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一種の霊感

俺は、人と話しているとき、その話が情熱的であればあるほど、頭の中で映像が浮かぶんやね。


これが仕事だと、いくつもの企画に発展してきた。有名なブランドや会社とのプロジェクトも、この能力のおかげだ。


不思議なことに、仕事だけじゃない。彼氏との別れ話やダイエットのような日常の会話でも、アイデアが次々と浮かぶ。

Tシャツのデザインなんか、絵が描けないのに数千種類も思いつき、世に出して来たし、100件近い店もデザインして来たし、多くの人の独立のお手伝いをしてきた。

俺のこの能力、未来のことも見えるんだ。
事業が成功するかどうか、スタッフが数カ月後に辞めるかどうか、そういうことまでわかる。

だけど、悲しいことも見えちゃうから、時々孤独を感じるんだ。

でも、一つだけ未来を見ることができない瞬間がある。

それは、好きな女性と一緒にいるときだ。

その時だけは、今この瞬間に集中して、未来のことは何も考えられない。
幸せな時間が多ければ多いほど、この特殊能力は減っていくみたいだ。

面白いことに、俺が未来を見ることができない一方で、俺と一緒にいる女性たちは、俺たちの未来の映像が見えているみたいだ。

これが終わりの始まりになる事が多いようだ。


今、ちょうどフラットな状態。


ビンビン色んな事を感じる事が出来る。

でも、こんな時はいつも一番寂しい時 (笑)






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