9259タカヨシ


今日は少しタカヨシについて書いてみようと思います。
先日、ららぽーとに行った時にたまたま、わくわく広場という店舗があったので、行ってみました。
この会社のことは知っていたのですが、自分が想像していたより、かなり良かったので、書いてみます。

概要

この会社、2021年12月24日に上場した会社になります。
地域を結ぶ直売広場「わくわく広場」をショッピングモールなどに122店舗展開(21年10月31日時点)
店舗周辺地域の農家やパン店、和洋菓子店、飲食店、総菜店などといった生産者から登録を募り、登録した生産者に対して同社の売り場を販売場所として共有するシェアリングサービスです。
在庫リスクを負わない仕組みになっています。

これ驚いたのは、かなり店舗の規模が大きいことです。
あれだけのスペースを埋めるだけの生産者を集めていることに驚きました。
扱っている商材もかなり多くて、野菜・果物だけでなく、惣菜、パン、加工品など個人事業者だと思いますけど、かなりすごいことだと思います。


公開価格は1560円で、初値は1700円になります。
現在は1300円になりますので、公募割れになっています。

業績推移です。
今期の売上は74.5億 営業利益10.7億 利益率は14.3%になります。
順調に売上は伸ばしています。


1Qの実績では、売上17.8億+9.7  営業利益2.8億+2.9
営業利益率15.7%  前年よりやや落ちています。
進捗率は26.3 と昨年とほぼ同じような感じです。

1Q決算説明資料



流通総額は61.8億
1日当たりで換算すると、48万ぐらいです。コンビニぐらいですかね。
あの店舗スペースを考えると、それほど坪効率はいいとは言い難いです。
仮に、平均単価が1000円ぐらいとしても客数は500名前後ですので、
まあまあの集客力はあると思います。

食品スーパーの売上は1000万ぐらいだと思います。

流通総額は61.8億+6.8億 
新規出店は前期から+17店舗  既存店+2.8
売上総利益は+26.4%
販管費は14.1億+1.7億 
増加原因は、新規出店に伴い、人件費の増加、光熱費の増加、流通総額の増加に伴う変動費の増加
営業利益は流通総額ベースで4.5%


店舗などの品揃えを見る限り、単純には、スーパーとの比較はできないですが、スーパーより強い動きはしています。
農家さんが多いのか、台風の影響は大きいようです。

店舗数は順調に伸ばしています。
年間40店舗はすごいです。
関東だけかと思っていたら結構、全国に店舗はあるようです。

重要なKPIはこれだと思いますが、順調に増えています。
平均して2000件前後は増えています。
1Qでも743件と順調です。
今期は3000件を計画しているようです。


イベントができる規模の商品を集めることができるのは、ちょっと驚きです。

小売業は、今後、こういう形を進めるべきだと思います。
僕の感覚では、物を売るだけでは今後小売業は成り立たなくなると思います。
物を売る以外に収益を求めていく必要があると思います。
マルイなどはいい事例だと思います。
小売店は、やはりかなり好立地な場所に店舗がありますので、この優位性をもっと利用するべきだと思います。
このわくわく広場はもしかすると、非常に可能性の高いビジネスなのかもしれません。

この店舗の特徴はまさにこれです。
スーパーとは差別化できていることです。
何があるかわからないのは、リユースとも共通しますね。

販売構成を見ると、野菜・果物26%  惣菜・パン35%
加工品26%になります。

ビジネスモデル

委託販売方式になりますが、生産者の手取り率も高いですね。
スーパーなどでも地場農家の取引をしていると思いますが、
生産量、価格はスーパー側になりますので、生産者が生産数をコントロールできるのは、いいですよね。
市場に出すと、40%しか手取りはないんですね。

惣菜・パンなどもありますが、ここで、販売することで、認知も上がり、店舗に足を運ぶきっかけになることもあると思いますので、メリットはあると思います。
特にコロナで、店舗を開けることが難しかった時期がありましたので、こういう場所を提供してくれたのはありがたかったのかと思います。

商品によって多少手取り率は違いがあるようです。
この文面を見ると、手取り率も変えているのでしょうかね。
一度聞いてみたいと思います。



ただ、この価格を決めるのは意外に難しいです。
その日の気温によってもかなり変動がありますし、消費マインドは結構気まぐれです。
店舗によっては、イベントなど、客数の癖などもありますので、
難しいと思います。
ただこの店舗は品切れしてもその店舗にロイヤルテイが下がるわけではないと思います。
売り切れ御免でいいと考えると気が楽です。
スーパーだと品切れが多発すると、信用度が落ちるイメージです。
ただ、実際店舗に行くと、かなり値下げの商品が多かったです。
値下げの権限は誰にあるのですかね?
普通に考えれば、生産者側に価格決定権があるとは思いますが、
データの売上状況を確認して、値下げをしにきている可能性はありそうです。

こういった情報を提供してくれるのはいいですね。

生産者の売上すごいです。
1日当たりは1.5万前後ですね。
仮に150円だとしても100点ほど売れているので、まあまあ売れていますね。
場所によっては、スーパーと遜色ないぐらい売れているのではないでしょうか?
それよりもこれほど多くの店舗に納品していることに驚きです。


コンセンサスで見ると、
売上は74億+14.9  利益10.5億+8.9  になります。
来期も10%程度の成長を見込んでいます。



早稲田大学の学生ですかね?タカヨシのビジネスモデルについて分析しているので、気になる人はみてみてください。
結構面白かったです。

株式会社タカヨシ ビジネスモデル分析

noteにもありました。




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