本当に最後のお別れ
19歳の頃に巡り合い、お付き合いした相手と「本当の」お別れをした。
昨日は大学の卒業式。
4年間の学生生活がついに終わりを迎えた。
それと同時に本当のお別れをした。
お相手との関係は大体こんな感じ。
彼とは同じ大学、サークルで出会いお互いに惹かれあって交際した。しかし、交際から2年が経とうとする頃から、価値観のズレなどによって別れたり付き合ったりを繰り返した。
結局今年の2月にお別れをした後もサークルで会うことが何度もあった。
多少の気まずさはあったものの互いに大人の対応としてサークルのメンバーたちといつも通りに振る舞いはしたが、2人で話したりすることは一切なかった。
不思議な感覚だ。だいたいの人は元彼と会ったとき、嫌でなければ近況報告したりするものだと思うが、私は数メートル先の元カレと話したりは出来なかったかのだから。正直辛かった。話したかった。
そんな彼と昨日、卒業式を機に、「本当の」さようならをした。
昨日の出来事を順に思い返して、記憶に留めておきたいと思う。
卒業式後、私達はサークルの10人程度の飲み会(宅飲み)へ行った。
ワイワイガチャガチャと朝までお酒を飲んで話をした。
しかし2人だけで会話は一切しない。
誰かを介さないと話せない私たち。
卒業式こそ最後に2人で話したいと思っていた私は、朝が近づくにつれて、彼とはもう一生話さないまま別々になるのかと考え始めた。それは辛いことであった。
元カレが隣ににいるのに近況報告もしないというのはなんともむずかゆいことであった。
といっても話すことなど特にないのだけれど。ただ、2人だけで話すことに価値があるように思った。
この飲み会が終われば、彼と会うことはもう2度とないし、就職地も全然違うし、会う口実もない2人。背水の陣のようだった。
しかしそんなことは周囲の人には関係ないことだから私1人だけがうずうずしていた。
そして朝になり、お開きの時間となった。
みんなで外に出た。
ついに話すこともなくみんなで家を出た。
3月後半にも関わらず、雪が積もって朝日が綺麗な朝だった。
みんながバイバイして去っていく中、なんとなくその場に残っていた自分は彼を呼び止めた。気づいたら体が勝手に動いていた。
寒い空気が私たちを包んでいたが、それと同時にその瞬間は妙に生暖かい空気に包まれたような気がした。
自然に話ができた。別れてから思っていたことを少し話した。
彼はこう言った。
「大学生活を彩ってくれてありがとう。」
その言葉を聞いてわたしは自然に涙が溢れてきた。
なぜ涙が?と自分自身驚いた。
ただ、嬉しかったり、最後だということだったり、楽しかったことを思い出したり、感情が複雑で、幸せだったときに出る涙だったと思う。
ほっこりする気持ちもあったので、涙を抑え、感謝の言葉を伝え、笑顔でサヨナラをした。
最後はあっさりと。
正直飲み会の話など全く頭に残っていないし、しょうもなかったけれど、彼に感謝を伝えることができたとき全てが報われた気がした。
わたしはとても感謝している。
初めてできた彼氏があなたでよかった。
優しくて紳士で背の高いあなたで。
私の学生生活にあなたが隣にいてくれたことで輝かしい日々を送ることができたよ。
本当にありがとう。
人をこんなに好きになれることを教えてくれた。
あなたがいたから楽しい大学生活を送ることができた。
忘れられぬ人、全て捧げた人。
いろんなこと教えてくれてありがとう。
大好きだったよ。
P.S.
ご縁はの神様はどのように導いてくださるのか、楽しみだ。あなたの可能性もあるのでしょうか。
人生は決断の連続だなあ。
P.S.
帰り道車の中で号泣した。
こんなに泣いたのはいつぶりだろうかと思うほどには泣いた、泣いた、泣いた。
ボロボロ涙が溢れた。
#exダーリン
#366日
が流れていた。
byebye by puffy