【コラム】TOKYO→SAGA 移住決定まで
新卒2年目で会社を辞めて佐賀県に移住をした体験記録です。今回は、移住のきっかけや移住決定までの流れについて。
移住検討~移住先決定までをざっくばらんに。
移住検討のきっかけ
移住のきっかけは、一言で言ってしまえば、東京での生活に限界を感じたから。私は生まれも育ちも東京ですが、23区ではなく、多摩地域で育ちました。なので正直「東京出身です。」というのにどこか罪悪感があります。
23新卒として人材派遣会社に入社した私は、世田谷区で一人暮らしをしながら会社のある銀座まで通う日々。もちろん、東京ならではのキラキラとした生活も楽しんでいましたが、徐々に精神的に疲れを感じるようになりました。毎日満員電車で知らない人と押し合いながら通勤し、ブランドものに身を包んだキレイな女性が街を歩く横で、満員電車でしわくちゃになったスーツを着て営業先に行く。自分が自分でないような気がしてきて、徐々に"今ここ"で生きているという実感が薄くなっていくのです。
東京が悪い場所と言いたいわけではなく、自分の精神的な弱さと、東京での生活の親和性が低かっただけの話です。どうしても大都会東京で、自分が取るに足らない存在ということを意識させられてしまい、社会からの疎外感を強く感じてしまっていました。
ふるさと回帰支援センターへ
東京から出たい。自然豊かな場所で自分を大切にしながらゆったりと生活したい。気づけば、通勤時間にはスマホで「移住」「Iターン転職」などと検索するようになりました。
そんな時に見つけたのが、ふるさと回帰支援センターのホームページ。ここは、有楽町駅から徒歩3分にある東京交通会館の8階にある施設で、一カ所で全国の移住相談員の方と無料でお話しすることができます。
まだまだ検討段階の人や、移住についてちょっと気になっている程度の人でも相談することができると知り、予約フォームを開きました。移住相談したい地域を選択するページでは、同時に3県まで予約ができたため、長崎県、佐賀県、熊本県の面談を予約。3日後に伺うことになりました。
【移住先を決める】佐賀県嬉野市
ふるさと回帰支援センターで長崎県、佐賀県、熊本県の順番でそれぞれ30分ずつお話を聞くことに。それぞれのブースを回って移住支援金についてや、各市町村の特徴、仕事の探し方、受けられるサポートなど、移住に関することをいろいろと教えてくださいました。
その中で私が一番印象に残ったのが佐賀県です。当初移住先の候補としてはあまり考えていなかった佐賀県。高校生の頃に吉野ケ里遺跡や唐津に行ったことはあったものの、九州のそのほかの県と比べると印象が薄く、あくまで第一希望の長崎の横にあるからという理由で面談を申し込んだだけでした。
そんな私が、佐賀県に特に惹かれたのは、お話を聞いて"そこで生きる人"の存在を強く感じたからです。ほかの県のブースでは、支援金や就職に関するお話が多く(それも十分役立ちましたが)、あまり具体的な生活は想像できませんでした。しかし、佐賀県のブースでは、嬉野市で地方創生に取り組む旅館のご主人の話など、そこで生活している人の話を具体的に聞くことができました。一気に移住の話が現実味を帯び、目の前が開けた気がしたのです。
【就職先を決める】Iターン転職
佐賀県に惹かれていた私は、移住相談のスタッフYさんにご紹介いただいた会社に応募しました。東京に本社があり、佐賀県嬉野市にサテライトオフィスを持つ会社です。もともと人材派遣の会社を辞め転職活動をするつもりだった私は、すぐさま応募→面談を行い、内定をいただきました。
ただし、これはとても幸運なケースだと思います。今回は東京に本社があったために、東京で転職活動をすることができましたが、企業によっては現地で面接が必要な場合も多々あります。東京で働きながら、地方で転職活動をするというのは、時間的にも経済的にもハードルが高いです。地方自治体の運営する就職支援サイトやハローワークをうまく活用する必要がありそうです。
仕事が無事決まった私は、佐賀県嬉野市に行くことになります。