資さんうどん(店舗レポート)


おはようございます。
SNS等で話題になっていたので、
資さんうどんの関東一号店に行ってみました。

ちょうどオープンしたタイミングが年末だった事もあり、近くにあり、少し時間が作れましたので、オープン翌日に行って見る事にしました。

アクセスは、それほどいい場所では、なかったですが、なかなか来る機会もありませんでしたので…


飲食店の場合、開店直後は、働いてスタッフも、プレオープンして、模擬練習しているとは、思いますが、オープンしてみると、色々やりにくさなど問題が顕在化しやすく、店舗オペレーションも
うまくいかない事が多いので、今回書いている事は、あまり参考にならないと思います。
おそらく、本社からも応援が来ていますし、普段とは、違うお客さんや業界の関係者なども視察にくる事が多いとおもいます。特にこの店舗はメディアからも注目されていますので。
もし、見るのなら、オープンから1か月後ぐらいにくると、ある程度見えると思われます


まずは、すかいらーくHDが資さんうどんを買収した背景について考えてみたい。

すかいらーくといえば、ここ数年、ガストやジョナサンなどのファミレスを他の業態に転換を進めている。

中期経営計画のなかでも業態転換、店舗改装について、盛り込まれている

転換している業態をみていると、特徴のあるブランドに変えている印象がある
新規に開発したブランドでも(桃菜、八郎そば)
食べたいものが明確なブランドに変えている印象がある。
食べたいものがなんでもあると言うことが強みでは、なくなっているように思う。
強い商品力のある資さんうどんは、すかいらーくのブランド構成を見る中で、価格が安いブランドが少なく、マーケットに合わせて業態転換を進めやすくなるのでは、ないかと思います。


立地について

そもそも、何故この場所に出店したのだろうか?
特に一号店の場合は、オペレーションを含め、戦略について知る事ができると思います

このブランドの場合、一号店が千葉県の八千代市、2号店が両国になります。

八千代市は人口20万程度の都市になります。
国道16号線沿いにある郊外型の街になります。

また交通の便もよく、自然も適度にあり、
子育て支援に積極的な自治体になりますので、
子育てするには、最適な場所ではないかと思います。

資さんうどんが出店している場所は、成田街道沿いになりますが、周辺には、多くの飲食店や小売店もあり、生活するには、便利な場所になります。
スーパーなどもオーケー、トライアル、ベルク、ロピアがあり、駅前にはイオンモールもあり、買い物帰りに利用するには、いい場所になります

ただ道は2車線で狭く、信号なども多く、渋滞が激しそうな印象があります。
近くには、16号線が交差しており、自分は来店した時は、15時ぐらいだったと思いますが、千葉、船橋方面は、かなり渋滞が続いていたような気がします。

全く土地勘がないのでわかりませんが…

店舗は、過去最大級の客席になり、駐車場もかなり広く取られていました。
近隣店舗の共用となりますが、座席数が130に対して、駐車スペースは65あります。

いきなり100席を超えるような店舗を出店したことに驚きましたが、
じつは、7月に3日間限定で神田でPOPUPストアとして販売していました。

限定販売だったこともあり、開店直後でほぼ完売するほどの人気となっていました。


また、ショッピングモールを中心にキッチンカーとして、9月に販売していますが、こちらも大盛況で、長蛇の列ができていたようです。

リリースのなかで、この場所に出店した理由として、たまたまおおきな空きスペースが空いていたとコメントしていますが、
限定オープンして、想像以上に大きな手ごたえを感じているのだと思います。
今後は、既存のファミレスを含め業態転換をする事を示唆しているので、店舗オペレーションがある程度確立し、収益化が見込みが立てば、
数多くの店舗を構えていますので、出店拡大は容易に進むのでは,ないかと思います。

店舗オペレーションについて

入店すると、かなり多くのお客さんが待っていました。
びっくりしたのは、待合スペースがかなり広く取られていた事です(病院のような待合場所が20人ぐらい)
九州の店舗でもこのようなスペースがあるのかわかりませんが、会社としては、行列が出る事はある程度想定した上での店舗設計したのだと思います。


入店すると、受付機がありますので、受付番号を受け取ります。
回転すしなどにあるよくある受付機です。

画面に受付番号が表示されると、左側の案内機でQRを読み込むと座席番号が印刷されますので、セルフで移動するシステムです。

僕が入店した時は、100組前後の待ちが発生していました。
約2時間近く待つ事になりました。
カウンター席を含め60卓ありますので、1時間にだいたい1回転するぐらいな感じだと思います。

滞在時間は平均して30分前後ではないかと思います。注文は、タブレットになりますので、
注文が完了すれば、それほど、長く待たされる事はないかと思います。
ファミレスみたいな感じだと思います。

ただ、下げ膳には少し時間がかかっており、複数人で行っていましたが、このソファ席の片付けは少し大変そうでした。
清掃もかなり念入りに行っており、アルコール消毒や、補充などもその都度おこなっていました

