見出し画像

大好き 宇宙関連株(008)月面着陸に期待【ispace】概要

 ウォーレンバフェット氏の教え「社長になりたいと思えるような企業に投資せよ」、これに従い私も社長になりたい会社を探します。まずは小学生の時から憧れている「宇宙」に関連した企業について調べてみます。

 今回のシリーズは以下の手順で情報収集をします。
  ①会社四季報で興味のある会社をリストアップします。
  ②次にAIでその会社の概要を確認します。
  ③その会社に興味を持った場合は、公式ホームページを確認します。
  ④そして次の情報に基づいて調べます。
    ・日本経済新聞・有価証券報告書・中期経営計画書

※ 冒頭写真は内容と関係ありません。私が好きなものを載せています。

(008)月面着陸に期待【ispace】概要

【概要】

ispaceの概要
ispaceは、日本の宇宙ベンチャー企業として注目を集めている会社です。月面探査を主な事業とし、民間企業として初めて月面着陸を目指しています。

ispaceの特徴と目指すもの
月面探査: 月面への着陸船の打ち上げや、月面での資源探査などを目指しています。

民間主導の宇宙開発: 宇宙開発を民間企業が牽引し、宇宙産業の発展に貢献することを目指しています。

持続可能な月面経済圏: 月面で資源を採掘し、利用することで、地球外での経済圏を構築することを目指しています。

事業内容
月面着陸船の開発: 自社開発の月面着陸船「HAKUTO-R」シリーズを打ち上げ、月面探査を行っています。

月面ローバーの開発: 月面を移動し、探査を行うローバーの開発も行っています。

月面資源の探査: 月面で水やヘリウム3などの資源を探査し、その利用方法を研究しています。

ispaceの強み
高い技術力: ロケット工学や宇宙機の設計、ソフトウェア開発など、幅広い技術力を持っています。

国際的な連携: 世界中の宇宙機関や企業と連携し、国際的なプロジェクトを推進しています。

民間資金の調達: 多くの投資家から資金調達を行い、事業を拡大しています。

ispaceへの期待
ispaceは、日本の宇宙開発の新たな可能性を示す存在として期待されています。月面探査の成功は、日本の宇宙産業の発展だけでなく、人類の宇宙進出における大きな一歩となることが期待されています。

気になる点や今後の展望
月面着陸の成功: これまでのミッションで月面着陸に成功しておらず、今後のミッションでの成功が期待されています。

資金調達: 継続的な事業展開のためには、安定的な資金調達が不可欠です。

競合との戦い: 世界中で多くの企業が月面探査に参入しており、激しい競争が予想されます。

ispaceは、日本の宇宙ベンチャー企業として、世界が注目する存在です。今後の動向に注目が集まります。



【競合する企業や技術】

ispaceの競合企業と技術について
ispaceは、月面探査を軸とした革新的な宇宙ベンチャー企業ですが、同社を取り巻く競争は非常に激しい状況です。ここでは、ispaceと宇宙関連分野で競合する企業や技術について、詳しく解説していきます。

ispaceの主な競合企業
ispaceと直接的に競合する企業は、主に以下の3つのカテゴリーに分けられます。

月面探査に特化した企業
Intuitive Machines: 米国の企業で、ispaceと同様に月面着陸船の開発を行っています。NASAの契約を獲得するなど、実績を積み上げており、ispaceにとって最大の競合と言えるでしょう。

Astrobotic Technology: 米国の企業で、月面ローバーやペイロードの開発、月面でのサービス提供を目指しています。NASAのCLPS(Commercial Lunar Payload Services)契約を獲得しており、ispaceと同様の市場を狙っています。

総合的な宇宙開発企業
SpaceX: 再利用可能なロケットの開発で知られる米国の企業です。月面着陸船「スターシップ」の開発を進めており、将来的な月面輸送や基盤の構築を目指しています。

Blue Origin: ジェフ・ベゾス氏が設立した米国の企業です。月着陸船「ブルームーン」の開発を進めており、月面での資源採掘や宇宙旅行などを目指しています。

新興の宇宙ベンチャー企業
各国の新興企業: 世界各国で、ispaceのような月面探査や宇宙資源開発を目指す新興企業が数多く誕生しています。これらの企業は、革新的なアイデアや技術で、既存のプレイヤーを脅かす存在となっています。

競合する技術
ispaceと競合する企業は、以下の技術開発を進めています。

着陸船の性能向上: 着陸精度、積載量、再利用性などの向上を目指した技術開発が行われています。

月面ローバーの開発: 月面での探査やサンプル採取を行うローバーの開発が競われています。

月面基地の建設: 将来的には、月面基地の建設に向けた技術開発も進められています。

宇宙資源の利用: 月面の水やヘリウム3などの資源を採掘し、利用するための技術開発が競われています。

競争の激化と今後の展望
月面探査は、今後ますます活発化すると予想されており、競争はさらに激化するでしょう。各企業は、独自の技術や強みを活かし、いかに差別化を図っていくかが課題となります。


