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そう遠くない土地を想う


3年日記の3年目を書いている。

今日の日記を書く度、
同じ日の去年と一昨年の日記が目に入る。


去年の今頃はもうこたつを出していたらしい。
今年はまだ「出すべきか?」と考えもしていない。

それは
去年より暖かいからか、
去年までと違う土地にいるからなのか。



私は数ヶ月前に引越しをした。
地元より気候が暖かいとは別段感じないが、
降雪は少ないらしい。

ここで暮らして数ヶ月、
「帰りたい」と思ってばかりいる自分がいる。


引越しも行き先も自分で決めたことではないが、
地元からは離れてみたいと思っていた。

ホームシックというわけじゃない。

私はここを好きになれていないと気づいた。



違うことは刺激的で
もっと楽しめると思っていた。

引越しは初めてじゃない。
前回は「好き」までいかなくても
そこそこ楽しかったし、ここで暮らしていってもいいと思えていた。


相談したら
「好きになろうとしなくていいんじゃない?」
と言われた。


そうだけど、「きらい」はちょっと疲れるな
私はここに住んでいるのに


ひとつわかったのは
私は存外、都会が好きということ




ここから出たい もっと広い世界を見たい
物語のようなことを考える



この3年日記はこの土地で終わるけど

次の3年日記か、
その次の3年日記のうちに
「あ、去年と違う土地にいるな」と
今度は笑って読んでいておくれ、私。