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#珈琲と (2339字)
珈琲と、か。
わたしは、今朝からずっと、シロクマ文芸のお題に悩んでいた。珈琲と、どうしよう。シロクマ文芸のお題は、悩まずに書けることが多い。この間のお題の〝りんご箱〟だって、その前のお題の―――。
あれ、なんだったっけ?
わたしは、レンチンした焼きうどんを箸でつつきながら、シロクマ文芸について考えていた。
きっと、運営の方は、お題のチョイスにたくさんの気を使われているのだろう。老若男女、たくさんの方が楽しめるお題を提供するため、日常から、アンテナを張っているんだと思う。有り難いことだし、心配りなんか、わたしには真似できないことだと思って、すごいことだと心から思う。
きっと、シロクマというのは、優しい生き物なんだろうと思う。
人間界でも、北の地方では、地域のコミュニティが発達していると聞く。厳しい自然に、負けないように、みんなで肩を寄せ合うのだ。だから、シロクマの住む北極だか、南極だかは、寒さ故、生きるため、優しさが必要なのだ。ペンギンは、落とし物を届けてくれて、オットセイは、電車のシートを譲ってくれて、シロナガスクジラは、優しい歌を歌うのだ。その中で、シロクマは、じっと海を見ている。自分の役割を、知っているのだ。みんなが、優しい世界で、のびのび暮らせるように、ずっと、心を配っているのだ。すごいことだと思う。
そんなふうに、シロクマ文芸は、とにかく、書きやすいお題が多い気がする。それはわたしだけなのか、どうなのか。
わたくし事だが、この間のお題、〝りんご箱〟。これは、最近のショッキングなニュースを、なんとか書きたい気になっていたところだったので、書かせて貰った。
歴史や、民族、宗教は、難しい問題だと思う。でも、同時に、人間の内面の話だから、地球温暖化や、南海トラフみたいに、人の力ではどうしようもない事象という訳ではないので、本当はすぐに解決できる問題なのかも知れない。いや。でもそれは、日本に住むとても馬鹿な女が勝手にそう思っているだけで、実際には、白亜期末の隕石衝突や、映画「インデペンデンス・デイ」の宇宙人侵略並みに、途方もない大問題なのかもしれないけど。
そんなふうに考えていたら、焼きうどんが冷えてしまった。この焼きうどんは、貰い物だ。多分、ほか弁なのだろう。袋に書いていた気がする。すき焼きの、締めで食べる、焼きうどんの味がする。自炊派なので、弁当を買うのは、年に数回ていど。のり弁が好きなので、焼きうどんを弁当で頼むこともないから、生まれて初めてくらいの勢いで、焼きうどん弁当をつついている。冷えてるけど。でも、生来猫舌な鰯田は、冷えたくらいがちょうどいいのだ。七味唐辛子、いっぱいかけた。辛いの、大好き。
お題の、〝珈琲と〟
どうでしょう? わたしは、シロクマ文芸に珍しく、少し悩んでいる。この〝と〟というのが、キモなんだろう。でも、だから、どうやって書こうか、と思っている。
〝と〟ということは、◯◯と△△。みたいに、〝珈琲とクッキー〟とか、〝珈琲とミルク〟という、付け合せ的な(この表現、合ってますか?)組み合わせで書いたらいいのか、と思いながら、でも、なんか違うような気がするなあと思い、だからシロクマ文芸に珍しく、書き方に悩んでいるのだ。
確かに、珈琲と、付け合せは、大事。わたしが一時期ハマっていたのは、どっかの国のお菓子で、ニッキの香りのヌガー的なものが薄いクッキーにサンドされた(もしかしたらクッキー自体に香りがついていたかも)もので、珈琲のカップの上に蓋をするように置くと、湯気でちょっとフニャとして、ヌガー的なものが、ミョーンと伸びる、そんなお菓子にハマっていた。だから、その当時のわたしに〝珈琲と〟と聞いたら、「ヌガー的なものが湯気でミョーンとするお菓子」、と言うだろう。正式名称は、知らない。美味しいので、見つけたら買ってみて下さい。
でも、珈琲の付け合せは、人それぞれだから、正解はないと思う。当たり前の話だと思う。でも、お酒と一緒で、マリアージュ的なことは考えたほうがいいのだと思う。おでんと一緒に珈琲を飲む人は、まだ、見たことないから。それに、おでんには、熱燗だと思う。マリアージュ的な意味でいって。でも、案外、珈琲もいけるかもしれないから、今度、試してみようと思う。
わたしは、お酒が割りと好きなので、珈琲にお酒を入れたりする。YouTubeで、とある方が、珈琲に、ウィスキーと、インスタント珈琲の粉を入れて飲んでるのが、とても美味しそうに見えたのだ。わたし的には、サントリー・ボスのミルクで割るリキッドと、豆乳で、ソイラテを作り、そこに、トプトプとたっぷり焼酎とシロップを入れ、イッキするのが、いいと思う。なにがいいかは、飲んでみたら、分かる。とても、いいから、是非試してほしいと思う。
だから、珈琲と、と言われたら、「焼酎!」と言いたいのだが、そんなに毎日毎日飲んでるわけじゃないから、やはり、自重しようと思う。何度も言うが、毎日飲んでるわけじゃないのだ。それに、女の酒飲みは、モテないと思う。そう。わたしがモテないのは、全て、酒のせい。酒が、全面的に悪い。絶対、酒のせいだ。わたしは、酒の精、なのだ。雪肌精(セッキセイ)では、ない。
休肝日を作らなければ。年に数回から、月に一回程度に。モテるためだ。ノンアルで我慢しよう。
珈琲と、なにを付け合わせるかは、人それぞれ。クッキーでも、チョコでも、おでんでも。でも、お酒を混ぜるのは、やめといた方がいいかもしれない。カフェインとアルコールの混合は、依存性が高すぎる。せめて、月一くらいにするほうがいいのだろう。 (美味しいんだけれども)
お題、 〝珈琲と〟
まさか、noteで休肝日の宣言をするハメになろうとは。やはり、今回のシロクマ文芸は、一筋縄ではいかぬようでした。
[おわり]