また、厨房スペースが尋常ではないくらい広くて、ちょっとびっくりします。 スタッフの数もキッチンだけでも15人前後おり、すごいワサワサしていました。本社の社員などもいたので、多くいたのだと思いますが…

それでもかなり大きな冷蔵庫がいくつもあり、
これだけの座席数で100近くのメニュー数をこなすには、かなり大変だと感じます。

かなり広いので、作業はしやすいのかもしれませんが、ひろすぎて、キッチンでの歩行など、
無駄な動きが増えないか?心配になります。
ここで働くスタッフはかなり大変ではないかと思いました。

そもそも、この店舗を運営するだけの、人員を
確保できるのかが不安になります。
でもまだまだオープンしたばかりで、改善する余地のある店舗だと思いますので、頑張ってほしいとは思います。
ただ、この店舗に対するユーザーの期待値は高いとかんじますので、その期待に応える事ができない場合には…

商品について



うどんのなかで人気メニューとなっているのが、
肉ごぼう天うどんになります。
僕もせっかくなので、このうどんを注文しました。
ごぼう天は、想像していた以上に存在感が大きく、食べ応えがありました。

このごぼう天は、2年前に九州で行われた、竜王戦の勝負メシとしつ、藤井聡太8段に選ばれていた事もあり、メディアを通して、資さんうどんは、知られていたのではないかと思います。

店内のお客さんをみても、ファミリーで来店している人も多かったですが、少し年配の夫婦が非常に多かったように思います。


僕の印象では、こちらのかしわうどんのイメージが強かったので…
以前に博多で食べた時もこのかしわうどんでした。

ほとんどのお客さんが注文していたのが、この
しあわせセットです。
これは、資さんうどんの人気メニューの、
ごぼう天、カツとじ丼、ぼたもちがセットになった贅沢なセット。
発売以来人気メニューとなっています。


それ以外で人気メニューはおでんになると思います。
資さんうどんの通の人は、
うどんが出来るまでの間"おでん"をつまむのが定番だそうです。
なので、私もおでんを一緒に注文しました。

おでんの種類は8種で、 価格は120~190円になります
それほど種類は多くありませんが、出汁も美味しく、十分満足できる料理だと思います。

おでんを 食べ終わった頃にうどんが出来上がりました。
ちなみにぼた餅も一緒に注文したので、ぼた餅も先に食べました。

うどんの食後にデザートを食べるのは、あまりないですが、
地元北九州では、"ぼた餅"を日常的によく食べる文化があります。
かつて、工場や炭坑で働く人々が重労働の疲れを癒すために食後に甘いぼた餅を食べる習慣が定着しています。
手軽に空腹を満たすため屋台などでも提供されていたようです。

ちなみに、お彼岸期間中は1週間で27万個、年間530万個を販売する人気メニューとなっているそうです。

関東地方ではあまり甘いものを食べる習慣はないように感じますが、 西日本では、甘い物を昔から、習慣的に食べている印象があります


資さんうどんの特徴
博多うどんは、うどんの伝来地とも言われています。
ただ、当時のうどんは現在とは違い、ワンタンのようだったとも言われています。現在の形になったのは、鎌倉時代だと言われ、室町時代に全国に広まったそうです。
博多は、かつて商人の街で、時間にシビアな商人が素早く、食べられるようにと、茹で時間が短い、柔らかいうどんが主流になったそうです。
以前、 ラーメンの時にも書いたかもしれませんが、すぐ食べられるようにと生まれた博多の文化があります。

福岡のうどんは柔らかいうどんが特徴だが、資さんうどんはもちもちして弾力があるので、讃岐うどんのようにコシは強くないですが、福岡うどんよりは柔らかくないそうです。

しかし、1番の違いは出汁ではないでしょうか?
他のうどんチェーンとの大きな違いはこの出汁になると思います。
 以前に、関西に住んでいた時に、関東の人が関西の汁を飲んでかなり驚愕していたのを思い出しましたが、関東の人にとっては、この味なびっくりするのではないでしょうか?
僕は西日本に住んでいましたので、すごい懐かしい味だと感じました。
関東地方には、九州出身の人も多くいますので、また食べたくなるような味だと思います。

この味を出せるのであれば、関東でも十分翔さんはあるのではないでしょうか?
何より、これほど強いメニューを持つ飲食店はすかいらーく グループではなかったような気がしますので、大きな強みになるように思います。

ただこの味を出すには、マニュアル化は難しいのかもしれません。
この創業者の思いを引き継ぎ、この味を伝えようとしている意志を素晴らしいとは思っていますし、この創業者の想いをずっと持っていけるのであれば、ユーザーに支持されるのではないかと思います。
丸亀製麺の脅威となる存在にもなるのかもしれません。
ただメニュー数も多いので、大変ではあるとは思います。





















タブレットで注文

厨房がかなり広い
座席スペース2:1

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