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大好き 宇宙関連株(020)国際宇宙ステーション「きぼう」【日立製作所】概要

 ウォーレンバフェット氏の教え「社長になりたいと思えるような企業に投資せよ」、これに従い私も社長になりたい会社を探します。まずは小学生の時から憧れている「宇宙」に関連した企業について調べてみます。
 今回のシリーズは以下の手順で情報収集をします。
  ①会社四季報で興味のある会社をリストアップします。
  ②次にAIでその会社の概要を確認します。
  ③その会社に興味を持った場合は、公式ホームページを確認します。
  ④そして次の情報に基づいて調べます。
    ・日本経済新聞・有価証券報告書・中期経営計画書
※ 冒頭写真は内容と関係ありません。私が好きなものを載せています。


(020)国際宇宙ステーション「きぼう」【日立製作所】概要


① 企業概要:事業内容と特徴

日立製作所の事業内容は、社会インフラ、産業、エネルギー、ITなど多岐にわたります。その特徴として、以下の点が挙げられます。

総合力:
幅広い事業領域を持つことで、システム全体の最適化や、異なる分野の技術融合による新たな価値創造が可能。

技術力:
長年の歴史の中で蓄積された高い技術力と、研究開発への積極的な投資。

グローバル展開:
世界各国で事業を展開し、グローバルな視点での課題解決に取り組む。

② 宇宙関連分野の業務内容

日立製作所の宇宙関連分野での主な業務内容は、以下の通りです。

衛星システム: 通信衛星、観測衛星などの開発、製造、運用

地上システム: 衛星との通信、データ処理、制御システムの開発

宇宙環境対応技術: 極限環境下での電子機器の開発、宇宙デブリ対策など

③ 宇宙関連分野での競合他社との比較

宇宙関連分野は、世界中で多くの企業が競合しています。主な競合他社としては、以下の企業が挙げられます。

ロッキード・マーティン: アメリカの航空宇宙大手。衛星、ミサイルシステムなど、幅広い製品を開発。

ボーイング: アメリカの航空機大手。衛星、宇宙船など、宇宙関連事業も展開。

エアバス: ヨーロッパの航空機大手。通信衛星、観測衛星など、宇宙関連事業も展開。

これらの企業との比較において、日立製作所は、総合的なシステムインテグレーション能力や、日本の宇宙開発における実績が強みとなります。

また、近年では、AIやIoTなどの先端技術を宇宙分野に活用することで、差別化を図っています。

④ 宇宙関連分野での特許

日立製作所は、宇宙関連分野において数多くの特許を取得しています。特許の内容は、衛星の姿勢制御、通信システム、宇宙環境対応技術など、多岐にわたります。

⑤ 宇宙関連分野での実績

日立製作所は、日本の宇宙開発の歴史において、数多くのプロジェクトに参画してきました。主な実績としては、以下のものが挙げられます。

人工衛星の開発: 通信衛星、観測衛星など、数多くの衛星の開発に携わってきました。

地上システムの開発: 衛星追跡システム、データ処理システムなど、地上システムの開発にも実績があります。

国際宇宙ステーション(ISS): ISSの日本実験棟「きぼう」の開発に参画。

⑥ 宇宙関連分野での協力企業

日立製作所は、宇宙関連分野において、多くの企業や大学と連携しています。

主な協力企業としては、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、三菱電機、NECなどが挙げられます。

協力内容としては、共同研究、部品供給、システム開発など、多岐にわたります。

⑦ 宇宙関連分野での売上

日立製作所の宇宙関連分野の売上に関する具体的な数値は、公表されていません。しかし、日立製作所の事業全体から見ると、宇宙関連分野は、他の事業に比べてまだ規模は小さいと言えます。ただし、近年、宇宙ビジネスの拡大に伴い、宇宙関連分野の売上は増加傾向にあると考えられます。




【公式ホームページ】

平成12年10月25日
宇宙用小型マニピュレータのシステム試験を開始

株式会社日立製作所 電力・電機グループ(グループ長&CEO:久野 勝邦)は、このたび、国際宇宙ステーション日本実験モジュール「きぼう」向けに、宇宙開発事業団(NASDA)の元で設計、製作している宇宙用小型マニピュレータ「子アーム」の組み立て、動作実験を完了させ、宇宙開発事業団(NASDA)筑波宇宙センターで、本格的なシステム試験を開始しました。

