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大好き 宇宙関連株(022)月面有人探査ローバー【トヨタ自動車】概要


 ウォーレンバフェット氏の教え「社長になりたいと思えるような企業に投資せよ」、これに従い私も社長になりたい会社を探します。まずは小学生の時から憧れている「宇宙」に関連した企業について調べてみます。
 今回のシリーズは以下の手順で情報収集をします。
  ①会社四季報で興味のある会社をリストアップします。
  ②次にAIでその会社の概要を確認します。
  ③その会社に興味を持った場合は、公式ホームページを確認します。
  ④そして次の情報に基づいて調べます。
    ・日本経済新聞・有価証券報告書・中期経営計画書
※ 冒頭写真は内容と関係ありません。私が好きなものを載せています。



(022)月面有人探査ローバー【トヨタ自動車】概要


① 企業概要:事業内容と特徴

トヨタ自動車は、世界最大級の自動車メーカーとして知られていますが、近年ではモビリティカンパニーへの転換を目指し、自動車にとどまらない幅広い分野へ事業を拡大しています。

事業内容

自動車製造販売: 乗用車、商用車、ハイブリッド車、電気自動車など、多様な自動車の開発・製造・販売

金融サービス: 自動車ローン、リース、保険などの金融サービス

コネクティッドサービス: 車載情報システム、スマートフォンアプリなど、コネクティッドサービスの提供

その他: ロボティクス、人工知能、スマートシティなど、未来のモビリティ社会に向けた技術開発

特徴

グローバル展開: 世界170以上の国と地域で事業を展開し、高いブランド力を持つ

技術力: 自動車製造で培われた高い技術力と生産能力

財務基盤: 豊富な資金力と安定した財務基盤

サステナビリティ: 環境問題への取り組みや社会貢献活動に力を入れている

② 宇宙関連分野の業務内容

トヨタ自動車は、月面探査車「ルナ・クルーザー」の開発をJAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同で行っています。この車両は、宇宙飛行士が月面で長期間滞在し、探査活動を行うことを目的としています。

③ 宇宙関連分野での競合する他社名、製品名、技術名

トヨタ自動車が競合する主な企業としては、以下の企業が挙げられます。

ロッキード・マーティン: 宇宙船、ロケット、衛星など、幅広い宇宙関連製品を開発・製造

スペースX: 再利用可能なロケット「ファルコン9」や宇宙船「スターシップ」を開発

ブルーオリジン: サブオービタル宇宙旅行サービスを提供

ボーイング: 宇宙船、衛星、ミサイルシステムなどを開発・製造

これらの企業は、それぞれ独自の技術や製品を持ち、宇宙開発市場で競争を繰り広げています。

④ 宇宙関連分野での特許

トヨタ自動車は、月面探査車に関する特許を多数出願しています。これらの特許は、月面での移動や探査に必要な技術に関するものが多く、競合他社との差別化を図る上で重要な役割を果たしています。

⑤ 宇宙関連分野での実績(製品名、プロジェクト名)

ルナ・クルーザー: 月面探査車
JAXAとの共同開発: 月面探査ミッション

⑥ 宇宙関連分野での協力企業名と協力内容

JAXA(宇宙航空研究開発機構): 月面探査車の共同開発
その他の企業: 詳細な情報は公開されていませんが、部品供給や技術協力を行っている企業があると考えられます。

⑦ 宇宙関連分野での売上などの事業規模の占める割合

トヨタ自動車の宇宙関連事業は、まだ初期段階であり、全体の売上高に占める割合は非常に小さいと考えられます。しかし、将来的な成長が期待されており、同社の新たな収益源となる可能性を秘めています。



【公式ホームページ】

ルナクルーザー

モビリティ テクノロジー LUNAR CRUISER

JAXA(宇宙航空研究開発機構)とトヨタは、国際宇宙探査ミッションのひとつである月面での有人探査活動に必要な有人与圧ローバ(愛称「ルナクルーザー」)の共同研究を2019年から行っています。

月面は、重力が地球の6分の1、温度はマイナス170~120℃、真空、強い放射線、表面は月の砂(レゴリス)に覆われており、大変厳しい環境での使用に耐える技術が必要です。

ルナクルーザーは宇宙飛行士が安全に快適に過ごすことができるという高い次元のモビリティ実現へのチャレンジです。

私たちはこれまでのクルマづくりで培ってきた信頼性、耐久性、走破性およびFC(燃料電池)技術等で貢献していきます。

そして月面で鍛えられた技術は地球へフィードバックし、もっといいクルマづくり、持続可能な社会や地球のための技術の発展に生かしていきます。

ルナクルーザーの挑戦 月面探査への貢献と地球のモビリティへの還元
2024.05.20

2019年からJAXAと研究開発を開始した「ルナクルーザー」。厳しい月面環境を走るために込められた4つのコア技術に迫った。

トヨタがJAXA(宇宙航空研究開発機構)とともに研究を進めている、月面探査活動用モビリティ、有人与圧ローバ(トヨタでの愛称「ルナクルーザー」)。

過酷な走行条件や激しい気温変化の中での探査のカギについて、番組では4つのコア技術や、それらに関わる開発陣の想いを紹介。

1つはオフロード走行だ。タイヤがそれぞれ単独で方向を変えることができるため、通常のブレーキが利かなくなった際にはタイヤを「ハの字」にすることで車体を止めることができる。