【公式ホームページ】

Missions
ispaceは民間企業に月での新規ビジネスチャンスを提供し、月を生活圏にすることを目指している。 Google Lunar XPRIZEのファイナリスト5チームに入ったHAKUTOを運営したispace は、民間企業による月面探査プログラム「HAKUTO-R」に取り組む。

Mission1は、日本初、民間主導のランダーでの月面着陸を目指しました。

Mission1に続くMission2では、月面着陸と搭載したローバーでの月面探査を目指します。

目的は、Mission1同様に、月の情報と地球-月輸送サービス構築に向けた技術検証です。

Mission3以降の目的は、水資源探査を中心とした、月の情報と地球-月輸送サービスプラットフォームの構築です。

高頻度でランダーの月面着陸とローバーでの月面探査を実現し、お客様の荷物を月へ輸送、
そして要望に応じて月面のデータを取得する等のミッションを行います。

Services
ペイロードとは、着陸船またはローバーに搭載可能な貨物。協賛セールス(パートナーシッププログラム)とは別に、ペイロード(月への輸送サービス)の販売をいたします。

ローバー搭載用
月面での移動を必要とするぺイロード。
例えば、映像取得、走行データ取得、採掘システムなど。

ランダー搭載用
移動を必要としない、固定型ぺイロード。
カメラや、通信装置、培養装置など。

環境情報取得系
月面基地開発や、将来の有人ミッションに向けた月面環境情報取得。

・質量分析器
・放射線測定器
・環境温度計
・採掘ドリル

技術検証系
月面無人探査及び建築を実現するロボティクス、通信装置、資源開発や輸送技術の向上に向けた技術検証。

・バッテリー
・新素材耐性検証
・3Dプリンター
・アクチュエーター

製薬・ライフサイエンス系
月面の微小重力環境を利用した基礎研究開発、最先端研究や、細胞培養等の生命科学の基礎研究。

・細胞培養装置
・天体望遠鏡
・電気分解装置
・結晶化実験

エンタメ・教育系
番組制作、エンタメまたは教育コンテンツのための月面映像取得、企業PR活動、アートプロジェクトなど

・カメラ
・画像、映像データ
・アート作品
・企業商品

Data Services
中期的にペイロード事業と並び当社の重要な収益の柱として展開する予定の「月面データ事業」のサービス提供をイメージした、月面開発における新たなビジョン“Blueprint Moon”を発表しました。

“Blueprint Moon”は、月ビジネスに新たに参入する企業に有益な青写真を提供するというコンセプトで、月のデータ(画像データ、環境データ、テレメトリ、資源情報など)を収集し加工した上で顧客(政府宇宙機関、大学、研究機関、民間企業などを想定)に提供し、顧客の月面開発に役立ててもらうことを計画しています。

Spacecraft
ispaceでは、低コストで定期的な輸送プラットフォームを構築するために、小型・軽量で機動力の高いランダーとローバーを開発しています。

日本の高精度な加工技術の活用による大胆な軽量化、民生品の活用による小型・軽量化、コスト削減、開発リードタイム短縮、アジャイル開発の導入による開発スピード向上、品質向上を実現します。それにより、お客様にとって負担を軽減し、より自由度の高い輸送サービスを提供できます。

ランダー
お客様の多様なミッション要望に対応可能な超小型ランダー。
小型軽量を実現しつつも、ペイロード積載を実現。

小型軽量であるがゆえに、指定の場所、指定のタイミング、指定の頻度で、お客様のペイロードを輸送できます。また、インターフェースも標準化し、お客様の負担を軽減します。

APEX 1.0 ランダー
米国で設計・製造・打ち上げが予定されているAPEX 1.0ランダー(月着陸船)は、ミッション1と2で使用予定のシリーズ1ランダーの開発経験を活かしつつ、ペイロード容量を増加し、月面と月周回軌道のどちらにもペイロードを輸送することが可能な設計となっています。

また複数のペイロードベイを備えたモジュール式のペイロードデザインを採用しているため、政府系、民間、科学分野などの、より幅広い顧客のペイロードに最適化できる柔軟性があります。

さらにこのAPEX 1.0ランダーは、極地を含む月の表側または裏側への着陸を行い、太陽光が届かない月の夜でも稼働することのできる民間ランダーの一つとなることを目指しています。

ローバー
小型ながらも機能性を追求した超小型惑星探査ローバー(月面探査車)。
HAKUTO-Rミッション2において、RESILIENCE ランダーのペイロードベイに格納されて打ち上げられる マイクロローバーTENACIOUS(テネシアス)は、月面着陸後に展開機構を用いて月面へ着地し、自走して月面探査に挑み ます。


【最近の新聞記事】
アイスペース、月着陸船の打ち上げは最短25年1月中旬に
2024/12/18 日経速報ニュース

ispaceは18日、2025年1月としていた月着陸船の打ち上げ時期について、最短で1月中旬になると発表した。

この打ち上げに関し、三井住友海上火災保険と保険金約21億円の保険契約を12月20日付で結ぶと発表した。
 
ispaceは22年12月に月着陸船を打ち上げ、月面着陸に初めて挑戦したが失敗した。今回が再挑戦となり、米スペースXのロケットで打ち上げる。
 

ispace株価続伸 内閣府が月面着陸船の資源開発許可
2024/12/18 日経速報ニュース

アイスペースが続伸。前日比43円(7.72%)高の600円で寄りついた。17日、2度目の月面着陸挑戦となる「ミッション2」の打ち上げについて、内閣府から宇宙資源の探査と開発の許可を取得したと発表した。プロジェクトの進展を好感した買い?
 
