ペロシの勇気
一昨日、米国下院議長ナンシーペロシ氏が台湾を訪問した。
訪問について、中国の習近平主席と会談したバイデン大統領は、
米軍はペロシ氏の台湾訪問を希望していないと表明した。
習近平氏は言うまでもなく、一つの中国の立場からペロシ氏のような米国の高官が台湾を訪問するのは猛反対である。
習氏はペロシ氏の台湾訪問は火遊びであり、大火傷をすると言明し、なんとか阻止しようと図った。
しかし、この82歳の、そして、人権主義者の老女性議長は台湾訪問を断行した。
台湾を訪問し、蔡総統と握手を交わし、民主主義を称賛した。
今、日本では当たり前の民主主義が世界では民主主義国家より、専制主義国家の方が多いようだ。
民主主義は脆いということを聞いたことがある。
紀元前、ギリシャという都市国家とその同盟国がスパルタ国に敗れて、ギリシャは滅びたようだ。
民主主義は余程優れた指導者に恵まれないと機能しないと聞いたことがある。
ペロシ議長のこの行動(台湾訪問)こそが、有能な指導者なのではないだろうか。
義をみて為した勇気ある行動のように思う。
民主党の主張は理想論が多く、それ自体は結構なことだと思うが、それが
理想的であればあるほど、強力さを伴わないと単なる理想に終わってしまう。
いつも、安心安全だけを考えている自分と比較するのもなんだと思うが、ペロシ議長は素晴らしいと思う。