国際宇宙ステーションは、高度約400kmに地球周回軌道上に構築される恒久的多目的な有人施設で、実験、観測、居住、補給、電力供給などの機能を持ち、2006年の完成を目指して開発が進んでいます。

この国際宇宙ステーションに取り付ける日本の実験棟「きぼう」は、宇宙飛行士が長期間活動できる日本では初めての有人施設で、与圧部と曝露部という2つの実験スペース、それぞれに付いている補給部、実験や作業に使用するマニピュレータの4つから成り立っています。

当社が担当している「子アーム」は、2005年1月にNASA(アメリカ航空宇宙局)のスペースシャトルで打ち上げられ、軌道上の「きぼう」に搭載される予定です。

「子アーム」は、宇宙飛行士が船内から遠隔操作することにより、宇宙空間での小型機器の交換、実験試料の操作等が可能で、厳しい宇宙環境下での宇宙飛行士の船外活動の一部に代わる精密作業用ロボットとして、活躍が期待されています。

この「子アーム」は、「技術試験衛星きく7号」「マニピュレータ飛行試験」に続く、当社が開発に携わった3機目の宇宙ロボットで、先端の力トルクの感知、対象物の把持、移動、トルク/電力供給、信号授受が可能なほか、エアロックを通して船内に持込んで保全が出来るようになっています。

開発基礎モデルの着手から10年間をかけて、宇宙ステーション全体の計画変更への対応及び大きな温度差、高真空下での各機器の性能、寿命保証などの高度な技術課題を克服して開発したものです。

この「子アーム」は、スペースシャトルでの打ち上げ時と宇宙での運用環境に耐えられることをシステムとして検証するため、同センターで振動、熱真空、電磁適合性等の試験を半年以上実施する計画です。


研究トピックス
宇宙状況把握の高精度化に向け、全方位からの電波を観測し、
電波源を特定する衛星の基本技術を開発

2024-08-02
産学連携により、宇宙開発活動に携わるお客さまの課題解決をめざす

日立は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構と国立大学法人東京大学とそれぞれ別々に共同研究を進め、全方位からの電波を観測して電波源を特定する基本技術を考案し、その原理を検証しました。

本技術を人工衛星に適用することで宇宙状況把握(以下SSA)*1の精度を向上し、他の人工衛星との衝突防止など、宇宙開発活動に携わるお客さまの課題解決をめざします。

近年の人工衛星打ち上げ数の増加によりSSAのニーズが高まっています。

しかしながら、さまざまな高度の軌道で刻々と変化する宇宙の状況を3次元的、かつ網羅的に把握することは容易ではなく、宇宙開発活動の安全性確保などの問題が懸念されています。

今回、産学連携により、人工衛星への搭載を想定した軽量かつ展開可能で構造安定性に優れたテンセグリティ構造2の3次元アレイアンテナを設計し(図1)、回転しながらさまざまな角度で電波を観測することで電波源の方向を3次元的に可視化3する回転電波干渉方式を開発しました。

さらに、計算機シミュレーションおよび音波*4を用いた原理検証実験(図2)により、発信源の方向を3次元的に特定可能なことを確認しました。

今後、宇宙開発活動に携わるさまざまなお客さまと連携して本技術を発展させ、SSAの高度化と、お客さまの課題解決に貢献します。

なお、本成果の一部は、2024年8月3日から8日に米国ユタ州で開催される国際学会「Small Satellite Conference 2024*5」で発表される予定です。



【私の感想】

 公式ホームページには、特段「宇宙関連」のページは設けられていませんでした。ホームページ内で検索すると、「電波源を特定する衛星の基本技術を開発」と「国際宇宙ステーション日本実験モジュールきぼうの子アーム」の2件のみヒットしました。

 日立の事業分野が広すぎて、ページを割けなかったのかもしれません。あまり積極的には宇宙関連を謳っていないように思えました。

 研究トピックスの「宇宙状況把握の高精度化に向け、全方位からの電波を観測し、電波源を特定する衛星の基本技術を開発」は凄いことだと思います。応用研究ではなく基礎研究をしっかりやっているところが「世界の日立」だなと思いました。

 この基本技術には今後注目していこうと思います。株価も絶好調のようなので監視銘柄として確認していきます。




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