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応援看護師

学校に入学が決まった後、勤めていた診療所が閉鎖になることになり、4月から無職になってしまうことがわかりました。
(この頃、リーマンショックで経済が大打撃を受けていました)

―― 離島で仕事探し ――

そのころ、私は離島で暮らしていたので、学校に行くために鹿児島までフェリーで移動していました。就職先はあったのですが、学校へ行くための休みを取るたび、
『正看護師になったとき、休日を返していくから休みが少なくなる』
と言われ、島で働くのをあきらめました。

―― 地元に帰ることに ――

本来なら鹿児島県本土で仕事を探せばよかったのですが、色々な事情が重なり地元に帰ることにしました。戻ればなんとかなるという安易な考えをしていましたが、鹿児島県の学校に行っている(つまり遠い)ということがネックになり、なりなかなか就職できず困ってしまいました。

いよいよ焦った私は、

”派遣看護師なら給料が高い”
”短期間でも働けるらしい”

ということを知って派遣会社に登録しました。
(この時、派遣看護師という働き方はあまり認知されていませんでした。)

色々な派遣の方法がある

派遣で働くにも、学校や休みのことなどで断られ続けた経験があったので、今回もどうなることが心配でした。ですが派遣にも種類がありました。

1.紹介派遣→いずれ常勤や正社員になる
2.応援派遣→期間限定で忙しい病院に勤める(約6か月~)
3.短期応援派遣→応援より短い期間で働く(約3~6か月)

私の場合は学校のこともあり、派遣会社のほうから日勤だけの応援派遣を探してもらえました。

病院だけじゃない応援派遣

応援看護師として働くとなると、巨大病院の忙しくて大変なところに行くと思いがちですが、

・人手不足のクリニック・デイサービス
・日勤のみの求人
・個人病院


という応援もありました。

給料形態

・全国応援:[都市型]
給料が高くさらに夜勤手当がつくので手取り40~50万というのは本当です。
(留学目的やワーホリで外国に行く人たちが多く働いていました)

・全国応援:[北海道などの地方]
給料は高いのですが夜勤手当は低い場合があります。
(それでも45万は稼げます。)
冬場の雪が降る地域に応援に行くと寒さと雪で大変かもしれません。

・離島応援:[鹿児島~沖縄、長崎]
フェリーや飛行機が充実している地域。
この地域に働いている人よりも給料は高め(34万くらいはあります)
リゾート観光もできるので気分転換ができるのですが、内情は忙しいです。

・離島応援:[東京都、伊豆] 
フェリーの便数が少なく移動が大変らしいです。(知人談)
”持っていけるものは持って行ったほうがいい”と言ってました。

指示された地域に出向く

結局、地元では応援派遣が見つからず、”すぐに行けるところ”ということで新潟県に行くことになりました。
(紹介された派遣先では、私の事情を考慮して学業に専念させてもらえました。)

住まいも確保してくれる

応援先では寮やアパートを用意してくれています。
(たまに一軒家というときもありました)
寮費は安く設定されています。(1万5000円~3万まで)
借り上げアパートの場合は、住宅補助や住宅手当が給料に含まれるので、家賃支払いは少なくなります。
(家賃4万5000円→住宅補助2万円+住宅手当5000円=実質支払い2万)

何も持って行かなくても大丈夫な場合もある

応援先にもよりますが、布団も家具も調理道具も一式全部そろえてあって、体一つで、すぐ働ける派遣先もありました。
(逆に家電以外の家財道具を持って行かないといけない場合もあります。)

面接は電話のみ

私が登録した派遣会社では、希望の応援先が見つかると、日時を決めて電話で相手先の担当者と面談をします。そこでOKになれば、移動日時と入職日を決めて『ハイ終わり』ということになります。

つまり、いったとこ勝負です。応援に行ったらすぐ仕事開始です。

応援看護師に求められるのは
『即戦力』

・知識と経験がある人材が求められます。
・教える時間がないほど忙しい、(仕事の流れは教えてくれます)
・人手不足すぎてすぐ働いてほしい
夜勤業務も、すぐに入る場合もありました。

ですので、未経験で応援看護師をするのは難しい…
基本がわかってないと困る、というかついて行けなくてきついと思います。


※最後に※

私が応援で行った病院の寮として住んだ所
・大〇建託:広くてきれい、でも上の階の音がまる聞こえでした。
・レ〇パ〇ス:隣も外も上も音が響く部屋でした。
・古いマンション:リゾートマンションの一室。広いけど暗くて怖い。
・一軒家:一部リフォームされていて、仏壇間と部屋の2部屋でした。
・分割された一軒家:二世帯住宅ではなく、家を真ん中で半分にした変な住居でした、お風呂もトイレもついてはいました。

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