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そして、2025年から始めたこと。
それは、
どぅるるるるるる(ドラムロール)
「筋トレ」です。
うわー、ありがちーと思われたことでしょう。
私も思います。
むしろ「ありがちー」と言われたくなくて、今まで避けてきたのかもしれません。
まあ、せっかくなので、経緯を、見ていってください。
筋肉と無縁のガリガリ君人生。
誰も知りたくはないだろう私のパーソナルデータを伝えておくと
身長170センチ、体重55キロ。
いわゆるガリガリに分類されるのではないだろうか。
ガリガリ君人生は今に始まったわけではない。
中学時代の健康診断の結果には「栄養失調の疑いあり」と書かれ、三者面談で母を赤面させ、「何も食べさせてないみたいじゃない」と困らせた。
また、同じく中学のバスケ部時代には、女子部員から「もやしくん」と呼ばれていたことからも、ガリガリ君人生を謳歌していたのは想像に難くないだろう。
まあ、実際にはご飯もしっかり食べていたし、もやしと揶揄されながらも女子部員らとは友好的な関係を築いていたから、ガリガリであることにコンプレックスはなく、むしろガリガリ君人生を謳歌していたと言っても過言ではない。
初めての危機感
そんな私も、このままのガリガリ人生でいいのだろうか、という危機感を抱いた決定的な出来事があった。
まだ今ほど出不精じゃなかった時代、私は音楽が好きで、野外フェスという陽側の人間が集まる音楽集会によく足を運んだ。
野外フェスと言えば、Tシャツに短パンに野外フェスっぽい帽子をかぶるものだろう。
そんな格好で参加したあるフェスで、文字通り私は後ろ指を差されたのだ。たまたま後方を歩いていた連れの友人によると、その後ろ指差し人間たちは、私の鳥のように細い足を見て笑っていたという。
この時ばかりは少し傷ついたし、それ以降短パンをはかなくなった。
これをきっかけに、〇イザップでも通っていれば、今やムキムキになっていたかもしれない。
しかし私は、「もう短パンをはかない」、で解決してしまったのだ。
しかも時間が経つとそんなことは忘れ、私はいつしか短パン小僧に戻ったのだった。
そしてなんでまた今筋トレ
そんなガリガリ君人生を送ってきた私が、なぜ今になって筋トレを?
理由は簡単だ。
何もすることがなかった。
からである。
私はここ数年、ある資格を取得するために奔走してきた。
私の勉強時間は、妻が子どもを寝室へ行った後から寝るまでの間であった。
最近まで、その時間はずうと勉強時間にあてられていた。
そしてついに勉強をしなくていい日々がやってきた。
するとどうだろう。
妻と子どもが寝室にいったあと、ひとりになったリビングで、何もすることがないのだ。
いや本当はするべきことはある。
Netflixを見たり、ゲームを見たり、自分の人生を見つめなおしたり。
あるのだが何もする気が起きない。
世の中時間がなくて、本屋には時間術の本が何十冊と並んでいるのに。
この空いた時間をどうしたものかと、自問自答する日々。
そんなある日、お風呂で鏡の前に立って衝撃の事実に気づく。
「おれ、ガリガリやん!?」
思えば、筋肉とは無縁の人生だった。
鍛えようとも思ったこともなかった。
「こんなんで、いざというとき家族を守れるのだろうか」
鏡にうつる自分の姿を見て、大変情けなく、心もとなくなったのだった。
「よし、最低限の体力と筋力を手に入れて、少し体も大きくして、怖い人の横を通り過ぎる時も堂々といられる自分になろう」
そう決めたのであった。
するとどうだろう。
無気力で何もする気が起きなかったあの時間に、運動をするようになったのだ。
ただ、ぼーっとしていた時と比べると、天と地ほどの差だと思わないだろうか。
といっても、今年に入ってからの話なので、まだまだ継続してるとは言えないが、他にすることも思いつかないので、なんだか続けれそうな気がする。
そんなこんなで、新年というベタな時期に、筋トレというベタな習慣を始めたのであった。
さよなら筋肉と無縁の人生。
さよならガリガリ君。
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