景気ウオッチャー調査(2023.7)


今日は、久しぶりに景気ウオッチャー調査書いてみようと思う。
前回はマスク解禁のタイミングで書いて見たが、かなり参考になったので、今回は、旅行支援もなくなり、秋以降の消費動向について見てみようと思い書いてみます。
春夏については、やはりマスク解禁など人流回復が大きく、物価上昇が続く中でも、客数がほとんど落ちず、消費についてはかなり良かった印象。
ただ、9月以降もこのトレンドが続くのかちょっとわからないので、景気ウオッチャー調査で、今後の先行き、現状の状況をみてみようと思います。

全国の動向

7月の現状DIを見てみると、小売は53.6+3.5 と猛暑の影響がプラスに作用していることがわかるが、それ以外の飲食は55.8-1.6  サービス関連は57.5-3.2 と猛暑の影響は必ずしもプラスに働いているようではないです。
 飲食のDIの推移を見ると、2月以降60前後とかなり高い数値になり、かなり良かったのだと感じます。ただ、6月は57.4  7月は55.8と減少傾向が続いているのは少し気になるデータになります。


先行きの判断DIを見てみますと、消費関連は全てプラスになっています。
上昇率が高いのは飲食+3.8  小売+1.9  サービス+1.8 になります。
飲食の先行きのDI指数のは現状DIよりかなり高く、先行きは良さそうに見えます。
小売の先行きDIは現状DIより低く、やはり物価上昇を懸念している人は多いのではないかと思います。
サービスは現状DIの方が高い傾向が強かったですが、今月は先行きDIも現状DIと同じぐらいの数値になっており、以前より、状況はよくなっているように思います。

地域別の動向


地域別の現状のDI指数でみますと、上昇率が高いのは北関東+3.0   東京都が+1.6 と都市部の関東は良かったのだと思いますが、北関東は-0.9とマイナスになっています。
地方で見ると、北陸が+3.9と大きく上昇しています。それ以外だと九州+1.2
中国+1.4  沖縄+1.0
あまり良くないのは、四国-3.2になります。


先行きDI指数をみると、現状DIと同じく、東京+3.9  沖縄+3.2  中国+2.3と
高い傾向です。南関東+1.7 も高いです。
東海(+1.1)  近畿(+1.1)と都市部は相対的に先行きに関しても良さそうに見えます。
東京都の先行きは前月少し下がっていましたが、7月は大幅に回復しています。
沖縄は梅雨明けが遅れていましたが、6月末に梅雨明けし、夏のサマーシーズンの観光客がかなり増加していると思われ、上昇しているのだと思います。



北関東


景気ウォッチャー調査(令和5年7月調査)― 北関東(現状)
景気ウォッチャー調査(令和5年7月調査)― 北関東(先行き)―

東海


景気ウォッチャー調査(令和5年7月調査)― 東海(先行き)

近畿

景気ウォッチャー調査(令和5年7月調査)― 近畿(先行き)―

北陸

景気ウォッチャー調査(令和5年7月調査)― 北陸(現状)―

中国


景気ウォッチャー調査(令和5年7月調査)― 中国(現状)―
景気ウォッチャー調査(令和5年7月調査)― 中国(先行き)―


九州


景気ウォッチャー調査(令和5年7月調査)― 九州(現状)
景気ウォッチャー調査(令和5年7月調査)― 九州(先行き)
景気ウォッチャー調査(令和5年7月調査)― 沖縄(現状)
景気ウォッチャー調査(令和5年7月調査)― 沖縄(先行き)


コンビニ


現状
イベントや学会などが活発で人流が増加、観光客や出張による周辺ホテルへの宿泊も増え、来店客も増加  週末は行楽客中心に、おにぎりやサンドイッチなどフード関連が売れている
猛暑の影響もあり、飲料やアイスクリームを中心に売上が伸長
全体的に客数が増加したことで、売上は好調
ただ、猛暑が続いていることで、昼間の客が減少
客数は好調も買上点数は減少傾向が続く
酷暑となっているが、飲料の伸びが鈍化も、
6月から人の動きに陰りがみえてきており、7月に入り人の動きや購買意欲が減退との声も、あまりの暑さで、食欲なども減退しているとも考えれると思われる。
値引きクーポンや無料券などを利用する買い方が以前よりも増えている。また、単価の高い商品の動きが鈍化している。


