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パフェをインストールする空き容量がない

パフェのこと知った気でいる。

見た目が華やかで、甘くて甘すぎなくて美味しくて、季節ごとに旬のフルーツが使われている…
イメージやざっくりとした知識はあるけど
今までの人生のうち、パフェを食べた回数は片手の指で足りる程しかない。

パフェってテレビや雑誌で特集されるだけでなく、可愛い雑貨にワンポイントでイラストが入っていたりするから身近に感じますよね。

いや、思うより無いよ。メニューに立派なパフェがあるお店。
あってもランチできるくらいそこそこのお値段するからなかなか手伸びないよ。
しかもおやつにしてはボリュームあるから、腹の具合を調整したいし、事前にスケジュールに入れてから臨みたいよ。

その場の思いつきでパフェ食べられる人は余裕がある人よきっと。
あんなにいくつも層になっていて、あれをひとつひとつ丁寧に味わうにも余裕がいると思うよ。

けれど、どこか疲れていたり、心に余裕が無いときに「パフェ食べたい…」という言葉がぽろりとこぼれるのです。
甘いものを欲する、その中でも特別な癒しを求めるとき、パフェを欲するのです。
余裕が無いから求めているのに余裕が無いからなかなか食べに行けないのです。

……ん、疲れきるとふっ切れて向かえることもあるけどね。

余白があってやっと深く味わえるものが多い。
憧れからその言葉ばかりが傍にいて、その存在自体を知った気になることが多い。

あぁパフェ食べたい。
あの細長いスプーンに触れたい。
どこからスプーンを差し込もうか迷いたい。

余裕が無いようにみえて、するりと今日の余白に舞い込んだパフェへの見直しを
わずかな空きスペースに書き込んで
カフェ行きましょうよ。