10月12日 競争力CA
競争力CA
日付
11/16
担当者
今日のテーマ
核武器は必要なのかについて
記事
現在ウクライナ戦争や台湾戦争の恐れなど、世界では軍事的な緊張が高まっている。そんな中で戦争の対策として核武器を所有すべきだという声もある。ここで核武器を所有する目的は戦争で使うためではなく脅威のためである。まず、ウクライナは過去核を保有していたが、1996年にロシアから安全保障を受ける代わりに核所有を破棄した。しかし、現在はウクライナはロシアに侵攻された。周りからは核をあきらめなかったら侵攻されなかったという声もある。実際に、ビールクリントン前大統領も非核化を説得したことを公開していると述べた。また、フランスでも核を保有しており、アメリカは非核化を勧誘したが、フランスは「パリのためにニューヨークを犠牲できるのか」と聞いた。これに対してアメリカは回答することができなった。つまり、自分の国は自国の力で守らなければならない。韓国や日本にもアメリカの軍人が配置されているが、他国から侵攻を防げるとは限らない。そのため、脅威目的の核が必要だという声も出ている。実際に、安倍総理も「日本は現実に核兵器について、真剣かつ緊急に考えるべきだ」と述べた。このように賛成の声もあるに対して、核保有することで核保有の拡散、環境破壊などの反対意見もある。
私は核武器開発について、賛成の立場で立論を行うので、皆さんは反対の立場から立論をよろしくお願いします。
【質問】
Q.核保有とはどこの地域か?
A.日本及び韓国
意見・論点
1.戦争抑止力
→核を保有している国からの侵略がされにくい、例)北朝鮮。
Q.核保有は、「同盟による抑止」もあるため、「核による抑止」が全てではないのではいか?
A.中国やロシアと対等な同盟関係を築くために功を奏したのではないか
2.政治や外交的にも影響
→核を持つことによって国際舞台での意思決定に大きな影響を及ぼす。
Q.NPTによると、核兵器を保有していれば、原発が稼働できなくなるのではないか?
A.中国やアメリカも核兵器と原発の両方を所有している
Q.核を保有したら世界からも孤立してしまうのではないか?
A.核保有国同士や、枠組みの外からでも公益もできるのではないか
Q.核保有による外交関係に影響が出るのではないか?
A.対等な抑止にならないのではないか
3.戦術的に優位に立つことができる。
→戦争がもし起きたとしても軍事的な戦略として利用することができる。
Q.「戦術的」に有効ではないのではないか?相手が使っても落とし返すことは起こりえない
A.核使用を見せつけることによる抑止も可能となるのではないか
予想される反論・再反論
1.核武器の使用は深刻な環境破壊に影響を及ぼす。
→核を使うのではなく脅威の目的で使う。核を保有せずに侵略された場合の被害がもっと大きい。
Q.実験で発生した人的・環境被害はどうするのか?
A.技術的な問題であり、日本では環境被害が出にくい核実験も可能になるのではないか
Q.核実験を行う複合的な背景は?
A.核共有で費用を抑えられるのではないか
2.核の拡散の恐れ
→現在も核を保有している国が多いが、そこまで拡散されていない。核を保有するためには大きな費用と技術が必要なため誰でも作れるわけではない。
現在は5カ国。
Q.核保有のための莫大な費用は?
A.侵攻されたときの経済的・人的損失を考えたときに「抑止力」として保有するべきではないか
Q.唯一の被爆国が核を保有すればますます核が拡散されるのではないか?
A.核は保有するが使用してはいけない新しい枠組みを作ればいいのではないか
Q.韓国国民の7割は核保有に賛成、核保有による国際的孤立にどのように対応するのか?
A.日本円が下がっても日本を必要とする国は必ずある
まとめ
・核保有による国際的・経済的孤立にどのように対応するのかという質問が集中した
・核抑止に対する認識の違いが興味深かった
参考文献・URL
1.https://www.khan.co.kr/world/america/article/202304061714001
2.https://www.joongang.co.kr/article/25079517
3.https://www.joongang.co.kr/article/25079517
4.https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60872497
【先生からのコメント】
・武器の使用は安全保障政策として破綻である
・安全保障政策は基本的に仮想敵国がいる
・核抑止のロジックが難しい(何を持って抑止・成功か)
・北朝鮮の挑発行為は日本の核不保持によるものではないか