先行き

イベント開催に対する期待と、中国などのインバウンドに対する期待は高いが、やはり多くは、夏休み以降、観光需要が一巡し落ち着くと見られており、消費は一旦落ち着くと考えている。

ガソリン価格が上昇や光熱費の負担増、物価高の影響で客の節約志向が強まると考えている。
また、弁当の値上げの影響で、売上が10%落ちている。夏は冷たい麺類の販売でカバーできたが、秋以降については、不安がある声も
この夏シーズンは、イベント、旅行需要が強く、コンビニなどではワンハンドで食べられる、おにぎり、サンドイッチなどの売上は好調だったと思う。
秋以降も旅行需要、イベント需要は強いと思われるが、やや弱くなる見方でいるのだと思う。
また最低賃金上昇が経営を圧迫することを懸念する声が非常に多かった。



スーパー


現状

単価上昇しているが、点数の落ち込みが見られず売上が増加
販売量がかなり戻っているという声も多い
値上げにより、生活防衛の消費スタイルが定着、値上げに対する慣れが出ていると思われる。 ずっと値上げが続いているため、また上がるかもしれないという心理が働いて、今買う方が得だという気持ちになっているのだと思う。

猛暑が続いていることで、揚げ物の売上は好調、暑いので、料理を控える動きがある。
祭りやイベント等の地域行事が再開され、注文等が増加
衣料品、レジャー用品の売上が好調
値引き券など販売促進の効果が続いている。
物価が上昇していることで、価格に対する消費者の反応は高くなっており、イオンなども見ても、セールにおける客数増は昨年より継続しているように思える。
7月に関すると、イベント開催における恩恵をかなり受けているように思える。

先行き

10月以降の電気、ガス料金の補助金引下げなどの影響が懸念客の購買動向はこれまで価格上昇をある程度許容してきたが、徐々に価格上昇に付いていくことができない状態に変化
年末に向けて客の節約志向が高まり、消費行動が冷え込むことが懸念
夏休みが終わって外出や旅行の動きが一段落すれば、生活コストの一定の見直しが進み節約意識が更に強まる
僕も、8月が終われば、一旦、節約志向の動きになると考えていたが、3月当初より、思ってた以上に消費意欲が強い傾向があるので、それほど弱くならない見方ではいるが、結局は、天候次第になるとは思う。
今シーズンはかなり天候に恵まれた部分が大きい、特に関東はほとんど雨が降らず、恵まれていたと思う。

ポイント倍セールや、お買い得商品がチラシに入った日に来客数が集中
総菜は好調であるが、野菜、魚、肉などはコロナ禍で内食需要が高まったことの反動でやや落ち込んでいる
冷凍食品や即席麺、菓子、飲料、レンチン商品などは好調
全体的には、ネガテイブな印象が強く、これ以上よくならない見方が多い。
これ以上の値上げは消費者にとってはネガテイブに働くような気もする。
賃金上昇が進まないと、難しい状況だと思うが、今年の冬のボーナスは、おそらく増えると思うので、年末に向けてはその辺りはどう動くのかがわからない。
また猛暑の影響で、野菜などの相場環境がどうなるのかも気になる。



 

アパレル

現状

来客数が前年と比べて増加傾向
イベント、旅行関連が活発 レジャーや出張用途など目的買いの需要は回復
暑さ対策グッズが好調 おしゃれ着は低価格商材を中心に売れている
着物事業は、花火大会等、各種イベントの再開により、浴衣の売上が2割増しで推移

バーゲンセールでの客の反応が悪く、クリアランスセールが年々盛り上がらず、割引のない月と変わらない状況
シャツなどの低単価商材は好調だが、先物の秋物スーツが全く動かない。
この時期はオーダー商品が動き始める時期だが、今年は暑過ぎるため、全く動きがみられない

