雨は嫌いだが、豪雨は好き
雨は嫌い
雨なんて最悪な日だと思う。
外に出る時には傘が必要で、しかも傘を差したところで完全に濡れないわけではない。
どんなに頑張って傘を差しても、肩が濡れたり、すれ違う人の傘と自分の傘が衝突するだけでものすごいストレスを感じる。
そして、あれだけ濡れないようにしていても傘を閉じるときは必ずと言っていいほど、濡れることがある。
家にいても気分は落ち込む。
気圧のせいか、湿度のせいか、雨の音なのか、雨の臭いなのか、先入観なのか、原因がよくわからないままただ気分が落ち込むことだけは自覚できてしまう。
豪雨は好き
でもなぜか、豪雨になるとテンションが上がってしまう。
風も加わり適度な暴風雨はなおのこと良い。
もちろん、死者や負傷者が出るようではダメだけれど、
適度な暴風雨はなぜか心が落ち着く。
傘を差しても無意味な感じがして、玄関を出る前から覚悟が決まっている。
どうせ、濡れることを傘で完璧に防ぐことなどできないのだから、諦めがつく。
室内なら、さらにテンションは上がる。
なんと言っても音が素晴らしい。
ありとあらゆるストレスを洗い流してくれているかのような激しい雨の音は本当に救われる。
テンションを上げてくれる。
もっと窓に叩きつけるような横殴りの雨を期待してしまっている自分がいる。
強さが増してきたところでさらにもう一段上げてくる雨の勢いが平凡な日常には本当にアクセントになる。
なぜ、こんなにもストレスが解消されるんだろう?
豪雨が降らない国や地域はどうやってストレスを解消しているのだろうと思えてくるくらい。
プラマイゼロ、むしろマイ
でも結局、雨の日に受けるストレスと豪雨の日に解消されるストレスは等価のように感じる。
いや、そもそも晴れの日もいい天気と呼べるのか?
一年を落として暑さと寒さに挟まれ続け、快適な晴れの日はほんの一瞬しかない。
結局、ほとんどの日数、エアコンの環境下じゃないか。
それに加えて、気分が落ち込んでいる日に晴れていると心と天気のギャップにも苦しめられてカーテンを閉めてしまう時もある。
天気に左右されないように生きてみたい。
"豪雨の日にオタマジャクシが滝を登りカエルになった"