そして驚くほど小回りが利き巨大な車体でも障害物を細かく避けて走行することが可能。

また、タイヤの速度などもそれぞれで調整が可能なため、おが屑のように細かくふわふわとした月面の砂の上でも難なく走行できる。

このようなオフロード走行を含むコア技術(オフロード自動運転、User Experience(居住性など)、再生型燃料電池(RFC))を、ルナクルーザーの開発に活かしていく。

それぞれの技術を富川悠太が体を張ってレポートしているので、ぜひチェックしていただきたい。

世界が注目する月面探査への挑戦は、トヨタだけでなくさまざまな企業が連携してオールジャパンで進んでいく。さらに、そこで得た知見は、地球上のクルマづくりにも活かす。

ルナクルーザーの研究開発の意義について、先進技術開発カンパニーの井上博文プレジデントは以下のように語る。

「今回、自動運転やRFCなど地球のクルマにある技術を拡張して、(月面という)より厳しい環境で使用することで、地上での技術へ還元することができると理解している。」

「トヨタと宇宙」。一見すると意外な組み合わせ。だがこれも確実に「もっといいクルマづくり」へつながっていく。挑戦を続けるルナクルーザーに、ぜひご注目いただきたい。


2024年04月26日

スパークス・グループによる「宇宙フロンティア2号ファンド」の設立について

ニュースリリース 経営 テクノロジー

スパークス・グループ株式会社
トヨタ自動車株式会社
株式会社三菱UFJ銀行
株式会社三井住友銀行
株式会社みずほ銀行
三菱重工業株式会社
三井住友信託銀行株式会社
株式会社日本政策投資銀行

スパークス・グループ株式会社(社長 : 阿部 修平、以下、スパークス)の子会社であるスパークス・アセット・マネジメント株式会社は、「宇宙フロンティア2号ファンド」を設立し、トヨタ自動車株式会社、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行、三菱重工業株式会社、三井住友信託銀行株式会社、株式会社日本政策投資銀行、スパークスは出資者として参画することを決定いたしました。

2020年6月に運用を開始した宇宙フロンティアファンドから継続する形で、宇宙開発に関わる人材・技術を支援し、世界と戦える日本発の宇宙企業を育成すること、更には、日本全体の技術革新に貢献することを目的としています。

新ファンドの概要は以下の通りです。

基本理念

未来社会に向けた成長を牽引しうる技術やビジネスモデルを有する事業を対象に、出資を通じた育成をはかり、イノベーションの加速に貢献

発掘した企業群でポートフォリオを組むことにより、未来を拓く「新たな力」を見える化し、世界に発信

目指す機能

優れた技術やユニークなビジネスモデルを持つ宇宙関連事業を営むベンチャー企業や宇宙産業の基盤を支える関連プロジェクトに投資し、その実現や成長を支援する。

政府や他産業との連携を通じて、当該技術やサービスの社会実装を図る。

概要

スパークス・アセット・マネジメント株式会社をファンド運営者とし、総額約110億円の出資により、2024年4月より運用を開始

2024年9月末を目途に、ファンドの趣旨に賛同いただける投資家の方々からの追加出資を募ります

ファンド名 宇宙フロンティア2号投資事業有限責任組合

投資先 優れた技術やユニークなビジネスモデルを持つ宇宙関連事業を営むベンチャー企業・プロジェクト等

出資者 無限責任組合員 スパークス・アセット・マネジメント株式会社 有限責任組合員 トヨタ自動車株式会社、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行、三菱重工業株式会社、三井住友信託銀行株式会社、株式会社日本政策投資銀行、スパークス・グループ株式会社
ファンド規模 約110億円(2024年4月26日時点)
募集金額 150億円規模
追加募集期間 2024年9月末(予定)

宇宙フロンティアファンド(以下、1号ファンド)について

1号ファンドは2020年6月に運用を開始し、ファンド規模は92億円となります。株式会社ispaceをはじめとする宇宙関連事業を営むベンチャー企業へ投資実行、支援を行ってきました。


チームジャパンで宇宙に挑む! ルナクルーザー開発の現在地
2023.09.08

JAXAが2029年の打上げを目指す月面でのモビリティ「有人与圧ローバ」として、トヨタが研究開発する「ルナクルーザー」。

その研究開発状況についての報道向け説明会で語られたこととは?

