![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153718787/rectangle_large_type_2_2e9f698ce14faeeaf695a35be8bd6f58.png?width=1200)
【第6位 ゼルダの伝説 神々のトライフォース】二度クリアした唯一のゲームの魅力
こんにちは、ハルリです。
今回は、思い出のゲーム、第6位「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」の紹介です。
【ゲームデータ】
●発売日 1991年11月21日
●メーカー 任天堂
●機種 スーパーファミコン
![](https://assets.st-note.com/img/1725872375-18sEpi6PqU3mYzMD2Q4vWTFx.png?width=1200)
大幅な進化
今回紹介する『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』は、1986年に発売された初代『ゼルダの伝説』、そして初代から大きくモデルチェンジした続編『リンクの冒険』に続く、ゼルダシリーズ三作目の作品です。
本作では、基本的なシステムを初代に戻し、初代と同様の見下ろし型マップでゲームを進めていきます。
対応ハードがこれまでのファミコンからスーパーファミコンになり、何もかもが大幅に進化しました。
まずはアクションの楽しさが大きく向上しました。
回転斬りやダッシュ斬りなど新しい動きが増えたことはもちろん、リンクだけでなく敵キャラクターの挙動も細かく作り込まれ、それぞれのキャラクターが生き生きと動いていたため、それがアクションの楽しさに繋がっていたのだと思います。
そして、グラフィックの進化はもちろんですが、特に音楽がハードの性能のせいでしょうか、音の重厚感をとても感じることができ、鮮明に記憶が残っています。
表の世界のフィールドでは、私も大好きなおなじみのテーマ曲が流れるのですが、裏の地上の曲も本当に名曲中の名曲です。
勇ましさを感じるのは共通なんですが、何か悲壮感といいますか、内に秘めた闘志のような強い意志を感じる曲で、私はこちらの曲も大好きな一曲です。
そして、ゼルダお馴染みの謎解きはもちろん健在。
私にとってあの難易度が本当に心地いいんです。
簡単すぎず、難しすぎず。たまに激ムズと思った時も、一晩寝てから考えると、なぜか閃くあの不思議さ。
謎解きゲームは数あれど、あの謎が解けた時の「♪チャラララ、ララララ~」を聞いた時の気持ちよさは格別です。
すべての要素においてレベルの高い本作は、2Dのゼルダシリーズの最高傑作と言われていることに、異論はありません。
ゲームが出来る喜び
そんな最高の面白さを提供してくれた『神々のトライフォース』ですが、私がプレイした時期というのが、今もなお、思い出に残る要因になっています。
これまでたくさんのゲームをプレイしてきましたが、リメイク作品は別にして、一度クリアしたゲームをもう一度初めからプレイした記憶はありません。
クリア後にやり込み要素をプレイして引き続き楽しむことはあっても、やっぱり、新しいゲームをプレイしたくなりますからね。
しかし、一本だけ例外がありました。
それが、本作『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』です。
面白かったゲームは他にもありますが、なぜ、本作のゼルダだけは二回もクリアしたのか?それはこのゲームが発売された時期にあります。
発売された1991年11月、それは私が高校3年生の秋です。
そうなんです、大学受験直前という一番大切な時期で、いくらゲーム好きな私でもさすがにゲームでは遊んでいません。
私は昭和48年生まれで、いわゆる第二次ベビーブーム世代。
世代人口がめちゃめちゃ多い世代です。
その中でも昭和48年に生まれた人数は209万人。
ちなみに昨年令和5年に生まれた人数は72万人であることから、時代を感じずにはいられません。
それだけ人口が多いと必然的にライバルも多いわけで、現役で大学に合格することは中々大変な時代で、浪人がある程度当たり前な時代でした。
私もご多分に漏れず(苦笑)、現役時代に受験した大学は全て不合格で、一年浪人が決定します。
(え?単に私の努力不足?まあ、そういう面もあるかと思いますが(汗))
確か高校の卒業式は3月1日。4月から予備校に通うこととなりますが、その間だけ、私はゲームを我慢できませんでした(苦笑)
そこでプレイしたのが、本作『神々のトライフォース』です。
大学受験失敗の悔しさはどこにやら、しばらくぶりのゲームがこの最高の作品ということもあって、心から楽しみ、そして、無事クリアすることができました。
1992年4月、予備校生活がはじまり、1年間ゲームを封印することとなりますが、翌年、無事合格することができ、またゲームが出来る環境が戻ります。
その復帰後、最初に遊んだのが・・・またこの『神々のトライフォース』でした(笑)
他のゲームをやればいいのにと今では思いますが、当時、おそらく一年前に遊んだゼルダの思い出が強烈だったんでしょうね。
もともと楽しいゲームではありますが、制約された環境でのプレイが、楽しさをさらに倍増させました。その強烈な体験が忘れられず、1年後、もう一度プレイしたくなったのだと思います。
受験から解放された1993年春。2度目のゲームクリア。
ゲームが出来る喜びを感じながらプレイした2度目のゼルダが終わりました。
私が人生で唯一、同じソフトを二度クリアした貴重な思い出です。
おわりに
以上、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の思い出でした。
ゼルダの世界ではドラクエやFFみたいな、レベルや経験値という概念がありません。
リンクの成長=プレイヤーである人間の成長。
ゲーム序盤で苦しんでいた敵に対しても、時間が経つにつれ、いつのまにか苦もせずやっつけることができる。
それは単に武器が強くなっただけでなく、プレイヤーの成長がそうさせています。
謎解きも面白い、音楽も最高、でもゼルダの楽しさを一番感じることのできるのは、自分自身の成長が感じられるからなのかもしれません。
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』もそんな自分の成長を大いに感じさせてくれたソフトでした。
浪人生活直前、そして大学生活直前。
私の10代の節目で二度もプレイしたこの作品は、私にとっての大切な思い出の作品です。
本作の制作に携わってくださった皆様、素晴らしい作品を届けて頂き、本当にありがとうございました。