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3.全ての原因

主人が
どんな男だったか、想像してみて…

一言で言うと 
『明治時代のおとこ』ね

選択にまず迷いがない
「どーする?」って聞いたら
「どーする?」って返してくるような男ではなかった。

そして、男子厨房に入らず
今どき 誰が教えたのか
箸より重いもの持ったことないんじゃないの?と思うくらい
徹底的に家事は出来ず、やらず。

仕事は 12時間労働。毎日ね。
今回のことが分かったいまでは、
多少の誤差があったとしても、
おんな優先では なかったと思う。
なにより、会社を大きくする事が1番楽しい人だった。

運も努力の内なのか
徹底的に勉強して、努力して
高卒で、なんのツテもない男が
関東全てに支店をもてるほどの会社に育てた。

社員にも
『オレが全部責任取るから』と
言える人だった。
そんなひとだから、とにかく男にもてる。

そして、仕事に関しては
鼻が利くのか、利口に動ける。

だから

…もっと利口だと思っていた。


主人に 『外のホコリは絶対家に持ち込まないで!!
誰も幸せにならない』
と 言ったことかある。

結婚してから
何となく女の影があった日は
その日からあまり感じなくなった。

それなのになぜ?

人はそれぞれの場所で
それぞれの顔を持っているんだと
亡くなってから知った。



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