核を刺される

久しぶりに音楽を聴きました。ランキングに入っている今の流行りの楽曲たちを。

呼吸がおかしくなるぐらい凄かった。

あの、陳腐な言葉しか吐き出せないのがもどかしい。凄くないですか？
あまりの刺激に語彙力を失った曇った大人が綴る文を読んでください。
音楽は古来より凄いですよそれは、それはそう、10年前にも100年前にも素晴らしい曲はありました。
それなりに時代の流行りの曲も聴いてきたしクラシックなんかも嗜みますよ。

でも今の時代のポップス…ポップスとまとめていいのかもわからない。なんて呼んだら言いかわからないけど間違いなく芸術。
天才しかいない、そして天才が多すぎる。
その天才たちが湯水のように作品を公開している。
YouTubeで無料で聴けるの、おかしい。
指先ひとつであらゆる劇物にアクセスできてしまう。

私は4曲聴いたところでもうこれ以上はもたないと離脱しました。
今肩で息をしながらこれを書いています。
効きすぎる。耐えられない。
年寄り、いや大人にわかりやすい例えにするとATフィールドが秒で無力化される、いやもう展開しない時代なのかもしれない、心の壁。
だってあんな、不躾と言っていいような入りかたをしてくる楽曲群と生きる時代なら私の生きた時代とはもうあらゆるもののかたちが違うんだろう。
今夜、ついさっき時代の変化を実感しました。
あまりに遅い、でも知ることができて良かった…

あの音楽たちを若者は浴びてるんだ。
高音質なイヤホンで、またはTik Tokでパンチラインを繰り返し。
あの大量の天才の音楽の激流を受け入れて咀嚼してアウトプットする力がつくんだ、今の若者には。
敵うわけがない。なにもかも。
音楽も、文学も、あらゆる表現のすべて。

今の若者が弱いなんて嘘だよ。
娯楽とされる音楽が強すぎる。
あれらを心で受け止めるの、かなり強さが必要だよ。
情緒のスパルタ教育が過ぎる。誰かそれに気付いてるのかな。

凄い時代だ。
それでいて音楽業界は苦境なんだよね、お金を出して買う人が少なくて。
おかしい、狂ってる。

凄いことが起きている。
そして私には語彙力が無くてこの衝撃を伝えきれないのが悔しい。
もっと日常的に流行りの音楽を聴けば、今からでも私の表現力も育つかな。

もう流行りの曲なんか知らないな、という人。
ちょっと、凄いことになっていますよ…