戸海志桜里

レビー小体型認知症の夫を7年介護し、自身も鬱とPTSDに悩まされている。介護者の人権に…

戸海志桜里

レビー小体型認知症の夫を7年介護し、自身も鬱とPTSDに悩まされている。介護者の人権について、もっと考えていきたいと思っている。ガーデニングが心の支えになり、植物とのふれあいが心をいやしてくれた。10年前から人形を作り始め、個展など数回開いている。

最近の記事

読書ノート③台湾漫遊鉄道のふたり

このところ、台湾を舞台にした小説をつづけて読んだ。 「亡霊の地」と「台湾漫遊鉄道のふたり」 どちらも台湾での文学賞を取った作品なのだが、「亡霊の地」の主人公はゲイ、「台湾「漫遊鉄道の2人」は、ゆりと称される。 最近の日本では、いや、世界では、ゲイについての映画や文学は当たり前。日本のテレビドラマも一昔前の腐女子などという言葉が死語になりつつあるくらい当たり前のものになってしまった。主には、男同士の恋愛ということになろうか。 その昔、誰にも知られたくない秘密の嗜好として、どきど

    • 暑くて1mmも外に出たくなかった夏の収穫

      毎年、8月15日が過ぎると、トンボが大量に飛び交い始める. どんなに暑くても、秋の気配が漂い、ああ、夏が終わるなあと少しホッとしたりもする.今年の天候は恐ろしくおかしくて、植物も迷走を続け、咲かない時期に花が咲いたり、枯れたり、病気になったり。 あまりに暑すぎて、庭に出るのも、息をするのも億劫なくらいだったので、庭はジャングル化している。少しでも庭に出れば、必ず虫に刺される。涼しくなってからの作業を思うと、ますますゲンナリする。 その後押しとも言える、個人の悩みは、これからの

      • 生きる意味は問わないけれど、燃え尽きた感は半端ない

        前回記事投稿してから、あっという間に2ヶ月になろうとしている。 葬儀からのあらゆるゴタゴタが、本当に一区切りしたからなのか、何もやる気が起きない状態に陥ったようなのだ。 やらねばならぬ、という使命感を必要とすることがなくなったので、体調が悪化したのもそのせいだろう。 何もかも、自分の人生も、もう、終わった感がすごい。 表面的には、そう見えないらしいが、心の奥では、ジ・エンドという文字がいつも点滅している。 でも、まだ、不治の病にもかかって居ないようなので、生きていかなければな

        • 鼻血の治療から呼吸難民になるとは

          昨夜、ひさしぶりにストーリーのある夢を見た。 私は、耳鼻科に受診に来ている。耳鼻科は1階にあり、上層階はホテルにもなっている。私は、鼻血の治療に来ているのだが、混んでいたので、待ち時間、外に出て広い公園のような河原を歩いていた。時間が来て、戻ったが、ふと気がつくと持っていたはずの青い手提げがない。どこでどう無くしたのか見当もつかない。中には、財布、ケータイ、車と家の鍵、保険証など必要な物全てが入っている。つまり、生活の全てが詰まっていると言っても過言ではない。待ち合いにいた

        読書ノート③台湾漫遊鉄道のふたり

          貧乏な小説家と古本屋と私

          今年は、新年からバタバタが続き、4月まで毎日緊張感が続いた。隣人や愛猫がこの地球を去り、喪失感と天候不順と、精神的な緊張の中で、予定していたことがどんどん変更削除、書き換えを繰り返し、頭の中がモヤモヤしっぱなしだった。 何が起きているのか。 自分が立てた予定が、どんどん削除されるって、何なんだろう? 誰も答えてはくれないが、今までと違う、何かのリズムが生まれてくる過渡期なのかもしれない。 1年前から、何となく痛みを抱えていた右親指付け根、右膝を、メンテナンスする気になったのは

          貧乏な小説家と古本屋と私

          読書ノート②100歳の美しい脳

          レビー小体型認知症のことは、ある程度理解していたが、アルツハイマーについてはまだまだ勉強不足だった。 近くのブックカフェの方に、出版記念講演会をしたらどうかとお話をいただいたが、講演会などとても偉そうに話すことなどないなあ、でも、お話会ならできそうだと思った。今、私が伝えたいことは、介護の苦労話ではない。認知症は、自分も含めて全ての人が何らかの予防をするべきであり、そのヒントは、いくつかあるのだ。私が自主学習で学んできたことを、お話しする機会にしたい。そう思った。 現在、アル

          読書ノート②100歳の美しい脳

          2024年今年はもうなんでもありなのかな

          なかなか、書けなくて。早、2月になってしまった。 先週、大雪で、43センチ積もった。膝下ぐらいの深さ。 雪掻きで、膝が痛くなったけれど、夜、シンと静まり返った世界に出て、 足跡ひとつない雪景色、そこに門灯がひっそりと照らしている風景は、 この上なく美しい。 世界は美しいと、心から思う。 正月三日、21時30分、ニャーさんが逝った。 それからペットロスが続いている。 ちいさな柔らかい手や、ふわふわの毛皮を恋しく思う。 次の子を飼えるなら良いんだけど、 その子より先に死

          2024年今年はもうなんでもありなのかな

          2023年振り返れば頑張りすぎ、そして介護再び

          後四日で、今年も終わる。 一周忌も終わってひと段落できるかと思った矢先、23歳の老猫が突然の発病。 びっくりして、私はパニックに陥った。 唐突に、てんかん発作を起こしたのだ。 予兆はなかった。 私は、4回目の「大豆田とわこと3人の元夫」を見始めたところだった。 突然、手足を硬直させ、体はブルブルと震えるというより、バタバタと左右に飛び跳ねるような状況で、多分2分ほどは続いたが、体はおしっこまみれになり、本人もびっくりグッタリしてしまった。 私は、てんかん発作を人間でも見たこ

