父親がステージ4の大腸がんになった件
2023年3月31日
18時過ぎに母から電話がかかってきた。父が入院したこと、大腸がんステージ4で肝臓に転移していたことなどを聞かされた。
遅くとも来週末までには大腸の原発巣を除去する手術をし、大腸と小腸のつなぎ目に原発巣があるため、悪ければ人工肛門になることなどを知らされる。
転移先の肝臓は放射線治療を行なうことなどを聞く。
電話に出る前から覚悟はしていたが、いざ本当に癌だったと知らされるとショックは大きく、電話では涙をこらえるので精いっぱいであった。母の涙に拍車をかけることになるためなんとかこらえていた。
最初に行ったクリニックでは母だけに癌だと告知されたそうだが、転送先では父母両者に癌であることと今後の対処について聞かされたそうだ。父はうろたえたわけではないらしいが、母曰く、母の前なので気丈にふるまっていただけかもしれないということであった。
当の私は、電話を切った瞬間に号泣し、しばらくは手につかず、その後どうしたかはあまり記憶がない。すこし落ち着いたころに、知人数名に父が癌である旨を連絡した。知らせるのもどうかとは思ったが、事後で知らせるほうが無礼だと思ったので先に連絡しておいた。自分がもしかしたら、これから精神的にガタガタになるかもしれないことも考えると、いまは同情を引く作戦ではあっても味方を増やしておいたほうがいいだろうと思ったのである。
23時ごろに眠りにつこうとしたが、これが眠れないのである。今後の不安などが頭をよぎり、漠然とした不安に襲われ、なかなか寝付けなかった。導入剤でいつもはスコンと寝落ちしていたのだが、この日ばかりは胸の真ん中がかゆいというか、重いというか、明らかなストレス反応を示し、最後までぐっすり眠ることはできなかった。
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