健康食品業界ってどんな業界?
こんにちは!
健食営業マンの翡翠です!
先日の記事にたくさんのスキをいただきありがとうございました。
また、フォローいただいた皆様もありがとうございます。
さて、今回の記事では健康食品業界がどのような業界かを紹介します。
▼本記事はこんな方にオススメ▼
✔ 健康食品業界のイメージがつかめない就活生
✔ 全く違う業界に勤めているけど興味のある方
✔ 健康食品を日常的に使っている方
「健康食品の業界って胡散臭いサプリを無理やり売りつける業界でしょ」と思っている方にこそ見ていただきたい記事です!
※客観性のある記事に努めますが、翡翠の主観が混ざることもあります。
ご注意ください。
1. そもそも健康食品って何?
健康食品を一言で表すと、
「健康の維持・増進を目的として摂取する食品」です。
健康食品には、現在の健康を維持するための成分や、現在よりも
少し良い状態にするための成分が含まれています。
例えば、皆さんが良く見かける「コラーゲン」や「グルコサミン」、
「DHA、EPA」などの成分もその一つです。
これらの成分は年齢とともに体から失われてしまうものです。
失われた部分では色々な悪影響が出てくるため、これを食品から摂取することで補い、現状の健康を保つ必要があります。
もちろん、日々の食事でもこれらの成分を摂取することは可能です。
コラーゲン・・・鳥皮や豚肉、ウナギ、ゼラチン質のもの全般
グルコサミン・・・エビ・カニの殻
DHA・EPA・・・青魚(サンマやサバ、アジなど)
しかし、毎日これらの食材を食べられますか?
よくあるサプリメントメーカーの謳い文句みたいになってしまいましたが、これは事実でしょう。
毎日摂取するのは難しいので、健康食品での摂取を推奨しているのです。
すなわち、健康食品は「食品中の重要な成分を手軽に摂取するための食品」という側面も持っているのです。
とはいっても、様々なメーカーからサプリが出てきている近年では、
サプリメント選びも大変かと思います。
そこで、「保健機能食品制度」に対応した健康食品をオススメします。
※保健機能食品とは
特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品、栄養機能食品の総称。
科学的根拠があるため、一定の効果・効能が期待できる旨を表示できる
食品。ほとんどの成分で安全性も確認されている。
日本国内では、本制度に該当する食品が「健康食品」、
それ以外は「一般食品」として位置づけられています。
※健康食品業界では、制度に該当しないサプリメント形状の食品を
「いわゆる健康食品」として分けて表現することがあります。
「いわゆる健康食品」にも質の高いサプリはありますが、判断が難しいので、本制度を判断材料にしていただければ幸いです。
そして最後に、健康食品は「健康の維持を助けるものであって、病気の治療や回復を目的に飲むものではない」ということを改めて認識していただけましたら幸いです。
(軽く触れるつもりが意外に長くなったので、別の記事でまとめます。)
< 本章のまとめ >
✔ 健康食品は、健康の維持増進を目的とした食品(薬ではない!)
✔ 健康に良いが、毎日摂取するのが難しい成分を手軽に補うための食品
✔ 保健機能食品制度に該当する食品
2. 健康食品業界ってどんな業界?
皆さんは健康食品業界にどのようなイメージを持っていますか?
サプリメントをネット通販で販売している会社?
テレビショッピングなどで宣伝している会社?
Youtube や X (旧Twitter)で見かける広告の会社?
