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真なる人

1.帳(とばり)が降ろされる 惨劇の幕上がる
   渋谷(しぶや)という
   坩堝(るつぼ)贄(にえ)に

   人を助けるために 渋谷(ここ)へ来たのに
   何も救えぬ 現実に倒れ伏す
   それでも苦しみ立とう
   死を穢さないために

   呪いも祈りも 今は力に
   正しく人として 生き抜くために
   終わりなき 廻戦で戦う
   「正しい死」その日まで 呪い祓おう

2.心を踏み躙り 人間の命穢す
   澄んだ悪意
   それが人と

   呪い呪われ巡る 世界で生まれ
   「負」こそ「真」だと 示すため戦いへ
   愚かな信念持った
   眼前の敵嗤い

   呪霊が主(あるじ)の 世界のために
   全てをただ呪え 本能のまま
   百年後 その先の荒野で
   「人として」立つために 放つ呪いを

   正義と正義を 語り押しつけ
   呪霊と人間は 命を散らす
   数知れぬ 死が築く世界で
   「支配者」を決める時 「人はどちら?」と


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