【第3位 スーパーマリオブラザーズ3】新たな、そして極まった2Dマリオの世界
こんにちは、ハルリです。
思い出のゲームの紹介も、いよいよラスト3回となりました。
今回は第3位「スーパーマリオブラザーズ3」の紹介です。
【ゲームデータ】
●発売日 1988年10月23日
●メーカー 任天堂
●機種 ファミコン
とんでもなく進化した2Dマリオ
1985年9月13日。それは、初代『スーパーマリオブラザーズ』が発売された日です。
この作品がテレビゲームの歴史を作ったと言っても過言ではありません。当時、私も大いにハマりました。
そして続編『スーパーマリオブラザーズ2』はディスクシステムで発売。シリーズ最高難度と評される作品でしたが、こちらもしっかりやりこんで、一周クリアするたびにタイトル画面に★の数が増えていったのをしっかり覚えています。
スーファミの『スーパーマリオワールド』、DSの『New スーパーマリオブラザーズ』、Wiiの『New スーパーマリオブラザーズ Wii』、Switchの『スーパーマリオブラザーズワンダー』。
ハードが出る度、どの2Dマリオ作品も楽しませてもらいましたが、その中での最高傑作は、私の中では断トツで今回ご紹介する『スーパーマリオブラザーズ3』になります。
最初『3』が発売されると聞いて、それまので『1』『2』の画面をイメージしていたんですが、その予想は大きくはずれ、グラフィック・システム面で大きな進化を遂げたとんでもないボリュームの作品になっていました。
それまでの作品からは想像もつかないほどの新要素がこれでもかと詰め込まれ、遊ぶたびに初めてのワクワクを次から次へと体験できる、そんなスーパーマリオでした。
従来のスーパーマリオは、一言でいうと真面目なアクションゲーム。
それに対して本作は、それまでの横スクロールアクションを基本としながらも、『3』以降のマリオシリーズにつながるようなキャラクターデザインと、どこかコミカルな世界観によってプレイヤーを魅了し、私もこの世界観にどっぷりつかることとなりました。
変身、変身、また変身
この作品の最大の魅力といってもいいのが、数々の変身です。
前作まではフラワーを取った時に変身するファイアマリオのみでしたが、今回はファイアマリオ以外に様々な姿に変身することができました。
(以下、任天堂HPよりお借りしました)
それが・・・
しっぽマリオ
タヌキマリオ
カエルマリオ
ハンマーマリオ
クツマリオ
これら新しい姿のマリオの登場によって、アクションの幅が大きく広がることとなりました。
普段とは違う自分になれるって、ゲームの世界でも魅力です(笑)
緊張感と高揚感が高ぶる飛行船ステージ
『3』では、マリオの進行方向にかかわらず自動的にスクロールする、強制スクロールのステージが新しく登場しました。
これは各ワールドのボスであるコクッパがいる飛行船が舞台のステージで、私はこのステージの雰囲気が大好きでした。
何よりこのステージの音楽が最高に気分を盛り上げてくれます。
そして最後のワールド8には高速飛行船が登場します。
これは通常の自動スクロールの速度より非常に早いスピードで、敵の攻撃も激化、そして足場も少ないなど、難易度めちゃ高いステージでした。
何度も何度もトライしていた記憶が蘇ります。
それほどまでに頑張る理由の一つが、このゲームにはセーブ機能がないからというのもあるかもしれません。
特に高速飛行船のステージは最終ワールドなので、何としてもクリアしないと、次回はまた最初からになっちゃうなんてことになります。
でも・・・結局クリアできず、次回に持ち越しなんてことは当たり前。
だからこそ、次回プレイした時は、今回こそクリアしてやるという気持ちになっていたりします。
不便な時代だからこそ、今の環境よりゲームに対して貪欲でアグレッシブな気持ちになっていたのかもしれませんね。
そういう意味でも、飛行船ステージ、特に高速飛行船のステージは一生忘れることはないであろう思い出のステージです。
しかしこの作品に限らず、任天堂のゲームって、最初は無理でも、何度も何度もトライすれば必ずクリアできる絶妙なバランスになっている場合が多く、やってて本当に楽しいです。
自由という喜び
他にもさまざまな新要素が詰め込まれた『スーパーマリオ3』ですが、本作のキーワードは「自由」だと思っています。
一つ目の自由は、一つのステージで逆方向に戻ることが出来るようになったこと。従来は、ゴールに向かってひたすら右へ進んでいくだけで戻ることはできませんでしたが、本作では自由に戻ることができます。
そのため、一つのステージをくまなく探索することができるため、その分、一つのステージに掛ける時間が増え、より没頭感を感じることができるようになりました。
二つ目の自由は、マリオの操作性が大幅に向上したことです。
これは、マリオがジャンプした時の左右の動きが、従来に比べて大幅に操作しやすくなり、これまでよりマリオを自由に操ることができるようになったため、こちらも没頭感が増した原因の一つになりました。
三つ目の自由は、遊ぶステージの順番をどうするか、プレイヤーに大きく委ねられるようになったことです。
各ワールドごとのステージはすべてクリアする必要がなく自由に選択できるようになりました。
もちろんボスステージなど必ず通らなければいけないステージはありますが、マップ上には各ステージがすごろくのマスのように配置されているため、マップ上の道を自由に移動して進むことができるようになりました。
そのため、苦手なステージを避けて別のルートに進むことも可能に。
さらに、ワールドごとの各ステージの選択だけではなく、ワールド自体もどのワールドにチャンレジするかはプレイヤー次第。
それは、隠しアイテム「笛」を使うことでワープゾーンへ移動し、そこから他のワールドへワープすることができるためです。
全面クリアにチャレンジするもよし、ワープにこだわってお気に入りのワールドのみをプレイしてもよし。完全にプレイヤーの選択次第で自由な遊び方ができるのもこのゲームの大きな特徴でした。
ちなみに、せっかくなら全面クリア目指せばいいじゃん!と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、先にもお話したとおり、このゲームにはセーブがないため、始める時は常に最初からなんです。
その日の気分に合わせてどうやって楽しむかは極めて重要なので、自由な楽しみ方ができる本作のシステムは、非常に魅力的なものでした。
おわりに
このゲームが、思い出のゲームの第3位という高い順位になったのは、アクションゲームとしてはおそらく一番プレイしたんじゃないかなというぐらいハマった大好きなソフトだからです。
ファミコンという表現力に制約がある中で描かれた、多種多様な景色を見せてくれた各ワールドの世界。
そして「変身」に代表される、後のマリオシリーズの原点ともなった多彩なアクション。
私の大好きな音楽に関しても、名曲と言えるBGMがたくさんあります。
今から36年前というはるか昔に発売されたソフトですが、遊んだ当時の記憶が鮮明によみがえるぐらい、最高のマリオ、最高のアクションゲームでした。
これだけの名作を遊ばせていただいたことに感謝です。
『スーパーマリオブラザーズ3』の制作に携わってくださった皆様、素晴らしい作品を届けて頂き、本当にありがとうございました。