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あの人になれないって分かってるのにね

こんばんは。
あたなに届けたい本を紹介するりぃです。

あの人はみんなに好かれていていいな
どうしてあんなに仕事ができるの?
あんなに美人だったら人生楽しいだろうな

そんな風に思って落ち込んでしまうあなたに届けたい今日の本は

です。

中学の同級生だった男女3人の物語。

この年になれば”自分は自分以外の何者にもなれないし、誰かを羨んだって仕方ない”
そんなことは分かりきっているけど、どうしても人と比べてしまうのが人間の性ですよね。

可愛くてキラキラしたあの子を妬んだ。
ハッキリと自分の意見を表現できるあの子に嫉妬した。
決して振り向いてくれることがないあの人に本気で恋をして苦しかった。

ここではないどこかに行きたいと願った。
自分にしかできない何かを探して必死だった。

この作品には、かつてのわたしがいました。

きっと読んだ人は誰でも、かつての自分をこの作品の中に見つけると思います。
中学生の頃って多感な時期で、誰でも自意識過剰で不安定ですよね。
その時の自分を思い出します。

作品の中に「他人からの評価は、ある種の呪いだ」という言葉があります。
確かに人は生まれてから、いろんな場所でいろんな人に呪いをかけられているのかもしれません。

自分らしく生きていくためには、人からかけられた呪いをひとつひとつ自分で解いていく必要があるんじゃないかなと思います。

あと知らず知らずのうちに、自分で自分に呪いをかけていることもあるのかもしれません。

自分が羨んでいたあの子が、実はわたしに嫉妬していた…なんてこともあるのだと思います。

大人になった主人公たちの姿を読んで、大丈夫だ、って思える作品です。

ぜひ。

では、また。

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