「ぱやららん とふ」


意味のない言葉を浮かぶまま声にすることがある。

「なほなほしてた」
「つるするすんや」とか。

何言ってるか自分でもわからんが。

この、「とくに考えもせずに出した音たち」はそのまま何にもならずに空気にとけますが
こういうようわからん音たちをぽろぽろこぼしていくうちに思いもよらぬ流れをつくり
おや、これは物語!になっていたりする

ほわやぁ ぷけぷけ

と、たとえばこれが、今わたしが落としたコピー用紙が床に落下する音だとして
紙からこんな音がするだけで愉快でファンシーなファンタジーがはじまりそう

言葉を知らぬおさなごが発する声のように
大人が音を発すると
おさなごと違い、しだいに意味や風景を引き出して
物語になる……
かも。だから
大人も
たまには流れでるまま流れてみて
まあ なるだけ ひとりのときに

ほふー たまま