見出し画像

遅い秋の思い入ること


少し前まで悪口をよく聞く環境にいた
不満や愚痴ではなく、相手を馬鹿にしている言葉を並べたものだ

誰かを見下したその会話が大嫌いで、
離れることができてよかったこの頃



新しい環境で厳しい言葉をかけられたつい先日
とにかく文句を言いたいだけでは?と
言いたくなるくらい日に何度も頭を下げた先日

厳しいその人が去った後、
「今の言い方、キツいよね。」
と言ってくれる人がいた。


どれだけうれしかったか
ここ数日ひとりでモヤモヤとしていた事が、
たったひとりの共感でしゅーしゅーとしぼんでいくようだった



これは愚痴で、悪口ではないけれど、
それでもけして前向きな言葉ではなくて
悪口に辟易していた私は
この安心感を受け入れていいのか……なんて

躊躇ったのは一瞬だった


ただもうそこには
共感者を見つけたことで不満を発散したい、わかってほしい欲求よりも
今声をかけてくれた人への感謝しかなくて
ヘラヘラ笑って流してしてしまった



こんな場面の共感は甘くて
どこかにずるりと足がはまりそうだ
飴もムチも歓迎しながら立っていたいと思う



誰かのマイナス面を指す言葉でも
他の誰かをすくってくれる事があるんだと、
立場が違うだけで相手を肯定する必要はないけど、
ただそれは自分をゆるす為ではないんだと、
たぶん今までにもあったであろうそんな事を
じわ~っと感じた 遅い秋のはじめでした