三菱重工とタッグを組む

トヨタがJAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同で、有人与圧ローバの研究に着手することを発表したのが2019年のこと。

それ以来となる報道機関向けの説明会が、2023年7月21日に開催された。

実はJAXAとの共同研究は2022年に完了し、現在は2024年の本体開発スタートに向けて、トヨタでは先行開発のフェーズにあるという。

トヨタの月面探査車開発プロジェクト長である山下健は、今回、説明会を行った理由について以下のように説明した。

トヨタ自動車 月面探査車開発プロジェクト長
山下健

共同研究に続くフェーズとして、2022年秋にはJAXA様からの概念検討委託がスタートしました。

同じく2022年末には、三菱重工さんとコンポーネント(要素)単位の提供協力ではなく、システムレベルで開発そのものに一緒に連携して取り組んでいくことを確認しました。

こうした体制で開発が進んでいる状況をご理解いただきたく、このような場を設けることとしました。

そうした背景もあり、会見には山下のほかに、三菱重工の防衛・宇宙セグメント 宇宙事業部プロジェクトマネージャーである仲嶋淳氏、JAXA 国際宇宙探査センター 技術領域総括の筒井史哉氏も登壇した。

そもそも「ルナクルーザー」とはトヨタの愛称であり、正式には「有人与圧ローバ」という。気圧を調整し、地上に近い環境を作り出した「与圧キャビン」という密閉空間を持つため、重力が地上の6分の1、昼は気温が120度まで上がり、夜はマイナス170度まで冷える過酷な環境においても、従来の月面車のように船外活動服を着用する必要がない。

筒井氏がその特徴を簡潔に説明してくれた。

JAXA 国際宇宙探査センター 技術領域総括
筒井史哉

今回の有人与圧ローバは、移動機能と居住機能を併せ持つため、月面の着陸地点にしばられることなく、長期にわたって移動しながら探査することが可能になります。いわば“月面を走る宇宙船”なのです。

有人与圧ローバのボディは、全長6メートル、全幅5.2メートル、全高3.8メートル。マイクロバスおよそ2台分の大きさに4畳半ほどのキャビンを有し、宇宙飛行士が車中で生活しながら月面探査することを目指して研究開発が進められている。

三菱重工の仲嶋氏は以下のとおり続けた。

三菱重工業株式会社 防衛・宇宙セグメント 宇宙事業部プロジェクトマネージャー
仲嶋淳

これまで国際宇宙ステーションプログラムに参画し、宇宙飛行士が軌道上で作業する日本実験棟「きぼう」や、宇宙ステーションに物資を届ける補給機「こうのとり」の開発に携わってきた。

現在は新型の物資補給機や月周回有人拠点であるGatewayの「I-HAB」と呼ばれる居住棟向けの装置、月面の水資源探査を担う「LUPEXローバ」といった、探査の分野における宇宙開発も手掛けている。

これまで培ってきた宇宙機インテグレーション技術や耐宇宙環境技術・有人宇宙滞在技術を活かして、有人与圧ローバシステムの開発検討を支援する。

さらに、2020年代半ばの打上げを目指して開発を進めている「LUPEXローバ」が、月面で取得するさまざまなデータも、有人与圧ローバの開発に活かされると考えている。

一方トヨタは、LUPEXローバの開発に対し、自動運転技術をはじめ地上車で培った技術でサポートすることが、説明会で発表された。

そもそも有人与圧ローバは、NASA(米航空宇宙局)が主導する月面および火星の有人探査に関するプログラム「アルテミス計画」への参加を前提に研究開発が進められている。

現在、2029年の打ち上げを目指し、日本が開発を担当する方向で米国と協力関係を進めている、と筒井氏。

筒井氏

有人与圧ローバは、2名の宇宙飛行士が30日にわたって移動しながら探査することができます。

人が乗らないときは無人で走りながら、さまざまな活動をすることも可能です。アルテミス計画における、探査活動の中心的な役割を果たすことになります。

宇宙探査プロジェクトは国際協力体制が基本となる。その一方で、宇宙開発における国家間の競争という側面もあり、各国が威信を懸けてプロジェクトに臨む。

それゆえ、有人与圧ローバの研究開発も、先端技術を持つ多くの日本企業の協力を得て、チームジャパン体制で進められている。

国家間の競争という側面があるなかで、アルテミス計画でチームジャパンが有人与圧ローバを担当する方向で調整が進んでいるのは、自然な流れだったと筒井氏はいう。



【私の感想】

 公式ホームページでは特に宇宙関連の特設ページは設けられていませんでした。自動車がメインですからしょうがないですね。

 月面探査機(ローバー)はとてもイメージしやすいプロジェクトですね。三菱重工とタッグを組むというのも印象的でした。まさに日本プロジェクトを見ているような気持になりました。

 宇宙関連分野の占める割合は非常に低いと思われますので、ローバー等の株価への影響は期待できません。世界一の自動車メーカーとして株価をチェックしていきたいと思います。もちろんテスラも忘れていません。




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