先行き

例年どおり開催されるイベントにより、消費行動が活発化することを期待したい
消費者が洋服を買う習慣がなくなっており、出掛ける際にも新しい服は購入しない

アパレル専門店のコメントを見ると想像以上に厳しい声が多い。
アパレルの全体感でかなり良かったと思われるが、一部のチェーン店に集中していると思われる。
昨年の状況を見ると、かなり秋物の立ち上げが早く、動きが良かったと思う。今シーズンの春夏シーズンでも動き出しがかなりよく、旅行需要などの恩恵をすごく受けている印象だった。
特に服飾雑貨類は好調で、靴などは特需だったのではないかと思うような動きだったと思う。
外出需要の増加で、都市部の人はよく歩くので、靴の消耗も激しいと思われる。
通常、8月には秋物の立ち上がり、徐々に動き出すと思うが、今年は猛暑もあり、秋物の動きはチェックが必要だと思われる。
ただ昨年も猛暑の中でも、動きが良かったと思うので、8月の月次の動向には注目している。
店舗も見る限り、もうほとんど秋物の展開はされており、消費者も秋物に対する、注目も上がっていくと思うし、お客さんもかなり多かったと思う。
通常8月は閑散期になり最も客数が少ない時期になる。
ただ個人的には、この時期に店舗を見る価値は高いと思う。
それはやはり秋物のトレンド、動きを見ることと、夏物の消化状況を把握すること、アパレルは結局は在庫状況で全てが決まると思っている。

ただ、気温が下がってこないと、消費意欲はそれほど上がっていかないと思うので、9月に向けて、多少、残暑が緩んでいく方が、消費にはプラスに働いて行くのではないかと考えている。



一般レストラン


現状
異常な猛暑続きで、来客数が減少、特にランチ営業の来客数が減少。
一時期はランチ時間帯に4人とか6人で来店する客が増えたのだが、今はまた1人~2人の客が増えている。
暑気払いでの来客数も増えている
会社関係の飲み会は徐々に増加夜9時以降の売上の増加
イベントの開催も増えて、外売りが増えている。
家族客を中心とした外国人観光客の動きが良い
若い世代の家庭は、外食を控えている。

ケータリングも徐々に増えている。
インバウンド需要に対応できれば、景気は良くなっていく

全体的には、インバウンド、観光客がイベントの増加に伴い、客数は増加している傾向も、環境によって、かなり客数にばらつきがあるように感じる
特別感のあるイベントに対する外食の需要が強いが、普段の外食については、それほど強いように感じない。

先行き

旅行者が増え、人の動きが活発化、 会社関連の消費が戻ってきている。
地域イベントの復活傾向に伴い、人流が増える
団体予約の問合せも増加傾向

物価高は続いているが、客が慣れてきている。
客の戻りは厳しい状況  物価の上昇が家計に影響を与えているため、外食の回数がやや少なくなっている。

帰省やレジャーでの消費の反動で、客の節約モードが進み、外食を控える
レストランはランチ、ディナーのいずれも苦戦が予測
今後は客がより厳しい目で価格やメニューの選択をする

先行きに関しては、帰省、夏休みの反動で、節約モードになる意見と、9月以降もシルバーウイークなどもあり、消費が継続する考えがある。
ただ、全体的な印象は通常の外食の消費は抑制されているように思うが、イベントなどの特別感に伴う、外食は強いと感じる。
外食に関しても、立地など環境によってかなり差が出ているように思われ、比較的、ネガテイブなコメントも多い。
インバウンド関連や、都市部などイベントが多いエリアなど人流が多く見込まれるエリアについては、今後も好調に推移すると考えられると思う。

高級レストラン

現状
週末の来客数が増えており、外国人観光客も増加傾向
宿泊予約数が増えている。コロナ前の数値に近づいている。
都心部ではインバウンドの来店がかなり増加(平日はまだ厳しいが、週末は2019年並みの来客数)
予約状況などの問合せが徐々に増えており、秋のイベントシーズンについては大口案件やイベント案件
市内の客は1次会のみで21時には帰宅

