誰が投資依存症やねん!?
「誰が投資依存症やねん!?」
書店に平積みされた本の前、慣れない関西弁で、私はツッコミを入れた。
そこには、森永さんの著書、『投資依存症--こうしてあなたはババを引く』があった。
思わず声を上げてしまったのは、多少なりとも自覚症状があるからだ。
私の脳内で、依存症自己診断が始まった。
Q1. 月収の3分の1以上を投資に回している。
A.1. YES
Q2. 投資資金のために、昼ご飯を我慢することが、週3日以上ある。
A2. YES
Q3. 妻の給与や賞与が入るたびに、投資資金をカンパしてもらっている。
A3. YES
Q4. 自制心が強い子は、将来収入が高いと言うのを本で読んで、子供におもちゃを買わせるのを我慢させている。そして、それを投資資金に回している。
A4. YES
Q5.妻から、少しやりすぎじゃないと、投資に対する姿勢をたしなめられたことがある。
A5. YES
診断結果は、
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、
ピー、
投資依存症です!
※上記質問と結果は、コジコジ独自のものであり、科学的根拠もなく、偏見に満ちたものでございます。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
すぐに、Audibleで拝聴し、またKindleで書籍を購入して、活字でも読み込んだ。
著書の中で、森永先生は終始、一貫して投資をやめるよう訴えている。
人の心を捉えて離さないのは「安楽」ではなく、不快を伴った「快楽」であるという事実 1)
一度、強い快楽を脳が覚えてしまうと、その快感が忘れられずに同じ行動を繰り返してしまう。それが依存症だ。 2)
ギャンブルでもっともやってはいけないことは、損失を取り返そうと、もっと大きな資金をつぎ込んでしまうことだ。それはギャンブル依存症に直結する。 3)
価格が乱高下するという刺激はやみつきになり、何度もそれを味わおうとのめり込んでしまう。しかも上がっている時はもちろん、価格が下がっている時ですら、快楽を感じてしまうらしい。そして、窮地に追い込まれた人間は、一発大逆転の大勝負にでがちで、もちろん勝てることもなく、損失は雪だるま式に膨れ上がっていく。
さらに悪いことに、バブル崩壊は目前で、このままだと日本は破産者で溢れてしまうと、森永先生は、警笛を鳴らしている。
今までは、書籍やインターネット、YouTubeで、投資に対して肯定的な情報ばかりを得ていたため、間逆の内容は非常に新鮮だった。
確かに、長期的に見れば、株価は右肩上がりしているが、人生80年という寿命で区切ったときに、現金化しようとする際、下降トレンドにぶつかるリスクも少なくない。
森永さんの本によって、それをよく考える機会を得ることができた。
うーん、私は一体どうするべきか?悩む、、、。
1週間後。
私は投資信託を全て売却することとした。そして、その資金は定期預金に回した。今後は、一生懸命働き、倹約に努め、コツコツと預金していく。めでたし、めでたし、、、
とはならなかった。
定期に回す一方で、毎月の投資は、今まで通り続けている。これまでは、資産の比重が投資に偏りすぎていたため、それを預金に回すというリバランスをし、分散投資という投資の基本に忠実に従うよう、強く決意したのだ。
ただ、ここで重大な懸念事項は残る。
完全に断ち切らなければ、依存症からは回復できない。であれば、バブルが崩壊し、株価が10分の1になったとき、私は一発大逆転の大勝負にでないで、こらえることはできるのだろうか?
皆さんにお願いがあります!
その時は、コメント欄で、私を止めていただけますでしょうか?
そこは地獄の1丁目、負のスパイラルへの入り口だよ!戻ってこいコジコジ!
と。
では、また!
1) 森永卓郎.投資依存症.三五館シンシャ.2024.P.130から引用
2) 森永卓郎.投資依存症.三五館シンシャ.2024.P.133から引用
3) 森永卓郎.投資依存症.三五館シンシャ.2024.P.150から引用