シンプル化するDX
ボタン押せばパパッと分析してくれちゃうんでしょ
全部AIがやってくれるから仕事なくなっちゃうよね
それこそ1年前くらいは、デジタルに興味をもたない経営者はこんなこと言ってました。「分かってないなぁ」なんて嘆いたり、何度でも説得したりしてましたが、生成AIのおかげで、どうやら本当にこんなんなっちゃいそうです笑。
そもそも得体の知れない”DX”が、どんどんシンプル化してきましたよね。
まずは最も身近になったのが、ChatGPTをソリューションとして見た場合です。文章と画像を生成することは、もはや一般的となりました。日本の利用率は3.14%と極めて少ないのが問題ですが笑。「あれなんだ?これなんだ?」と部下に聞く前にGPTパイセンと壁打ちしろって話です。
次に、LLMをAPIで接続して業務プロセスに組み込む場合です。「人の考えることをおおよそ理解して、答えを出す」ことが可能となりました。シンプルに「売上をあげたい」「よい棚割をつくりたい」「発注の予測をしたい」という業務課題に対する打ち手として解を導きます。入社3年目の営業レベルはありますよね。
私自身、ID-POS分析を行い、売り場づくりと検証を行なっていますが、GPTを使い機械学習からインサイトを出すことで、仮説に基づいた打ち手を実行しました。また、昨年作った需要予測システムも、モデル作りやチューニングにはGPTを使いました。現時点では手動で需要予測を実行させますが、システム化した場合は、オートメーション化は必然ですね。
一方でシンプル化=ブラックボックス化という課題が出てきます。工程やプロセスを理解していないと、例えば「何故、A商品のポテンシャルが高いのか?」、需要予測も「何故モデル作りに”きゅうり”の売価が必要なのか?」と、人間が内容を理解できないで仕組みができることは恐ろしいですね。
DXのシンプル化は今後どんどん進むと思っており、一定の知識がないと、文字通りAIに使われる立場になりそうです。仲間のエンジニアともディスカッションをすると「完全なオートメーションはもう少し後だが、アルゴリズムの生成はすでに自動化できますね!」と教えてくれます。
シンプルなDXは、システムの内部がより複雑化する前提でしょう。その表面だけ結果として視えている状態。やばい、やばいぞ人間!!!耳をふさいでいる場合ではないっすよ!せめてYouTubeで良いので有識者の声を聞きましょう!!孫正義さんでも堀江貴文さんでも、落合陽一さんでも!どなたでも十分ビビりますよ!
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