高級レストランについては、かなりいいように思う。
ほとんどネガテイブなコメントが見られない。富裕層を中心に消費はかなり強い印象が強い。先行きもかなりいいコメントが多い。
観光客など客数はかなり戻っているし、今後も強いように思われるが、一般客については、それほど強い印象がない。
コメントに書いてあるように、コロナ前のように二次会などをすることがなくなっており、居酒屋業態には、厳しい状況が、今後も続き、コロナ前の水準までは戻らないのではないかと思われる。

先行き

国内外からの観光客が増えており、観光地では8月末まで満室続きのホテルもみられる。それに伴って、周辺の飲食店も繁盛すると期待している。
引き続き人流が増加していくことが期待できる
年内はこうした傾向が続くとみられる
景気は回復しており、インバウンドもこのまま増加が続くとみている
初秋の県外団体旅行の受注が伸びている
全国的なバスの運転手不足により、新型コロナウイルス感染症発生前には届かないと考える。
法人関連、宴会予約は、徐々に回復の兆しがみられるが、規模の縮小傾向が強い。
インバウンドによる宿泊が、中国人客を中心に回復し、企業の宴会も受注が増える見込み
全体として回復傾向にあるが、飲食スタイルの変化により平日の夜への誘因や客層の変化に対応していく必要
大会やイベントが開催予定であるため、年末までには飲食店でも景気が回復

旅行

現状

自粛していた団体旅行が一気に再開
夏休み、お盆期間の旅行申込みは、ほぼ新型コロナウイルス感染症発生前に戻った。 平日と週末の来客数に差があり、平日は予想以上に少ない
この暑さで避暑を目的とした旅行の希望者が出てきており、北海道への旅行希望者が増加。
団体客も相談件数、受注共に増加傾向
物価上昇で旅行代金も高騰しているが、それでも旅行申込みは増加
コロナ禍が明けた反動で海外旅行の希望者が若干増加
海外旅行は単価が上がっているにもかかわらず、需要は急増

夏休みの海外旅行の予約は大変好調も9月以降の海外旅行を含む新規予約が非常に悪い。

先行き

団体旅行の実施も増えており、コロナ禍で控えていた法人旅行も復活。秋口の旅行計画も問合せが増えており、しばらくは右肩上がりが続く見通しである。
全国旅行支援が終了しても、この先の販売量は好調 秋の行楽シーズンの申込みや旅行の相談は多く、客足が旅行に向いてきている

運転手不足等で団体旅行での貸切バスの確保も難しくなっている。この状況は秋にピークを迎え、受入れ能力の制約で頭打ちとなりそう。
国内客については、夏季繁忙期が過ぎれば観光需要もやや落ち着く
全国旅行支援の終了、宿泊料金や貸切りバス料金の高騰、運転手不足による貸切りバスの不足などのマイナス要因

旅行支援が終わって、その後の受注がどうなるかと見ていたが、コメントを見る限り、秋以降も受注は全体的には、好調なように思える。
旅行に対する需要は高い。それに加え、インバウンドもかなり戻っていることから、秋以降も期待できるのではないかと思う。
また個人客だけでなく、団体客も回復傾向が続いている印象。
秋以降は、団体客の回復に期待ができるのではないかと思われる。
ただ、団体客に関して、マイナス要因は、バスの運転者不足、バスの確保が難しいというコメントが見られ、そこが懸念事項になるのではないかと思います。

ホテル

現状
人手不足の影響でいまだにフル稼働とはなっていない
物価高により客単価は上がったが予約は好調。
個人客の動きが若干鈍い。
全国旅行支援が一旦終了したため個人客が減っているが、団体の予約が秋に向けて増えている。
全国旅行支援が終了、一時減少したが、夏休みに入り宿泊の予約が順調に増加
日本人は早めに帰宅して、遅くまで滞在するのは外国人観光客が多い
スポーツイベントなどの開催が増加し、客数も増加

 先行き

9~10月も秋のトップシーズンのため、来客数の増加に期待が持てる。
7月末時点での10月の予約室数は前年比18%増加とプラスに転じている。
紅葉シーズンの予約が好調に推移している
秋口には、かなりの予約が入る気配がある。
秋に向け、団体の予約が入っている状況
10月下旬以降は旅行も秋シーズンとなり、夏に比べて団体客も多くなる。
9月2日から秋の食のイベントが始まり、バスツアーや家族連れなど多くの来客数が想定