          2023年振り返れば頑張りすぎ、そして介護再び

          自費出版の文庫の校正を終わり、「帯はどうしますか」と編集さんが問う。 帯って、自分で書くものだっけ?と思ったので、そちらでなんか書いてくださいと頼んだ。 ふと、これを言いたいと頭に浮かんだ文章を書き始めたら、するするっと、裏面の煽りが出来上がった。結局、自分で書いちゃったよ、、

          自費出版の文庫の校正を終わり、「帯はどうしますか」と編集さんが問う。 帯って、自分で書くものだっけ?と思ったので、そちらでなんか書いてくださいと頼んだ。 ふと、これを言いたいと頭に浮かんだ文章を書き始めたら、するするっと、裏面の煽りが出来上がった。結局、自分で書いちゃったよ、、

          祝!初めてのアマゾン出版 「イタリア縦断音楽巡礼の旅」

          人生、まだまだ初めてのことはある。 以前、このnoteに載せていた記事をブラッシュアップして、1冊の本にして出版した。一人でも、アマゾン出版はできる。という方も多いが、うまく設定ができるかどうかが不安で、アマゾン出版の設定をしていただける方に本づくりのお手伝いを頼んだ。 世の中には、たくさんのお手伝い電子出版社がおいでになることも学んだ。 たくさんいらっしゃるので、選定に困った。 感?にたよって、とにかく8月9月の2ヶ月間、意志の疎通を鍛えるエクササイズのような時間を過ごした

          祝!初めてのアマゾン出版 「イタリア縦断音楽巡礼の旅」

          ハガレンにハマっていたあの頃 忘備録

          懐かしすぎる。メモリー〜🎵 今でも、好きだけどね。 特に、ポルノグラフィティは、ファンなので 歴代テーマ曲の中でこの曲が一番好き。 アニメは、原作を外した2次創作みたいな立ち位置で 面白かった。 次に作られたのは原作に忠実なやつで。 原作知ってると、先が見えて少しテンション下がったけど ラストまで行けて、溜飲は下がった。 懐かしいなあ。 20年か。 私は錬成されて、ーあの頃とは違う人間となった。

          ハガレンにハマっていたあの頃 忘備録

          レビー小体型認知症予防は、40代から。できるならもっと前から。

          2つの原稿を、なんとか出版できないか、紆余曲折、心身混乱、阿鼻叫喚、試行錯誤の末、今、出版に向けて実務レベルで動いているところです。 人を頼る、それができれば物事は動く。ということを学びました。 そんな中で、今年出版された 「「心の病」の脳科学」bluebacs 林(高木)朗子 加藤忠志編 最新研究から見えてきた精神疾患のしくみと治癒への道筋 (裏表紙のコピー) この本は、うつ病や自閉症、ptsd、統合失調症など、精神疾患は、脳な中でどのような炎症が起きているんだろうか

          レビー小体型認知症予防は、40代から。できるならもっと前から。

          「君たちはどう生きるか」とか「VIVANT」とか

          引きこもりっぽい毎日、見たい映画もついつい見逃していたんだが。どうも今回はモヤモヤしすぎて、見に行かないと気分が悪くなってきたのでついに出かけた。 「君たちはどう生きるか」 ネタバレするつもりもないので、感想のみですが。 シンプルなストーリーはある。結果めでたしめでたしである。 よく話がわからないとか、何なんだとかいう声もあるけど、私にはわからないとこは別になかった。シンプルな根本のストーリーさえわかっていれば、何がどうなってもそれでいいのです。ファンタジー部分としては。その

          「君たちはどう生きるか」とか「VIVANT」とか

          大吉の人生 最終章が書き終わった。手直しも含めて、タイトルも変わった。 つまり、ちょっとアップするの大変 今日は、完成の興奮が冷めやらぬので、アップは後日に。

          大吉の人生 最終章が書き終わった。手直しも含めて、タイトルも変わった。 つまり、ちょっとアップするの大変 今日は、完成の興奮が冷めやらぬので、アップは後日に。

          10年に一度という大寒波の朝 雪はうっすらで、すぐに道は乾いた。 植物は玄関内に避難。 マイナス10度まで下がるという明日。家の中でも寒く、体の強張りがすごい。 マイナス5度まで対応の動ける寝袋を、ついついポチってしまった。 届くのが楽しみ、と言うより命綱と言うべきか。

          10年に一度という大寒波の朝 雪はうっすらで、すぐに道は乾いた。 植物は玄関内に避難。 マイナス10度まで下がるという明日。家の中でも寒く、体の強張りがすごい。 マイナス5度まで対応の動ける寝袋を、ついついポチってしまった。 届くのが楽しみ、と言うより命綱と言うべきか。

          2022年11月 大吉が永眠しました。 それから映子は大忙しで葬儀と七七忌を終え、2023年は静かなお正月を過ごしたはずでしたが。コロナの濃厚接触者という地位を得て、今、自主隔離中です。 症状は出ていない陰性判定ではありますが。最終章が文章になるのはまだ先になりそうな。

          2022年11月 大吉が永眠しました。 それから映子は大忙しで葬儀と七七忌を終え、2023年は静かなお正月を過ごしたはずでしたが。コロナの濃厚接触者という地位を得て、今、自主隔離中です。 症状は出ていない陰性判定ではありますが。最終章が文章になるのはまだ先になりそうな。