迷走しまくった秋
2か月もある長い夏休みが終わり、ゼミや講義のある毎日が戻ってきました。
スケジュール上は夏休みであっても、私は基本的に毎日大学に行っていました。そのため、ゼミや講義のような週次の予定があると生活のリズムが整っていいなあだとか、居心地のよいメンバーと過ごす時間が増えていいなあ、と秋冬学期の始まりをうれしく思っています。
この期間に考えたことを、少し振り返ってみます。
「実績」という重たい言葉
夏休みはまとまった時間ができたため、研究計画をまとめつつ、奨学金の申請書類を作成していました。そこで、一番困った(ている)欄が「研究の実績&研究以外の実績」でした。
私は社会人時代に見てきた社会問題を解決したいと思って大学院に進学しました。そのため、私の今のやりたいことは「学術的に新規性のあること」ではなく、「何か理由があって誰もやっていないこと」寄りなのだと思います。例えば時間や手間がかかりすぎる上に、表れる結果にパンチがないとか。
私としては、そこに学術的な新規性を見出すために毎日論文を読んで、勉強して、考えまくっているつもりです。でも、論文や学会の口頭発表のようなリストアップできる業績はまだ何もありません。そのため、奨学金申請書のファイルを開き、空欄を埋めようとするたび、「うう、文字にできる存在価値がないよ・・・」とシュンとしてしまいます。
ま、考えすぎずに先生に相談してみます。
先生だって悩んでいる
夏休みは、何かと人と話す機会がありました。勉強のために自費で学会に参加したのと、学内のイベントにも専攻代表の学生として参加したのが主な理由です。
ここでの個人的ニュースは、イベント後の飲み会で、尊敬している学内の先生にがんばりを褒められたことです。難しいと有名な講義を担当している先生に「君は優秀だね、100点つけちゃったよ」と言われたり、2次会でべろべろに酔った先生に「卒業後はぜひうちに」と言われたり、思い出してもニヤけてしまいます。これからも、事あるごとに思い出してニヤけつつ、がんばろうと思います。
そうした飲み会では先生の緊張もほぐれるようで、ぽつぽつ悩みを聞けました。例えば、学生が研究室に来ないだとか、プレゼンしても誰も聞いていないだとか。私も大学生の頃はそんな感じだったので、腹を割って「あれはこういう理由なんですよ」と話すことで、なんだか打ち解けられた気がします。先生、学生どちらもが幸せな生活を実現したいですねえ。がんばるぞ!
「自分の殻を破る」って何?!
色んなイベントに参加する中で、ほとほと困ったのが自己紹介です。「社会人から出戻りで大学院生です」と言うとたいてい理由を聞いてくださるのですが、綺麗ごとすぎる院試用の回答かエッジの効いた悲しい過去話しか持ち合わせていないので、普段はできる限り素性を隠して生きています。でもこうすると世間話のネタが全然ありません。
加えて、夫も最近会社の人とよく遊んでいるようで、寂しい夜に電話をかけても外出中のことが増えました。こうした理由から、「あかん、自立せな!」と奮起し、自己紹介のネタ&友達作りを目的に、人に好かれそうで自分も楽しめる趣味を見つけることにも精を出していました。
思いつく限り色んなことを試しました。手っ取り早い成果を挙げると、まずは一人カラオケ、なにわ男子、深夜ラジオにハマることができました。友人と嫌々している運動も、少しずつ楽しくなってきました。また、新しいコミュニティにもバンバン顔を出してみました。こうやって色んな人を見ているうちに、数少ない「めっちゃ好き」だけにどっぷり依存するのではなく、「まあまあ好き」も生活に散りばめておいた方が日々の満足度が高いことに気づきました。
これが、快適な研究室生活から飛び出し、自分の殻を破ってみた成果です。結構デカいかも。
笑えるエッセイを書くぞ
そして、色々試しているうちにハマったのが、笑えるエッセイを読むことです。作家の方では、さくらももこ、ピース又吉、前野ウルド浩太郎(敬意を込めて敬称略)が好きです。
このような笑えるエッセイを読んでいると、おもしろさを出すためには特に変なことをする必要はなく、逆に何気ない毎日をどれだけおもしろおかしく見られるかが肝なのだと気づかされます。好きなことはまっすぐ楽しみ、嫌なことにはまっすぐ腹を立て、自分の気持ちを目いっぱい味わって、私も笑えるエッセイを書いてみたいです。
ひとまず、最近は夜に絵日記をつけています。結構おもろいと思います。Noteの記事でももう少しふざけていきたいです。