観光型のホテルはかなりポジテイブなコメントが多く、先行きについては期待できるように感じる。
秋の旅行シーズンは夏よりさらに期待しているように感じる。
団体客に対する期待が高い。

都市型ホテル

現状
7月に入り、前月までの売上回復の勢いが急に弱くなっている
インバウンドは好調に推移しているが、国内客の勢いが弱まっている
夏休みに入り、花火大会やイベントなどが開催されているが、稼働率は落ち込んでいる  全国旅行支援の終了後は予約が減少
全国旅行支援が終了し、日本人観光客の団体入込来客数が減少
全国旅行支援の終了により、個人の宿泊予約の伸びが鈍化


先行き
9月以降の客室稼働率は、週末を中心に高まっている
宴会についても、同窓会や定例宴会がほぼ戻ってきており、好調の要因
インバウンド需要が増えているため、中国人客等の取り込みで増収が期待できる。

秋の観光シーズンの予約もスローペース
秋以降も近隣地域でのイベントや同窓会、忘年会等の団体での宴会場利用が増えてきている
宿泊ではインバウンド、国内の旅行客共に、集客が見込まれる
全国旅行支援は終了したが、8月の予約状況は新型コロナウイルス感染症発生前と同水準で推移

都市型ホテルに関すると、現状のコメントを見るとかなり悪い。
だが、先行きに関すると、トップシーズンに向けて、期待する声は大きい。
都市型ホテルはインバウンド比率が高いこともあり、インバウンドに対する期待は高い。また、観光型ホテル同様、国内の団体客に対する期待は高いように思える。

美容室

現状
猛暑で外出を控える人が増えており、客数に影響が出ている。
今月は非常に暑かったため、高齢の客が外出を控え、予約がかなりキャンセルとなっている。
値上げする美容室が増えているが、それほど客数に変動は見られない。
以前のようにイベントがあるから髪を切るという感じではないため、来客数は余り増加していない。
イベントが多いため、浴衣のレンタルやヘアセットの注文が増えている。

美容院は全体的に厳しい状況が続く。
イベント増加の影響も感じられず、カットサイクルも減少しているように思う。値上げの影響で、利用も減少しているように感じる。
ただカット専門店など価格が安い業態の店舗は駅前を中心に増加しているように思え、そういう業態は比較的良いのではないかと思う。

百貨店

現状

今月もインバウンド効果が好調で、化粧品や海外特選ブランド品の需要が多い。 クルーズ船寄港、空港バスや新幹線利用といった国内外からの人の動きが一段と増している  中国からの旅行客の増加が目立っている。

猛暑による熱中症対策の商品が好調で、日傘やネックウォーマーなどの婦人用品がよく売れている。帽子やパラソルなどの需要が増えている

7月に入り、気温の高さと人流の増加で、国内の中間層向けの衣料品やアクセサリーといった、ファッション商材が好調に推移 
シニア世代及びミドル世代におけるアパレル用品の動きが好調
脱スーツでカジュアル化が進んでいることにより紳士服が伸長

化粧品については、メイクアイテムを中心として、引き続き好調
クリアランスセールに対する客の反応が良く、衣料品が売れている
化粧品や靴、アクセサリーといった夏物商材の販売が好調

衣料品のバーゲンセール時期であるが、安くなっていてもなかなか購入に結び付かないケースが多い。クリアランスセールは客数を呼び込むことに成功しているが、売り場まで呼び込むことができていない。

食品ベーカリーや総菜、加工食品を中心に、2けたの増加
外商を中心とした、富裕層による売上の伸びが鈍化 これまでは高額品を中心に大きく売上が伸びていたが、コロナ禍からの回復に伴い、消費の対象が増えている。

