成功法則その28【簿記的思考を身につけよう。】
簿記は経理業務をする際に使う技術です。帳面や伝票を作成するのに必要な知識です。そしてその帳面等から決算報告書を作成することができます。これは会社経理には欠かせないものです。
学校では簿記論とか簿記検定試験などとして教えられています。一般的にはなくてもよい知識で生活するのに支障をきたしません。それに現在はコンピューターが発達していますので、家計簿をつけるのも会社の帳簿を作成するのも簡単になっています。簿記の知識がなくてもパソコンで決算報告書まで作成することができます。さらに流行りの「AI」の力により税理士が判断しなければならない部分もパソコンでできてしまいます。
では、本当に簿記の知識は必要ないのでしょうか。私は、経理の為の「簿記」の知識は必要ないと思いますが、経営計画の策定や人生計画の立案をするときに「ものの考え方」として「簿記」の知識は有用だと思います。
簿記は目標達成のツールとして役に立ちます。一般的には簿記上、収入-費用=損益 のような算式が成り立ち、会社の損益計算に利用されます。
(人生)目標設定では、まずはギブアンドテイクです。最初にギブをすることによって、それからテイクができます。何かを成し遂げる(テイク)には必ず犠牲(ギブ)が必要だということです。犠牲が大きければ大きいほど得られるものも大きくなります。充分な努力をすればそれに見合う成果が期待できるという事です。
これを計算式で表すと、(目標)成果-犠牲=幸福度となります。
あまりにも犠牲が大きすぎると幸福度はマイナスになってしまいます。
私は幸福度が成果の5%ぐらいになるような人生設計をするようにしてます。なぜ5%かというと、優良企業の売上高対経常利益率は5%程度と言われているからです。
それから人間は長生きしているといろいろなことがあります。楽しい事、つらい事、、、、、幸せなことと不幸せなことを同じぐらい経験したときに人生の最期を迎えるものかなという思いもありますが、私は次のようであったらよいと思います。
幸せなこと ― 不幸せなこと = 幸せなこと×5%
幸せなことが不幸せなことより5%ぐらい多ければ私の人生はよかったと思えます。
また、「簿記」はエネルギー保存の法則のような側面もあります。機械を使い、人員を動員し、原材料を加工して製品を製造します。その製品を販売して売上高となり、最終的には現金として回収します。その回収した金額が機械、人件費、原材料費より多ければ利益が出るし、少なければ損失が発生します。原材料他のエネルキーが形を変え(変化して)現金になります。
エネルギーが形を変えるだけで何かがなくなるわけではありません。エネルギーが形を変えた結果、経済的に価値のあるものになっていれば利益がでますし、そうでなければ損失となります。このようなエネルギーの変化を帳簿や決算報告書(貸借対照表・損益計算書)によって計算分類集計することが「簿記」だと考えています。
この考え方は様々は企画・計画・アイディアに活用できると思います。税理士などの会計専門家を目指す場合でなくても「簿記」に触れてみていただけるとうれしいです。