夏になるとあの子は。

昔、私にはとても仲が良かった女の子が居ました。
私は生きていくその子が中で唯一相談ができる相手でした。
ある日の夏、いつものようにメールを送っても既読もつかず、返信も来なかった。
どうしたのかなと考え、半年くらいは経ったのでしょうか。
別で繋がっていた女の子の友達からメールが届きました。
「○○、持病が悪化して亡くなっちゃった」と言う文字が見えた瞬間
悲しかった反面、信じられなかった。
あの子と話した事、あの子と一緒に話した時間。
そんなことを思い出しては泣きの繰り返しをした。
またあの子と話したい。また会いたい。そんな気持ちが込み上げてきた
小さい私なりに泣かぬよう我慢した。
だが、込み上げてくる気持ちに勝てず毎日泣いていた。
あの子の夢は未だに見てしまう。
どんなに素敵な人と出会ってもあの子の事だけは忘れられない。
夏になるとあの子は。
消えていった。

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