アビダルマ仏教

「アビダルマ」とは、「無邊論」(むへんろん)とも呼ばれる、仏教の教えの一つです。

アビダルマは、その名の通り「無限の論理」という意味があり、一般には、「空」や「無」、「如来」、「菩薩」などについての哲学的な考察と、実践的な修行方法について教えています。

具体的には、「空」を中心に、人間の苦悩や執着心が生じる原因を探り、その解消方法を示しています。また、自己の本質を見つめることによって、人間の最終的な目的である「涅槃(ねはん)」に到達することを目指すという、独自の修行方法が提唱されています。

アビダルマは、5世紀から8世紀にかけて、インドや中国、日本などで発展し、各地で独自の解釈や発展がみられます。現在では、主に禅宗や真言宗などの密教にも影響を与えているとされています。

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