空想委員会

通勤中やちょっとした時間に読めちゃうような超短編小説を投稿しています。 ジャンルはさまざまであり、そのときに感じたことを文字に起こしています。 記事は無料~数百円となります。 より多くの方に読んでもらい、楽しんでもらえるよう頑張ります!! ※アイコンは鋭意作成中です

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最近の記事

【短編小説】アンチ狩り #2

ようやく現場に着いた。 車から降りると、既にスタッフが撮影の準備を進めていた。 僕は愛想よく、にこやかに挨拶を交わす。 俳優は人気商売でもあるが、それは視聴者だけでなく現場スタッフにも同じことがいえる。 もしスタッフに横柄な態度や悪態なんかをついてしまえば、また一緒に仕事をしようとは思わないだろう。 まあ数字が取れてさえいれば使わざるをえない部分もあるかもしれないが、俳優なんて、いつ人気が落ちるかも分からない。 というか、目移りが激しい業界であるがゆえに、それは明日かもしれな

    • 【短編小説】アンチ狩り #1

      迎えが来た。 今日も朝の6時からドラマの撮影。 現場が少し遠いため、5時すぎには家を出る。 撮影期間に入ると朝早くから夜遅くまで現場に入り浸る。 しかも、それがほぼ毎日続いていく。 台本を覚える時間すらままならない。 眠い目をこすりながら携帯をいじる。 Mitter(ミイッター)を開いて、自分の名前を検索する。 僕はエゴサーチをする方だ。 なぜなら、自分の演技の評価や前作の評判などが本音で知ることができる。 現場の監督やスタッフは、いつも褒めてくれるばかりで本当のことを言っ

      • 【超短編小説】猫のピーニャはときどき人間

        今日は人間の日。 朝7時には起きて、学校へ行く準備をします。 着替えて、リビングへ向かうといい匂いがしてきた。 今日の朝ごはんは、目玉焼きとトーストだ。 目玉焼きは好きだけど、トーストはなんかパサパサして…まだ慣れません。

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        • 【超短編小説】裏切りおにぎり

          今日の具は何かな。 がぶっと一口食べてみる。 梅干しだった。 また違う。

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          【超短編小説】よふかし

          同じ街なのに、まるで別の世界。 なぜ、昼と夜でこうも変わるのだろうか。 なぜ夜はこんなにもワクワクするのだろうか。

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          【超短編小説】よふかし

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          【超短編小説】犠牲はつきものなんてことはない

          あなたは何かを成し遂げるために、我慢していることはありますか? 本当はゲームをしたい。 友達と遊びに行きたい。 しかし、テストがあるから勉強しないといけない。 就活しないと家追い出されるから面接行かないと。 多くの人は少なからず、上記のような経験をしたことがあるのではないだろうか。 そして、こうも思っているかもしれない。 我慢なんてしたくない、と。 そりゃそうだろう。 我慢なんてストレスの元凶だ。 人生、自分のやりたいように過ごしたい。 では、なぜ我慢をしなくてはならな

          【超短編小説】犠牲はつきものなんてことはない

          【超短編小説】ジョブズの帰還

          人の欲求は永遠に満たされることはない。 革新的な発明をしたとき、人は今まで煩わしかった作業が減り、幸せに満たされる。 もう、こんなことやらなくていいんだ。 こんな便利で面白いものがあるんだ、といった具合に。 しかし、それも長続きはしない。 なぜなら、人には慣れというものが生じるからだ。 最初は満足したとしても、時間が経つにつれ、それが当たり前となり、やがて更なるものを欲しようとする。 もっと便利なものはないか。 もっと面白いものはないか。 欲深い生き物である。 でも、そん

          【超短編小説】ジョブズの帰還

          【超短編小説】25点中の1点

          昨日の春高バレー一回戦。 私の学校は苦戦しつつも相手を退け、二回戦にコマを進めた。 試合が終わった瞬間、私は仲間たちと喜びに浸った。 だって全国の舞台で勝てたのだから。 私はほとんど試合に出ていないけれども。 でも、主力じゃなくても凄く嬉しかった。 なぜなら、私もベンチでみんなと一緒に戦っていたから。 試合中は全力で応援した。 味方が点を取ったときは大声で喜び、点を失ったときは全力で励ました。 私だけでなくほかのベンチメンバーも。 ベンチも一体となって試合に臨めていた。

          【超短編小説】25点中の1点

          【超短編小説】平凡ボンボン

          みなさんの子供のころの夢って何でしたか? スポーツ選手になって人気者になること、社長になって大金持ちになること、やりたいことをやって楽しく生きること。 人それぞれ思うことはあったのではないか。 じゃあ、大人になって今はどうですか? 大きければ大きいほど夢をかなえられた人はごくわずかだと思う。 私も小さい頃はCAになって飛行機で世界中を飛び回って、可憐な生活夢見ていた。 そして、頑張ればそうなれると思っていた。 でも、なれなかった。 今になってみれば、そう当たり前のこと、しょ

          【超短編小説】平凡ボンボン

          【超短編小説】人の世界

          目まぐるしく技術は進歩している。 そして挑戦を続けている。 宇宙開拓、人工知能、メタバースなど人は裾野を広げ、さらなる力を手に入れようとしている。 決して悪いことではない。むしろ、素晴らしいことである。 しかし、そこにゴールはあるのだろうか。 人はどこまで進歩すれば満足するのだろうか。 恐らく満足することはないのであろう。 人は好奇心旺盛な生き物である。慣れが生じてしまえば、さらなる進歩を遂げなければいられなくなってしまう。 となると、人は延々と進歩を続けていくことになる。

          【超短編小説】人の世界