2024年5月18日:3廻し
「代理さん、『ミラクルジュース』2つと『愛情てんこ盛り』1つお願い!」
「わかりました!!」
フロアからの指示を受け、了解の旨を告げる。
メニュー表から『ミラクルジュース』、様々な色をしたドリンクを手順通りに注ぎ、3色のグラデーションで見栄えのよいドリンクを作った。果たしてどんな味なのだろうか、まるで想像がつかない。そして輪切りレモンとコースターを添えることも忘れない。できたドリンクは即座にカウンターの上に。
作り終わった余韻もほどほどに『愛情てんこ盛り』の調理に取り掛かる。
棚から取り出した透明の大皿に、ムースやアイス、生クリームにフルーツなどを次々に盛り付けていく。アイスは見栄えにとって肝心なそうで、盛るのに神経を使う。『天使の休息♡』と書かれたハート形のピックを差して提供する。
その後2時間くらい、指示を受けたら調理して提供したり皿を洗ったりした。
途中隣のレジから「『ミラクルジュース』900円が2つと、『愛情てんこ盛り』2000円が1つで3800円です!」と聞こえてきた。
男性2人のお客さんはそれを受け、しどろもどろになりつつ店員の接客に答えていた。
忙しい昼時を過ぎ、現在14時。
「代理さん、1時間休憩ね。とりまお疲れ!」
店内が落ち着いてきたのを見計らって美樹さんはそう言って休憩室の先導をする。俺もそれに着いていき、休憩室に入る。
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