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エヌビディアの株価、幻覚なの?

先日の決算分析に関連して、今回は株価についての深掘り。

エヌビディアの株価はブログを書いた6月5日において、122.44ドルであったが、その後ぐんぐん上昇し135ドルの最高値を付けた。

その後下落し、24日には118ドル。その後少し持ち直し26日現在は126ドル程度。この株価の意味を分析する。

世の中は、「調整入り」とか、「反発する」などと言われている。

マイクロソフト、アップルを抜いて時価総額が一時世界一となったりし、世の中は極めて騒がしいが、筆者の分析結果は、118ドル程度でも信じられないくらい高いレベルにあるとの分析結果である。

PBRって何?

株価純資産倍率と訳す。 Price Book-value Ratioの略である。
株価が1株あたり純資産の何倍まで買われているかを見る投資尺度
時価総額 ➗ 純資産(自己資本、株主資本) と考えても同じこと。
左側が時価総額のイメージ。(株価に発行株式数を乗じたもの)


PBR2倍とは、時価総額が純資産の2倍ということ。

基本的に時価総額は純資産を超えているはずであるが、日本の上場企業には、このPBRが1を切っている会社が多数存在する。

PERとは、何か?

株価収益率と訳す。Price Earnings Ratioの略。

株価が1株あたり純利益の何倍まで買われているかを見る投資尺度

=時価総額➗税後利益(直近決算1年分)と考えても良い。

= 株価➗1株利益

日本株の場合、15倍が目安らしい。

PERが10倍とは、当期利益が今後同額で継続した場合、時価総額が10年分に相当するということ。

PBRとPERをミックスして考えよう!(独自考察)


単にPBRとPERを一緒にしただけであるが、意味するところは

時価総額は、純資産を差し引いて将来何年で到達するのか、ということである。

上記の場合、前年度と同等の利益が継続する場合、

「5年後には会社の自己資本は時価総額に匹敵するであろう」、となる。

前提として、将来の利益は直近の当期利益と同等と想定していることを覚えておきたい。

エヌビディアの株価で考えてみよう!

6月26日終値ベース

時価総額:3.11兆ドル

発行済株式数:246億株

株価:126.4ドル

純資産:430億ドル

当期利益:298億ドル

PBR:72.3倍

PER:104.5倍

修正PER:103年

つまり、エヌビディアの場合、「純資産額は103年後に時価総額のレベルに到達するであろう」ということになる。

勿論、人工知能関連のビジネスは大きく伸長するであろうし、利益額も増大が見込まれているものと思われる。

ただし、直近の安値118ドルで考え、「来年以降3倍の利益を想定して、32年後に到達する」ことになる。

Waooooooooooo!

エヌビディア社の2024年2~4月期決算を経理屋が分析してわかったこと

及び

愚者のたわごと-2(株価は打上げロケット)https://note.com/good_echium287/n/nbdb24f539da9

の二つの記事も、まだの方は是非合せてお読みいただきたい。


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