愛しさと切なさと心強さと
こんばんは。
あなたに届けたい本を紹介するりぃです。
若いころの恋愛小説は、キュンとちょっとしたすれ違いとハッピーエンドがあればそれで良かったんだと思う。
だけど、大人になったわたしたちは現実はそうそう甘くないことを知ってしまったわけです。
はて、大人の恋愛小説の必須条件とは何だろう?と考えた時に、思い浮かんだのは「愛しさと切なさと心強さと」。
これを書いたら年齢がバレるけども(笑)やっぱり小室哲哉さんは偉大なのです。
そう、「愛しさと切なさと心強さと」
そんな恋愛小説を集めてみました。
これは、わたしが読んだ恋愛小説の中で、最も痛くて最も苦しくて最も切ない、そして最も美しい恋愛小説です。
登場人物みんなが生きづらさを抱えながら、びっくりするほどに純粋にまっすぐ生きています。
アルコール中毒の笑子とホモセクシュアルで恋人がいる睦月の結婚生活。
お互いの全てを理解し合って結婚したはずだったけど…。
笑子はガラスみたいに繊細で傷つきやすくて、もうそんな結婚生活やめようよって何度も思うんだけど。
睦月を心から愛していることも分かるし、やっと安心していられる居場所が睦月との結婚生活だったんだなって痛いほど伝わってくるから。
切なさが溢れます。
睦月は罪深いと思うのだけど、睦月も睦月であまりにも誠実で不器用だから責められないんです。
行き過ぎた良心や誠実さは、逆に人を傷つけてしまうこともあるんですよね。
きっとこれからもお互いに傷つけ合いながら、お互いが幸せでいられる道を探し続けるんだろうなと思います。
こちらは恋に悩む様々な女性たちを描いた短篇集です。
恋を切り口にしながらも、自分と向き合い人生の新たな一歩を踏み出す女性たちの物語です。
平凡、正しい子から抜け出したい正子に大共感!
あたなもきっと共感できる言葉に出会えると思います♪
新しい洋服が欲しくなるし、今までと違うジャンルの洋服にもチャレンジしてみたくなります。
知世と椎名さんの大人の恋の物語。
お互いにいろんな経験をして、背負っているものがあって、勢いだけでは付き合えない年齢で。
傷つくことも傷つけられることにも臆病になっている二人が、一歩一歩確かめるように距離を縮めていくその過程がすごくよかったし素敵でした。
とくかく椎名さんが爽やかで大人で紳士で。惚れてしまいます。
選択肢が増えて、価値観も多様化し、自由が増えた分、その中から何かを選び取る難しさや苦悩も描かれていてリアルでした。
気になる作品はありましたか?
ぜひ、秋の夜長に読んでみてくださいね。
では、また。