もちろん、それらの健康食品を販売している会社も含まれていますが、
それだけではないのが健康食品業界です。
健康食品業界は「健康食品」と「いわゆる健康食品」を取り扱い、
その原料の供給から、製造、企画、販売に関わる企業が含まれています。
業界全体の商流を図で表すとこんな感じ
※商流・・・ビジネス用語で「取引の流れ」のこと
なぜこのような流れかというと、サプリを販売している会社(販売社)の
ほとんどはサプリを製造する工場をもっていないからです。
そのため、販売したいサプリのレシピを「製造設備がある工場」に
相談して、製造を委託します。
※他社の製品を受託製造する工場会社を「OEM」といいます。
工場は依頼されたレシピを基に材料を集めるため、
材料をまとめて持っている「商社」に相談します。
「商社」はレシピの材料となる原料をもっている「原料メーカー」を探し、
販売社の要望にあったグレード(品質)の原料を購入します。
「原料メーカー」は市場のニーズに合った原料を開発、製造するため、
自社で原料の機能性の研究を行っている企業もあります。
また、近年では業界外からも健康食品業界に参入する企業が増えてきており、個人経営者でもサプリの販売を考える方が増えています。
そのような方をサポートするために「企画社」も増えており、サプリのコンセプトや処方設計、工場とのやりとりなど請け負っている会社もあります。
業界全体で科学的根拠のある素材を求められるようになっていますので、
以前のようなインチキ健康食品やその押し売りは減ってきています。
健康食品業界に興味を持っている就活生の方は、健康食品の販売社だけでなく、サプリの処方設計や原料の販売、原料の研究など、ご自身の興味を考えて企業研究を進めることをオススメします。
(今後の記事で各業種の特徴を紹介する予定です)
健康食品を使用されている方は、ご自身の試されているものがどの会社で
製造されたものかや、原材料の素材から原料メーカーを調べるのも面白いかもしれません。
<本章のまとめ>
✔ 健康食品業界は、その原料、製造、企画、販売会社が含まれる業界
✔ 業界内に様々な業種、職種があるため、選択の幅はかなり広い業界
3. 健康食品業界の現在とこれから
健康食品業界は、国内市場の成長レベルとしては成熟期に入った業界です。
全体の売上としても微増傾向となっています。
一方で、海外に目を向けるとこれから成長が期待できる市場でもあります。
海外(特にアジア)では、以前の日本のように健康意識が高まり始めており、それをサプリメントで補う考え方が広がってきているからです。
日本では知られている素材、成分でも海外では認知されていないものがまだまだ多くあるため、今後の展開によっては広がりは十分考えられます。
そのため、就活生の方には海外に目を向けている健康食品企業が
特にオススメです。
<本章のまとめ>
✔ 健康食品業界は国内は成熟市場、海外は伸びしろあり!
4. 私が健康食品業界に入った理由
私が健康食品業界に入った理由は、
「食を通して人々の健康に役立つ仕事がしたい」と考えたからです。
私は大学生の研究生の頃、過密な実験スケジュールのため、
夜まで残って実験→バイト→帰ってそのまま寝る→起きて実験
みたいな生活を送っていました。
その当時は生化学を専攻しており、栄養学も少しかじっていたので、
これ1本で1日の栄養素が取れる!的な食品で栄養素を摂取すれば
十分と考え、食をおろそかにしていた時期がありました。
その結果、体調を崩し気味な日が続き、病院に行く必要が出るほどになり、研究にも悪影響が出るようになりました。
そんな時、大学の栄養学の講義で教授から聞いた言葉
「生鮮食品には同定されていない成分がたくさん含まれている。
5大栄養素はもちろん重要だけど、食品としてそれらも摂取することが
とても大切ですよ」
衝撃を受けました(笑)
今の流行りの「完全飯」みたいなものを食べていた自分からしてみたら、
その神話が崩壊した瞬間です。
それからは食品として意識的に食事を摂る機会が増え、
体調も徐々に戻っていきました。
このような私自身の経験から、「食品として食べることの重要性」と
「まだ知られていない食品の中の成分」について興味が強くなり、
健康食品業界に興味を持つようになりました。
健康食品業界では、食品に含まれる5大栄養素以外の成分を研究、開発したものがサプリとして販売されており、日々の食事をおろそかにしている過去の自分のような人の健康を支えられると考えたためです。
現在は、市場の健康食品の原料の興味を広げつつ、多忙な現代を生きる皆さんの健康を支えられるようなサプリを作りたいと考えています。
そして同時に、皆さんに健康食品について正しい認識を持って使っていただきたいとも思っています。
5. おわりに
今回の記事は皆さんの「健康食品へのイメージ」と「業界へのイメージ」を正しく認識していただきたいと思い書きました。
セカンドキャリアで業界に興味を持っている方、就活生の方は少しでも業界のイメージをつかんでいただけたらうれしいです。
また、4章は私の就活の軸にした ES を簡単に記載したものなので、
参考にしていただけたらうれしいです。
サプリを普段から使用されている方も、ご自身が食べているサプリの正しい認識とこれからの選択にご参考いただければ幸いです。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
翡翠