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青い空と青い海

ヨロン島につくや否や、”海の色が青~い” と無意識に声に出ていたと思う。

私の生まれ育った日本海も海はきれいだったけど、それとは逸脱した青さがありました。

遠くまで海が青く、透き通った海辺に転がっているのは砂ではなく、サンゴの白い石、初めて見る光景の素晴らしさに唖然とするばかりです。

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見たことのない屋根の家、放し飼いのウシが道を歩く光景。
どこまでも続く青い空と海、歌が流れてきそうです。

とにかく何を見ても唖然とするばかり。

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『あぁ~今からここで暮らすんだ。』

ここへ来るまでの緊張感が解けて心が軽くなっていました。

実のところ、ここに来る前までは”何もない孤高の島”だと思っていました。

なので

”生活物資があるのかどうか?”
”生活できる環境なのかどうか?”

そんなことを考えあぐねていました。

ですがその心配は無用なことだったのです。

スーパーもありましたし、コンビニのような店も居酒屋もカラオケも美容室も100均もちゃんとありました。

知らぬとはいえ、

”島のことをえらく見下していた”自分が恥ずかしい

でも島に来た途端に

『今まで見たことのない場所で暮らす。』
『なんてすばらしい』

という期待が膨らんでいきます。

そんな浮ついた気分で、うろうろしているうちに、気がつけば一日中島めぐりをしてしまい、夕方近くになってしまいました。

慌てて移動して職場に到着

『わいたんでー、迷ったさー?』
『島はどうかねー。』

独特のイントネーションと島の方言で話しかけてきました。

島があまりにも素晴らしいので、うろうろしてしまったことを正直に伝えると、大笑いされてしまいましたが、看護部長さんや院長先生はそんな話をしてもいいぐらいとても気さくな感じでした。


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