隙間があるということです。ごぼうや大根がスカスカだと、すが入ったと言いますよね。それです。

鬆の意味は、松の葉の重なりから、向こうがすけて見えるさまから来ています。とGoogleAI先生は仰っています。


身体の中心はどこ?

どこに重心があるのかを感じるときは、身体の中心がどこなのかを知っていると、適応しやすいです。

丹田(たんでん)というのがその場所です。身体を横に寝かしたときの中心と、立っているときの中心とが交わる点が丹田です。

詳細に言うと下丹田となるのですが、丹田については、いろいろと多方で語られておりますので、ここでは割愛します。
また、詳しくご紹介する機会が来ましたら、お話しします。

ヘソ下三寸にある、古流武術で言うところの「(はら)」です。
ここが身体の中心ですので、ここを移動させるような感覚で、歩いたり、走ったり、座ったりしてみると、楽に身体を操作できます。

省エネルギーで生活

丹田を中心に、脱力をして生活の全てが出来るようになると、とても身体が楽になります。

筋肉のこわばりにエネルギーを消費しません。たくさん歩いても、さほど疲れません。
ランニングや楽器演奏、車の運転、電車やバスの中で立つ時などなど、あらゆる日常のシーンでパフォーマンスが上がります。

しかも、それぞれの運動スピードも上がるのです。


ということで

長くなってきたので此処らで終わりにします。
かなりの駆け足で、ご説明したので、内容がスカスカですね。
まさに「ス」が入った状態です。(笑)

実際に丹田から動く方法や脱力の方法については、また、ご案内する機会を設けたいと思います。

最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。


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