7月に関すると、猛暑の影響で、アパレルを中心にかなり動きは良かったように思える。特に、猛暑だったこともあり、日傘、ネックウォーマー、サングラスなどは特に売れているように思う。
春先に百貨店を見た時は、靴売り場がかなりすごい状況だったが、8月に、百貨店に行ったが、日傘関連などの売り場がかなり賑わっていた。
この時期にまだ売れていることに驚いた。
また、猛暑の影響で、メイク用品はかなり売れているように感じる。
セールに関すると客数増加につながっているが、必ずしも購入には至っていないように感じる。月次のコメントなども見てもプロパーが売れているとコメントが多いが、実際はそれほどセール品が売れていないのかもしれない。
消費者はかなり吟味して、購入しているのかもしれない。特に高額の百貨店においてはそれが顕著なのではないかと思う。


先行き
消費者の意識の変化や、低価格志向の継続による影響がみられる
外商顧客を中心とした富裕層の消費は堅調
国内外クルーズ船の寄港により人の動きが増し、催事への来客数の増加

10月以降、中国人観光客の入込が増えると期待できる
中国人客の売上は順調に回復しており、今後は更なる回復。
年配客の動きの活発化や、中国人客の回復などで、コロナ禍による落ち込みからの回復が徐々に進む  富裕層の購買意欲が活発
インバウンドに加えて地方の富裕層などの来店により、売上は非常に好調
ラグジュアリー商材や秋冬の新作などの予約状況が大きく伸びている

先行きのコメントを見ると、かなり中国に対する期待が高まっているように感じる。
それだけ中国の売上の割合が増えているのだと思う。
また秋物の動きも良さそうに感じ、秋冬の動きも堅調に動きそうである。
ただ、外商の売上がやや弱くなっているように感じる。
猛暑の影響で、年配客の動きは弱かったと思われるので、残暑が弱くなる秋以降、年配者の客数増加は期待できるのではないかと思う。
またクルーズ船の団体客に対する期待もありクルーズ船の動向には注目してみた方がいいようにも感じる。


全体感

全てを見たわけでないので、わからないし、このコメントは一部のコメントなので、これを鵜呑みにするべきではないし、全くこれと反対の動きをすることもあるので、わからないが、
全体的な印象は、僕が想定している以上に、旅行関連の需要は強いと感じるし、秋以降も継続するのでは、ないかと思う。コメントを見る限り。
ただ、立地環境によってホテルによってもかなり差が出ていると思うので、吟味する必要がある。
ただ、旅行需要が秋以降も強いということで、それに付随する業態は期待できるかもしれない。
アパレル関連は、春夏ほどでないが、動きは良いのではないかと思う。
9月の旅行の受注が堅調ならば、8月末~9月上旬に動きが見られると思うのでそこで、判断してみると良いとは思う。
アパレルに関すると、基本的に、百貨店などから動き出すと思うので、百貨店の動向を見るのが一番良いと思う。
あと、意外に参考になるのは、リユースショップ、リユースは需要に合わせて、店舗を拡大するので、意外に参考になる。
春先も旅行需要に合わせて、スーツケース、バックなどを拡大していた。
アパレルを見るのであれば、8月に秋物を立ち上げるので、必ず見ておくとよいと感じる。特に、アパレルは靴、ボトムスなど下から売れるので、靴売り場などを見るのは、必須。

外食に関しても、ややスーパー・ドラックストアが強くなっているように感じ、節約志向に傾いているように感じ、少し弱くなるかもしれないとは感じているが、それも一時的な印象が強い。
イベント需要に加え、旅行需要が強いのであれば、比較的強い動きをするのではないかと思うが、外食の回数は夏よりは減少するかもしれない。
ただ、団体客に対する引き合いが強いので、店舗によって、かなり差が出ていくように思える。
旅行以外は比較的、ネガテイブなコメント多く、値上げに対してはある程度受け入れているし、なれてきている部分もあるが、これ以上値上げが続くと消費マインドが、変化する可能性もある。どこまで許容できるかはちょっとわからない。 
賃金の上昇がほとんど見られないのは、マイナスだが、冬のボーナスは夏シーズンがかなり良かったことで、増えると予想されるので、年末にかけての消費は、今のマインドが続けば、緩くなるのではないかと思う。
年末ぐらいになれば、来年の賃上げの話も出てくると思われるので、消費マインドが変化してくることを期待したい。
























































































































































































































値引きクーポンや無料券などを利用する買い方が以前よりも増えている。また、単価の高い商品の動きが鈍化



















































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