月面着陸後に採取した月資源の所有権をNASAに譲渡する計画で、成功すれば月面資源の商業取引として日本初。

※以下の記事は、ispaceの公式ホームページより転載

2024年12月18日

ispace、「HAKUTO-R」ミッション2の打ち上げは約1か月後、 最速2025年1月中旬(6日間の打ち上げウィンドウ)を予定

2024年12月17日

ispace, 「HAKUTO-R」ミッション2に関して宇宙資源法に基づく 「宇宙資源の探査及び開発の許可」を内閣府より取得

2024年12月13日

ispace、日本政策金融公庫より9億円の資金調達 宇宙関連上場企業への初の融資で、月への輸送サービス事業の確立及び月面探査を後押し

2024年12月10日

ispace、米国マグナ・ペトラ社と将来的な月面資源探査実施に向けた覚書を締結

2024年12月4日

ispace、モンゴルの宇宙ベンチャー企業、ONDO Spaceと月面プログラム開発に向けた戦略的コラボレーションのための覚書を締結

2024年11月27日

ispace、ミッション2 RESILIENCEランダー、打ち上げ準備のため輸送完了 月への再挑戦!米国フロリダ州にて打ち上げの時を待つ

2024年11月20日

ispace、日欧政府のJAXA-ESA将来大型協力に関する共同声明への署名を歓迎

2024年11月14日

ispace-U.S., Volta Space Technologiesと将来的な月面での越夜に向けた 開発協力に合意

2024年11月12日

まだ見ぬ世界への挑戦!株式会社ジンズがispaceの「HAKUTO-R」プログラム コーポレートパートナーに新規参画

2024年11月12日

株式会社三井住友銀行、ispaceの「HAKUTO-R」プログラム 初のオフィシャルパートナーに新規参画

2024年11月12日

栗田工業株式会社がispaceの「HAKUTO-R」プログラム コーポレートパートナーに新規参画

2024年11月12日

2025年3月期Q2決算を発表。新たに総額99百万米ドルにのぼるMoU及びiPSAを締結。ミッション2打ち上げは最速2025年1月へ

2024年11月8日

ispace、タイの政府機関GISTDAおよびmu Spaceと、タイ国家プログラム内で将来的に月面探査ミッション実施に向けた覚書を締結

2024年11月1日

日米欧グローバル3拠点での営業活動強化に向けた 経営執行体制の変更に関するお知らせ

2024年10月18日

ispace-U.S.、Astroportと将来的な月面レゴリス研究のためのセンサー機器輸送に関する協業について覚書を締結

2024年10月17日

ispace、HEX20と将来の月周回軌道への衛星輸送における協業について覚書を締結

2024年10月16日

ispace-U.S.、ミッションで使用する通信リレー衛星の名称を発表 アルパインとルーパインが米国初の月裏側探査ミッションでの通信を確立

2024年10月16日

ispace、「IAF Excellence in Industry Award」受賞!

2024年10月15日

ispace、月面探査車を活用するミッション実施を目指し、 韓国の宇宙ロボティックス企業UELとの覚書を締結

2024年10月11日

ispace、米国機関投資家ハイツ・キャピタル・マネジメント・インクを 割当先とする、第三者割当増資を発表


【私の感想】

 ispaceは上場したばかりの小さい会社ですが、宇宙専業100%という感じで頑張っているなあと感じました。

 競合が激しいようですが、様々な企業と取引を行っており、この業界で必要とされていることがわかります。

 一度目の月面着陸には失敗しましたが、次回(もうすぐですね)は頑張って欲しいものです。実は一度目のチャレンジ直前にこの会社の株式を最低単位購入したのですが、着陸失敗後に株価は半額以下になってしまいました。

 これは殆どギャンブルです。投資ではなく投機ですね。ウォーレンバフェットさんの師匠であったベンジャミングレアムさんはその著書の中で「投機をする場合は総投資額の10%以内にせよ」とおっしゃっていまいした。私の売買ルールの中にも取り入れています。
 
 二回目の着陸チャレンジ前にも投機をしようかなと考えています。長期投資の対象となるかどうかはまだ判断できません。しっかり調べていこうと考えています。

 月には水があるのではないかという噂を聞いています。水の探査もプロジェクトの中に含まれていますね。楽しみです。生物もいるかもしれません。地球の「くまむし」とかどうでしょうか。短い時間なら月面で生きられるのではないでしょうか。

 しかし徹底的におもしろい会社ですね。宇宙好きにはたまりません。応援したい会社です。長期投資の対象とするかどうかは、もちろんのこと財務分析や業務実績を重ねていかなければならないと考えています。



いいなと思ったら応援しよう!